ホルモン剤治療中のケビ子の年末年始の過ごし方はどんなもんだろうか。長期休暇でリズムが崩れるととたんにルーチンが乱れて薬を飲み忘れる!乳がん・ニューライフ (第27回はこちらから)
第28回はホルモン剤治療中の生理はどうなったのか。来るのか、来ないのか、どうなのか!
私の乳がんは女性ホルモンである「エストロゲン」の影響でガン細胞が増殖するタイプのもの。エストロゲンがホルモン受容体に結び付いて増殖するのだそうだ。
このタイプにはエストロゲンそのものを減らしたり、ホルモン受容体と結びつくのを防ぐことで乳がん細胞の増殖を抑えることになる。
現在服用中のタモキシフェンはエストロゲンがホルモン受容体と結びつくのを防ぐ薬だそう。ホルモン自体は閉経期でもあり年齢的に徐々に減っているはずだと思うのだが実際のところはどうなのだろうか。
タモキシフェンの副作用の一つに生理に関することがある。そりゃあそうだろう。ホルモンをうまいことあれしてこれしてするわけだから、いの一番に影響を受けそうなところである。
私が服用するサワイ製薬のタモキシフェンのページを見てみると【無月経・月経異常】の見出しにこう書いてある。
「タモキシフェンはニセモノの女性ホルモンですが、月経周期を制御している脳がホンモノと勘違いして卵巣への命令をさぼりがちになるため、生理が一時的に止まったり遅れたりすることがあります。タモキシフェンが、卵巣に直接影響をあたえるわけではありません。」
こう書いてある。
【しぶとい生理ちゃん】
こうなると逆に不安が募る。
薬が効いてないから生理がきっちりくるのではないか?この思いにとらわれて主治医に聞いてみた。
「薬を毎日ちゃんと飲んでいますがほぼ毎月生理が来ていて薬が効いてない気がしてます。周期も乱れることなくきっちり来て排卵らしき感じもあって不安です。生理はもうなくて良いと思ってます。」と。
すると
「生理が来ても薬は効いてます。年齢的にホルモンは減ってるしケビ子さんのタイプだと薬を追加しなくても大丈夫だからこのままでいきましょう。生理以外での出血はどうですか?そういうのがあったらすぐ婦人科を受診してくださいね」
生理以外の出血はタモキシフェンの副作用として子宮たい癌リスクが上がることがあるとのことで、違和感があったらすぐに受診をとのことであった。
リスクだらけのボディで滅入るが、婦人科もそのうち行かねばなるまい。
「タモキシフェン 生理」で調べると生理が来なくなった、一時的に止まった、周期が乱れるようになったなどのコメントを見つけた。おそらくタモキシフェン服用前と状況が変わったためにネットに書き込む等アクションを起こしたのだろうとも思われるが、私もこうした意見に左右されてほぼ変わらず生理が来たことに不安を覚えてしまった口である。
量も減らないし、日数も変わらない。生理前の腹痛は不思議なことにないが、毎朝測定する体温ががくんと下がりお菓子が猛烈に食べたくなる日に生理が来るというのもタモキシフェン服用前と変わらぬ兆候である。
今月もやたらとお菓子が食べたくて参った。ひとまず買うだけ買っておくか、これが一口くらい良いか、さらにまあ生理が来るのだろう体温下がってたしと言い訳して買ってきたお菓子を全部食べて夜に生理が来た。
こういう兆候もホルモンの仕業だろうと思うだけにやはり不安はなくならないのだがね。
と、ホルモンを理由にしているが単なる食い意地の可能性も否定できない。
生理が来なかった2回のうち1回目はタモキシフェンを服用してから3か月後のこと。
「ああ、これで生理も終わったのか」と生理用品を根こそぎ処分した。寂しさも何もない。薬が効いている実感が持ててうれしかった。
しかし翌月にはまた生理が来て、生理用品を買いなおした。もったいないことをした。
仮に乳がんではなく、薬を飲まなかったとして年齢的にあと数年あるかないかの生理。繰り上げ返済をする気持ちでいるのだから、早いとこ身軽になりたいものだと今は思っている。
つづく
※次回【Vol.29】は2023/2/10公開予定です。
治療等の条件はすべての方に当てはまるわけではありません
43歳で結婚、47歳で乳がん。
心配性の夫、奴さん(やっこさん)はなぜか嬉しそうに妻の世話を焼いている。Instagram(@kbandkbandkb)ピンクリボンアドバイザー(初級)資格保有