坪田あさみ エディター・ライター
1に楽ちん、2にデザイン。
夏の足元はこの順序しかありえない
ヒール靴が履けなくなってはや何年?というエディター坪田ですが、最近はフラットでも靴によっては「疲れるー」という老化現象が起きています(泣)。
よって私の靴選びでは、おしゃれさに加えて「機能性」という付加価値が不可欠。
でもありがたいことに世の中にはファッション的にもしっかりおしゃれで、着用感も十分配慮された靴が増えてきています。
足の快適性を左右するのは
クッション性のあるソールかどうか
これからの季節の足元はサンダルやビーサンが多くなるので、楽をしたい私にはうれしい季節。とはいえ、最近の私はビーサンにさえ文句を言う始末。足裏がペタペタしたものではビーサンでも疲れてしまうのです。
つまり問題はヒールだけではなく、ソールのクッション性にもあるのではないかと思います(運動不足とか足裏のアーチが落ちているからだとか、そういう問題は突っ込まないでください)。というのもフラットシューズやサンダルというのは、ペタンコであればあるほどデザインがかわいいので、ソールはほぼなきに等しいのです。つまりクッション性がほとんどない。だから長時間歩くと足がむくんで疲れてしまうのです。そうなると歩き方もだらしなく脚も美しく見えません。
これはもはや死活問題! 見た目がおしゃれでかわいく、さらに疲れない、クッション性のある靴が不可欠! というわけです。
でもこれを感じているのは私だけではなく、世間の皆さまも同じだったようで、最近はそうした要望に応える機能性にも富んだ靴がおしゃれブランドからもちらほらと販売され始めています。
今回は、私がこの春夏にヘビロテすると心に決めている黒靴3足をご紹介します。
1足めはシーセイのストラップサンダル
まだコートを着ていた時期、某プレスルームで出会ったシーセイのサンダル。「裸足より楽」というプレスの方の言葉どおりふかふかの履き心地と、長く歩いても疲れないビブラムソールの高機能性が特徴のサンダル。でも見た目はスクエアトゥのストラップで、仕事や街中でサンダルを履きたい時にぴったりのモダンなデザイン。コンフォートシューズ感は全くありません!
▲見た目はとってもモダンなスクエアトゥのストラップサンダル。フロントストラップは幅があり、またかかともしっかりホールドしてくれるので足が前すべりしません。
▲履き心地の要はこのビブラムソール。さらに甲に当たるフロントストラップもふかふかしていて、肌触りがとても気持ちいいのです。靴擦れして痛いなんてことも起こりません。
▲アンクルストラップは面テープになっているので、小さな穴に入れたり、アジャスターで調整したりということがありません。暑い夏の玄関でグスグズしたくないせっかちな私にとっても助かります。またズボラさんにも絶対におすすめ!
シーセイのサンダルを実際に着用してみました
▲シンプルな黒いストラップサンダルですので、合わない服はあまりないのですが、足の甲を見せないとバランスが取りにくいマキシ丈やワイドパンツでもバランスよく履けます。
▲もちろんパンツも好相性。黒いボトムならどんな素材でも問題なく合わせられます。私は暖かい時期にあえてレザーパンツをはくのが好きなのですが、そんな時にもちょうどいいバランス。
▲黒ボトムだけでなく、メリハリのあるはっきりとした色であれば、派手色とも相性抜群です。
2足めはプラダのポインテッドトゥフラットパンプス
私のワードローブはデニムが多いのですが、スニーカー合わせはほぼしないので、シャープに決まるポインテッドトゥのような靴が必要でした。とはいえ実は私にとってボインテッドトゥはずっと避けていた鬼門アイテム。なぜならポインテッドトゥが大ヒットした30代前半の頃、本当にどの靴も足に合わず、毎日血だらけになりながら履いていた苦い思い出があるからです。二度と買うまいと心に決めていました。
ところがこのプラダのポインテッドは、もう一度チャレンジしたい!と思わせてくれたのです。なぜプラダで再び決心できたのか?それはやはりソールのクッション性を実感したから。
▲私世代には懐かしい、90年代に一世を風靡した三角ロゴをパッドに施した新鮮なデザイン。ツヤのあるブラッシュドレザーがかっこいい!バックストラップで抜け感もあります。
▲こちらもシーセイ同様、衝撃を吸収してくれるラバーソールが使われています。スタッフさんいわく、「プラダは靴ブランドではないけど、それに匹敵するぐらい靴の履き心地にこだわっている」のだとか。
▲ストラップにも一部ゴムが使われています。こういう機能性ってこれまであまりハイブランドの靴にはなかったかも。スニーカーで怠けきった足にこの機能性がとってもうれしい。
プラダのポインテッドを実際に着用してみました
▲デニムカジュアルの時に大活躍します。大人っぽくシャープさを加えてくれるので、ポインテッドトゥがあるととっても助かります。先端が丸い靴では、若くかわいらしい感じになってしまい、かっこよいムードになりづらいのです。
(右)靴/PRADA シャツ/THIRD MAGAZINE×ASAMI TSUBOTA×HAPPY PLUS STORE デニム/woadblue×ASAMI TSUBOTA
▲もちろんお仕事シーンなどのきれいめなパンツスタイルにもぴったり。ヒールありのパンプスではちょっとコンサバになりすぎてしまうけど、フラットだときちんと感がありながら、少し力が抜けたムードになるのもちょうどいいのです。
▲色数が少なくシンプルになりすぎそうな、ワントーンスタイルにも、シャープな足元が重宝します。
3足目は皆さんご存じのウーフォスのビーサン
私は去年、白を買って感動したのですが今年は王道の黒をチョイス。
こちらもほかの2足同様ソールがポイントです。ふかふかでこれまでのビーサンにはもう戻れない!と思うほど履き心地が最高です。
海の近くに住んでいるので、ビーサンは必須の毎日ですが、こんなに感動したビーサンは人生で初めてです。
▲一番ベーシックなデザインのウーフォス。なんだかんだ言ってうだるような夏日になるとこればかり履くようになります。
▲リカバリーサンダルとして開発されたウーフォスなので、衝撃を吸収する特殊な素材によってソールが作られています。
▲カーブしたソールの形状により自然な動きが促され、膝や足首、背中などに痛みのある人でもたくさん歩きたくなってしまう不思議な履き心地。
ウーフォスのビーサンを実際に着用してみました
▲ビーチで履く時はショートパンツなどめちゃくちゃカジュアルな着こなしでもいいのですが、街中で履く時はできるだけシャープに見せたいのでブラックのワントーンで。
▲ボトムはマキシ丈やワイド幅などのほうが、サンダルのボリューム感が目立ちにくいので、こうしたボトムと合わせることが多くなります。
▲こちらもワイドパンツのすそからちら見えするぐらいがちょうどいい。ホワイトパンツなら黒サンダルとのモノトーンですっきり見えます。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました!
次回更新は6月11日(日)です。
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