エレベーターを降りると広がるラウンジには、昨年シャネル・ネクサス・ホールの展覧会に出展された写真家アンヌ・ドゥ・ヴァンディエールの、シャネルを紡ぐ13のアトリエの職人たちの手を撮りおろした作品が並びます。ここでは、アフタヌーンティーも楽しめるのだとか。この日はランチに足を運んだのですが、ダイニングエリアのシャネル銀座ビルディング10階からの眺望も素晴らしく、華やかでモダン、明るく洗練された空間に気分が上がります。
3月にシェフに就任したのは、アラン・デュカスのレストランで10年以上研鑽を重ねてきた上岡彰彦シェフ。ランチのコースをいただいたのですが、旬のグリーンアスパラガス・ミモザのガルニチュールに始まり、海苔の香りと味わいをまとった初カツオのグリル・海藻ソース、芸術作品のような国産牛のロースト・新ジャガイモと赤玉ねぎと続きます。ライスパフとカカオニブや蕎麦の実のフイヤンティーヌなど食感の楽しいボトムの層の上にショコラのムース、そしてカメリアを描いたグラサージュのデザートは、ショコラアイスとともに運ばれた、カレ・シャネル ル・ショコラ・アラン・デュカス東京工房のショコラ。と、どれも濃厚な味わいなのに軽やかで、唸るほど美味。記念日などにもお勧めです。トマ・ジェラールシェフ・パティシエはドミニクブシェトーキョーから昨年からこちらで腕を振るっているそうです。「独自のフランス料理の解釈と自然本来の味に対する情熱を、最も洗練された調理で仕立てて堪能してもらいたい」という、このレストランに深い愛着のあるアラン・デュカスの想いが伝わります。
また、東京工房が3月に5周年を迎えたル・ショコラ・アラン・デュカスのショコラを使用して作ったベージュ アラン・デュカス 東京の商品も発売されるので是非チェックしてみてください!