1944年創業の杉乃井ホテルは別府のシンボル的な大型温泉リゾートのひとつ。杉乃井パレスにある展望露天風呂「棚湯」が人気です。九州の方ならCMを見たことがあるでしょうし、大分県人なら家族で訪れたことがある人も多いはず。私も子供のころから思い出がたくさんある場所です。
新たな宿泊棟「宙館(そらかん)」は、広大な杉乃井の敷地内でもっとも高い場所にあるフラッグシップ棟。大人だけの旅でもゆっくりとできる落ち着いたデザインが特徴です。エントランスからフロントにつながる壁一面は、国内外で評価の高い左官職人、久住有生氏によるもの。風をイメージした立体的なデザインで陰影が美しく、クラフツマンシップが宿る作品です。また、館内の什器や壁を彩る作品は小鹿田焼や竹細工など大分にゆかりのある作家が手がけ、土地の文化を自然と感じられます。
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花台は別府在住の陶芸作家 坂本和歌子氏の作品。
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レストランの壁には小鹿焼の器をディスプレイ。
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部屋のアートは別府在住の竹細工職人 西本有氏によるもの。
客室はスイート(90.57㎡)、ジュニアスイート(51.37~66.08㎡)、デラックス(46.85~49.06㎡)、スタンダード(36.38~49.06㎡)、カジュアル(26.46~33.93㎡)の5タイプ。それぞれの部屋は別府の自然をイメージした3つのテーマカラーがあしらわれています。今回宿泊したデラックスルームは深いブルーがテーマカラーで、大きな窓からは別府の街と海を一望できました。
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カーテンを開けるとこの景色! 湯けむりのぼる市街地と別府湾を一望。
▲スイートは中央に壁とテレビがある洋タイプ(左)と琉球畳のある和タイプ(右)があります。
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琉球畳付きのスタンダードルーム(山側)。
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山側に位置するカジュアルルーム。窓からは山の緑を借景。
杉乃井ホテルにはいくつかの宿泊棟がありますが、この宙館がスペシャルなのは最上階の展望温泉「宙湯(そらゆ)」やビュッフェレストラン「TERRACE & DINING SORA」などの館内施設は宙館宿泊者専用であること。海抜約250mにある「宙湯」は、男湯からは鶴見岳や夕陽を、女湯からは高崎山や海、そして朝日を楽しめます。観海寺温泉の泉質は「ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉」。肩こりや腰痛、切り傷などに効果的とされていて、無味無臭の泉質なので、お子さんも入りやすく安心。
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朝6時から利用できる宙湯。女湯からは朝日を見ながら温泉を楽しめます。
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内湯からも絶景。
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女湯から見えるのは猿で有名な高崎山。
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手術跡などが気になる方のために、男女ともに湯巻が用意されています。
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男湯の宙湯からは鶴見岳が目の前。
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男性用サウナ。
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サウナからの眺め。
ビュッフェレストランは大分の地産の食材を取り入れ、だんご汁やりゅうきゅうといった郷土料理から寿司や刺身、てんぷらといった和食、ローストビーフやテリーヌ、ブイヤベースなどの洋食、北京ダックやフカヒレスープなど中華、デザートも豊富に揃って何を食べようか迷います。キッズ用カウンターには唐揚げやハンバーグ、パスタ、ミニハンバーガーなどお子さんが喜ぶメニューもラインナップ。
絶景の宙湯やライブキッチンでのビュッフェを楽しんだら、ぜひ別府八湯のほかの温泉も訪れてみて。7つの泉質が楽しめる別府では、異なる泉質を組み合わせて入浴することで相乗効果を期待する「機能温泉浴」が親しまれています。
美肌を求めるマリソル世代におすすめなのが、クレンジング効果のある硫黄泉の明礬温泉で毛穴の汚れと古くなった皮膚の角質を取り除いた後、保湿成分のメタイケイ酸を多量に含んだ鉄輪温泉での蒸し湯や砂湯。天然のエステ効果が期待できるかも。また昭和レトロな建物が残る温泉街を歩けばタイムスリップしたかのような気分も味わえます。
3月31日(金)までは、宙館の開業を記念したプランが用意されています。パートナーや女友達とふたりでも、三世代ファミリーでも楽しめる、別府旅行の拠点にしたい宿です。
■別府温泉 杉乃井ホテル宙館開業記念プラン
宿泊日:2023 年3 月 31 日(金)まで
※台風や災害等の発生により急遽休館となる可能性があります。
料金 :宙館「デラックス」ルーム 1 名 24,750 円~
※1 室 2 名利用時 サービス料・消費税込・入湯税別
内容 :・1 泊 2 食付(夕食&朝食)
・夕朝食はビュッフェレストラン「TERRACE & DINING SORA」
・最上階の展望露天風呂「宙湯」が利用できます
予約方法:
1 公式ウェブサイトから
2 電話での予約 :予約センター TEL:0977-78-8888(受付時間 9:00~19:00)