空港と湯の川温泉「ホテル万惣」が近いので、まずはチェックインしてのんびり。ロビーの暖炉が北国らしく、泊まった部屋のテラスからは海が望めました。昔ながらの温泉旅館を思わせる客室には、湯かごも浴衣、草履も揃っていて和みます。湯の川温泉では夏には花火大会などもあるそうで、ゴールデンウィークの頃の五稜郭の桜も、足を伸ばせば世界遺産の縄文遺跡もと盛りだくさんなので、次はゆっくり滞在してみたい!「ホテル万惣」は温泉成分たっぷりの毎分140リットルという豊富な湯量を誇る湯の川温泉と、海街函館ならではのビュッフェが自慢。夕食にビュッフェ「函館ダイニング蔵祭」は、美しく並んだ寿司、イカやマグロの刺身、この日はホッケの刺身まであり、その場で焼いてくれる焼肉や、海鮮、花畑牧場のラクレットチーズを熱して選んだねっとり濃厚なジャガイモ・インカのめざめやソーセージなどにかけてくれるなども。また、地元の有名店のメニューも並び、明治12年創業の「五島軒」のカレーや昭和7年から親しまれてきた「美鈴」のケーキなども味わえます。ホタテのバター焼きや、北海道ならではのビール・サッポロクラシックやクラフトビール、国土無双・男山・五稜など清らかな地酒の飲み比べセットも美味でした!
夕食の後は有名なミシュランガイドブックの三つ星を誇る夜景を見に、函館山展望台行きの函館山ロープウェイに。頂上までは3分です。山麓駅まではタクシーで向かったのですが、運転手の方に、函館は美味しくてリーズナブルな店が多いと評判ということ、また、消火栓が札幌とともに、道路が凍結しても使用できるNYと同じものを使っている教えてもらいました。消火栓まで異国情緒の港町です。海に挟まれたきらめく夜景は写真では再現できない美しさでした。まだ夜は肌寒かったので宿に戻っての熱めの塩化物泉で温まり極楽。
海鮮具材を好きなだけ自分で盛って作る勝手丼、函館牛乳プリンなどなど魅力的でバラエティ豊かな朝食を楽しんだ後、まずは、市電に乗って新川町駅前の地元客に愛される自由市場で南茅部産の昆布などを買い、函館駅前のビルで電動アシスト付き自転車を借りて散策は、観光客で賑わう函館朝市からスタート。港町ならではの金森赤レンガ倉庫群から、海につながる八幡坂、1926年築の旧日本銀行函館支店を改装した北方民俗資料館、旧イギリス領事館、旧函館区公会堂はすべてとても近くあっという間です。特に素晴らしかったのは、宿にあった観光ガイドマップで見つけてぐるぐる丸をつけておいた北方民俗資料館。アイヌの手仕事の展示も、プリントアウトされた解説も興味深かったです。また、この近くで有名なクレープ店「アンジェリック・ボヤージュ」で買って坂道を下り、海沿いの新島襄海外渡航の地碑のあるプロムナードで頬張った苺ミルフィーユクレープにも感動でした。
このほかにも、海沿いの有名な「グルメ回転寿司函太郎 宇賀浦本店」、海を眺めながらお茶のできる「六花亭 漁火通店」などに寄り、締めに宿のすぐ近くにある函館のスターGLAY御用達の「らーめん maido」で函館ならではの優しい味わいの塩ラーメンに舌鼓。1泊2日の弾丸旅行で駆け足でしたが、温泉と北の異国情緒に癒され満喫できました。