またの名を「金印」。
ありとあらゆる社会科や日本史の教科書の中で
まろやかな黄金色に輝くその姿は
まさに国宝中の国宝というにふさわしいでしょう。
その金印が福岡市博物館にあることを知ったのが
つい最近、去年の博多旅行のときでして、
次回来るときは絶対に観に行こうと決めておりました。
![福岡市博物館](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/82/822b0479fa09246551cf0ffe05e7fa06_640x480_w.jpg)
同い年の天才、椎名林檎の名曲を思い出さざるを得ない
ももち浜に位置しています。
さて、東京からはるばる来たからには
一刻も早く金印と対面を!!!
と鼻息荒く館内を進んでいた私と連れの足が
ピタッと留まったのは、こちらのコーナー。
![福岡市博物館](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/05/05e8ebdca53e92f027d9a8a0525d9ceb_640x480_w.jpg)
好きに触ってみることのできる、体験コーナーなのです。
しかも超太っ腹なことに、無料!
![福岡市博物館 みたいけんラボ](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/00/000efb88671162f2594cc0ccdeb9cf48_640x480_w.jpg)
![福岡市博物館 みたいけんラボ](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/10/1095d0177e7b2f1b58394f037f613ae0_640x480_w.jpg)
![福岡市博物館 みたいけんラボ](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/e6/e6589d02e79989db39b97f361d85e8e8_640x790_h.jpg)
仮装・変装・扮装が大好き。
かくして、この「みたいけんラボ」で
あっという間に30分間を溶かしてしまったのでした……。
それでは、誰トクか分からない
私の民族衣装コレクションをしばしご鑑賞ください。
-
ガムランや太鼓などの楽器体験コーナーと、
-
巨大なバリ猫もあります。
いよいよ金印が待つ展示室へ。
金印は福岡市博物館の常設展示室に
所蔵されているのですが、
この常設展示、入場料いくらだと思います?
聞いて驚け、
200円。
こないだコンビニで大好物のピザポテトを買おうとしたら
円安の煽りか知らないけど税込205円もしてて、
諦めたんだけど、それよりもやすーーー。
福岡市民の皆様に感謝しながら、
いよいよ入場。
![福岡市博物館 金印](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/1a/1acd2e0145968bf8cd4dbb10cb002129_640x480_w.jpg)
黒と金を基調にした、重厚感ある内装に
テンションは最高潮。
そして、ほぼ漆黒といえるほど暗い部屋に入ると、
ほのかに照らす明かりの下に
いらっしゃいました……。
![福岡市博物館 金印](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/9d/9db8f8c818e91b65e4ac7144241bd9c0_640x640_w.jpg)
というのが第一印象。
一辺が2.3センチらしいので、
親指の先より一回り大きいくらいのサイズ。
そこに刻まれた「漢委奴国王」の文字は
下に置かれた鏡の反射でしっかり見ることができます。
![福岡市博物館](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/0f/0fccb2cc7a9fca6462ae12a021d4ec6f_640x711_h.jpg)
![福岡市博物館 金印](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/b9/b9856b05d2844530211290f36238a5cf_640x639_w.jpg)
![福岡市博物館 金印](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/21/211b6c84fab50268ac76b3857b1a09f2_640x640_w.jpg)
ここ博多周辺を治めていた倭の奴国の王に
西暦57年に授けた印である、
ということが通説になっています。
というと、なんとなく後漢側の使者が
玄界灘をどんぶらこと渡って
九州に金印を運んできてくれたような
イメージを勝手に持っていましたが、
展示解説を読むと、
天下の漢国がそんなことするわきゃない。
我らが倭の奴国の使者が命がけで大陸に渡り、
もらってきたものだったのですねえ。
![福岡市博物館 金印](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/02/025e0371ccd2f5469332fb4b6397337e_640x640_w.jpg)
ものすごーく空いていて、
好きなだけ金印を眺めていられたのですが、
そのうち他の観覧客が金印展示室を出ていってしまい
金印と私だけが部屋に取り残されるという、
「国宝と俺」
こんなに贅沢な200円の使い方を
私は他に知らない。
![福岡市博物館 金印](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/ee/eee80b2fcdfd02dbe1a2ada638c5a336_640x480_w.jpg)
福岡市の歴史を俯瞰する常設展示が続いていて
かなりの充実ぶりでした。
特に中国大陸および韓半島との結びつきは
言わずもがな強くて、
一緒の文化圏なんだなあ、という思いがひしひし。
![福岡市博物館](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/ee/ee01c52691c0c1e8b29d713bd63cf9cc_640x480_w.jpg)
![福岡市博物館](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/fb/fbd4702a6713f474dfdb078afb40ba94_640x480_w.jpg)
-
近代のモダン都市・福岡のカフェー。
-
映えスポット。
民俗風習の展示もおもしろかった!
飛行機でわずか2時間の距離でも
こんなに文化が違うのですね。
![福岡市博物館](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/f7/f7b1437b923049c9135d1e9ea3f61b0f_640x480_w.jpg)
![福岡市博物館](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/80/805997e7e3c38e22d0eaa5f32cab1c46_640x853_h.jpg)
(民族衣装試着コーナーに時間かけすぎた)
また来ないとね。
福岡市博物館のはかなり小規模ですが
金印が買えちゃうので、皆さん要チェックですよ。
どちらにするか迷いましたが
金メッキ仕上げで本物と似た輝きを放つストラップを。
![福岡市博物館 ミュージアムショップ 金印ストラップ](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/ba/ba9fef0bb50ed2cce6890c63f9a5b4bc_640x1191_h.jpg)
本物の金印に付いていたとされるのが紫色、
可愛いのは圧倒的に赤色、なんだけど、
金運が瀑上がりしそうな金色ですよね、やっぱり。
![福岡市博物館で【国宝 金印】の輝きを浴びてきた ~ feat. 民族衣装コレクション。_1_22](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/29/29e7310187c38063b865469c4527839b_449x426_w.png)
金印にしてはお手頃価格なので、
皆様も福岡市博物館に行ったら
お土産にひとついかがでしょうか。
家に金印がある生活。
![金印ストラップ](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/ef/ef24081cd261f72bc643f2d1e46186ce_640x640_w.jpg)
![金印ストラップ](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/80/80cc72864550ec0fe09ca6af51399abf_640x640_w.jpg)
![金印ストラップ](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/c2/c267beb045df3eee8f9799d756994f65_640x640_w.jpg)
![金印ストラップ](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/8d/8df1d6eab6caf29f853afb23778a4a81_640x700_h.jpg)