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「スタイリストの審美眼が活きるリアルクローズ」 NAVE 前編【私のおしゃれフィロソフィVol.13】

多くの人たちに支持されるブランドには理由がある。それはデザインだけにとどまらず、作り手の思いがしっかりと息づいているかどうか。ブランドを牽引するデザイナーやディレクターにその思いをインタビュー。今回はこの春デビューした「Nave」(ネイヴ)のディレクター福田亜矢子さんと、「ReNAVE」(リネイヴ)のディレクター斉藤くみさんに話を伺った。
Naveのディレクター福田亜矢子さん(右)と、REnaveのディレクター斉藤くみさん
プラットフォーム型ファッションブランドという耳新しいキーワードを引っ提げ、2023年春夏コレクションでデビューした「NAVE」。ブランドを構成するのは、トレンド型リアルクローズを提案する「Nave」と、ベーシックを基調にしたネオスタンダートアイテムが揃う「ReNAVE」、そしてクリエーターやアーティスト、カルチャーなどを取りこみ、人の心を動かすコラボレーションを生み出すブランド「×NAVE」(バイネイヴ)から成る。スタイリストの顔も持つお2人に、ブランドへの想いとディレクターとしての意気込みを取材した。
______またお2人で新しいブランドに関わることになった経緯は?
斉藤さん(以下、斉藤) 昨年、前身のブランドを2人で卒業しました。やり切った感はありましたが、そこでできなかった可能性を形にしたいとプロデューサーと話し合い「NAVE」が誕生しました。亜矢子さんとは”中学生から高校生になった感覚だね”と言っているんです(笑)。ただ前と同じことを繰り返すのではなく、お互いのブランドをもっともっとブラッシュアップさせながら、何かおもしろい事がしたいと思った時に「×NAVE」というブランドがもうひとつあるというイメージは、私たちもワクワクしているんですよ。

福田さん(以下、福田)  高校は、やりたいことにつながる授業が選択できるようになりますよね。その感覚に似ているのかな。「×NAVE」ではファッションはもちろんですが、コスメや食などジャンルの垣根を越えて楽しいことが形にできたら。そのための土台として、ファッションブランドの軸はしっかりと確立していきたいですね。
Naveのディレクター福田亜矢子さん
______「Nave」のこだわりと福田さんが込めた想いは?
福田 コンセプトは”トレンドを程よく取り入れたリアルクローズ”ですが、流行っているものを作るだけでは意味がない、でもトレンドって年齢に関係なく取り入れたいですよね。ただ世代によって取り入れ方のさじ加減が違うことを上手に表現したいと思ったのです。
例えば、今季はショート丈のトップスがトレンドですが、若い世代にとったらそのまま着られても私だったらお腹はちょっと出したくないなという気持ち。これをサイズ展開に反映させることで多くの人が選べて、サイズでトレンドをどう自分らしく着こなすかが選択できる服作りがモットーですね。
______「ReNAVE」はどうでしょう。斉藤さんが込めた想いは?
斉藤 性別や年齢を問わず、誰でも1枚は持っているようなアイテムを、毎シーズンしっかりとアップデートさせたベーシックが基本です。そこにこだわりの素材を使った機能性を実感できる点が一番のこだわりですね。撥水加工や洗濯機で洗えるなどの機能性は今までにもありましたが、私が採用したのは”いいとこ取りのハイブリッド素材”。例えば、夏になると着たくなるリネン。サラッとした肌触りが涼しくてしゃれ見えする反面、シワになりやすくてシミや汚れはプロのクリーニング店に任せないといけないう面もあるため、何かと忙しい女性にとってはハードルが高い素材。でも見た目も肌触りもほぼリネンというリネンライク素材を使うことでおしゃれをしたいという想いは叶う、そんな工夫をしていけたら。
______お2人ともスタイリスト。だからこその強みは?
福田 スタイリストは誰かを素敵に見せるために服を着せる仕事。だからそのリアルを大切にしたいですね。もしそうでなかったら”自分のエゴでカッコいいから作る”ということにこだわったかもしれません。私は、たまたま電車に乗り合わせた人に対しても「スカート丈をあと10㎝長くしたらすごくおしゃれに見えるのに…」と思ってしまうタイプ(笑)。着る人が素敵に見える服を作って、おしゃれの底上げをお手伝いしたいと思っています。

斉藤 これはどちらのブランドにも言えることですが、コーディネートが得意でない人でも、着るだけでその人がさまになるのがうちの服の強み。皆さん、モデルさんが着てさまになるのは分かっていても、自分が着ると…というところで、どうしても二の足を踏んでしまう。そこをスタイリストとしての経験値を生かし、さまざまな声や悩みを拾って服作りに反映していきたい。それこそがリアルクローズだと思うので。

福田 ブランドのディレクションをすることで、スタイリストとしてもブランドディレクターとしても、どちらにもいいものが巡ってくる相乗効果があります。スタイリングをする上で「Nave」の目線で見たことや感じたことにすごく助けられていると感じます。
ReNAVEのディレクター斉藤くみさん
______「NAVE」を担う2人の関係性は?
斉藤 前のブランドの立ち上げで知り合って6年。スタイリストという仕事や2人の子どもがいること、ママ業も家事もがんばってやるタイプであるなど、亜矢子さんと私には共通点がいっぱい。亜矢子さんががんばっているから私もがんばろうって、存在がとっても励みになっています。なかなか会えないから月1くらい、子どもを寝かしつけてからの長電話が楽しみで(笑)。最近あったできごとを、ああだった、こうだったって。
 
福田 でも愚痴じゃないのよね。ただただお互い、話を聞いてほしいの(笑)。私の場合、くみちゃんに話すことで自分の考えが整理できると感じています。普通ならライバルなのに、私たちは同じ目標に向かう同士のような関係よね。

マリソル別注 NAVEドッキングワンピース

マリソル別注 Naveドッキングドレス
Marisol VOL.3 2023春夏号掲載。 トップ部分は地厚なカットソー、スカート部分はシャリ感と透け感のあるコットンボイル。絶妙な異素材使いとマリソルだけでしか買えないネイビーカラーで、ドラマチックなフィット&フレアシルエットを楽しんで。

マリソル別注 ReNAVEグロスサテンブラウス&グロスサテンパンツ

マリソル別注ReNAVEグロスサテンブラウス &グロスサテンパンツ
Marisol VOL.3 2023春夏号掲載。 体をきれいに見せてくれるカッティングとナチュラルなツヤ感が華やかなブラウスとパンツ。セットアップでの着用から単品使いまで、どんなシーンにも対応する使い勝手の良さが評判。マシンウォッシャブルなのも嬉しいポイント。上品で女らしいブラウンカラーは、マリソル限定色。
(後編へ続く)

後編では、「推しアイテム」も登場!
こちらから▼

 

  • 「Marisol VOL.3 2023 春夏号」特集

    「Marisol VOL.3 2023 春夏号」特集

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