ひたすらシンプルで普通、一目でソレとわかる要素などどこにもなく、物足りなさは否めないけれど……なぜかよい。
そう、ナゼか。
というのも、いかにも! なブランド主張が強すぎるのも気が引けはするけれど、やはりある程度投資するとなると、それなりに見返りを求めてしまうわけで。
自分以外の誰かにも「おや!?」と思ってもらいたいのがオシャレ心ってもの。
だから、その真逆をいく何も無さに「わかる人にしか分からないマニアックさが良いのよ」などとシレッとサラッと大人なことは言えない。
ただ、ついつい手に取ってしまうあたり、使い込むほどに夢中にさせられるあたり、やはりパッと見ただけでは分からない「お値段なりの何か」があるのだとも思うし、それこそがこのブランドの魅力なのだろうと理解している。
そんなTHE ROWで前々から狙っていたのがコレ↓
長らく完売してて、待ち侘びていた再入荷でようやくGETしました。
これこそ本当に「それ、THE ROWである意味ある?」と言いたくなるような、どこにでもあるデザインですが……
実は以前に、手に取りやすい価格帯で非常に良く似たデザインのものを試したことがあるのですが、どうやってもサラリーマンのお仕事ベルト感が否めなかった。
だけに今回も、最初手にした時は真っ先にそのパターンが頭をよぎったのだけど、身に付けて「あぁ、やっぱり違うな」と。
ちゃんと〝こなれ感〟あって、私が理想とするベルトでした。
バックルに主張するものは一切ないけれど、よーくよーく見るとツク棒の裏に小さ〜くブランド名が刻まれてるのが何ともこのブランドらしくニクイ。
占める面積なんて知れてるし、そこまでの価値があるかどうか? と思う方も多いでしょう。
えぇ、決してデザインだけで納得してるわけじゃないんです。
私がハイブランドのベルトに価値を見出すのは、細かく展開のあるサイズです!
一般的な価格帯のブランドだとウエスト75㎝くらいからで、せいぜい2サイズの展開。
それがハイブランドだと(ブランドにもよるけれど)65㎝からある。
THE ROWはXSでも70㎝ぐらいあるので、そこまで小さくないのだけど、少なくとも浮き輪状態にはならない。
ちなみにベルトの穴は5つあり、一番最小にして使っています。
ベルト使いにも、なんか時代的なものが出ますよね。
古めかしくならないように気をつけたい世代……
なので、ポイントとして効かせるよりは、奥行きを出すイメージです。
例えばこんな着こなし↓
ベルトの存在をさり気に引き立てるバッグもTHE ROW。
それに、小物同士のブランドを統一すると双方がより引き立つ気がするから、イヤミにならない程度に揃えたいなというのが私のちっさいこだわりであり、理想。
pants:betoupe
shoes:bottegaveneta
bag:therow
しばらくマイブームは続きそうです……♡
*次回7月28日(金)公開予定です
- bemi
- 阿部恵美。身長153cm。 25年間の会社員生活を経て、2019年にパーソナルスタイリストとして独立。 小柄でもバランスよく素敵に見えるコーデ術、もの選びの審美眼は、マリソル編集部も絶賛。マリソルなどでプロデュースする、小柄さん向けの服も、毎回人気。