数週間前から楽しみにしていたのに、
よりによって土砂降りでした。
お目当てのフレンチは予約でいっぱい。
「週末はどこも予約なしじゃ入れないよ」
と計画性の甘さを指摘するタクシーの運転手さんに
予約なしでも入れる美味しい店を聞くと、
吉田のうどん。
富士吉田市周辺の名物料理なのだった。
2007年に農林水産省が各地から選定した
「農山漁村の郷土料理百選」にも入っているそう。
知らなかったなあ。
この辺で麺といえば「ほうとう」一択だと思ってたわあ。
「吉田のうどん」を名乗る店は数あれど、
“ホンモノ”を出す店は
11時から14、15時ごろまでの
わずか数時間しか営業しないんだとか。
『彩花』というお店に連れていってもらいました。
お客さんが多かったので
店内写真は撮りませんでしたが、
土間のテーブル席と、座敷スペースがあって、
とっても広々。
大雨と空腹で荒みかけていた心に
余裕が生まれます。
うどんは断然冷たい派のわたしは
「冷やしたぬきうどん」に
肉とイカ天、生卵をトッピング。
合計750円ナリ。
なんて美しいんでしょう。
揚げ玉とネギ、大根おろし、わさび、
そしてキャベツがデフォルトで添えてあります。
吉田のうどんの特徴の一つらしい。
理由は分からぬ。
このあと同じような写真が続きますが、
これしか撮っていないのでお許しください。
冷たく締めてあるので、
角の立ちぐあいまで舌にはっきりわかります。
讃岐うどんよりもさらに噛みごたえがあって、
新鮮な小麦粉の香りを味わいながら、
口中で躍る麺をわしわしと噛みしめます。
揚げ玉のカリカリ、茹でキャベツのショリショリが
合いの手みたいに加わって、
さらにいきなり主役然と登場する豚肉の甘辛煮を
まあまあ落ち着いてとなだめる生卵……。
言いたくない、言いたくないけど、言っちゃう。
「絶妙なハーモニー!」
いや~うどんは讃岐に限ると思ってたけど、
吉田のうどん、とんでもなく美味しい。
これはわざわざ食べに来る価値ありだわね……。
大雨のなか出くわした、素敵なカフェレストランの
写真も合わせてご覧ください。
ランチに「吉田のうどん」、
ティータイムに「カフェ・ミミ」を
敢行したいと思います。