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ひとり遊びが得意な会社員。韓国料理を求めて新大久保に出没しています。

My favorites:趣味 = バレエ、旅行、食べ歩き、ダイエット 好き = 猫、タイ料理、マカオ 得意 = 韓国語

身長:167cm


ガチ中華の次はガチ"タイ"だって!? 急増中のタイ式焼肉“ムーガタ”を食べてきた。

タイの若者に人気のグルメが、日本でもじわりと席巻中!食べねば!
かつて、私の敬愛するエッセイスト
東海林さだお師匠が、こう綴っておられました。
「すき焼き」は「焼き」がその名に付くのに
実際に肉を焼くのは、最初だけであり
以降は割り下(関東)や野菜の水分(関西)で
煮て食べる料理である。
料理名と実体の乖離を指摘せざるをえない。
最初の肉を焼く行為は、
「すき焼き」という名前を保持するための
いわば儀礼、免罪符に過ぎないのではないか。
(どの本だったか覚えていないので、
まあこういう感じだった、くらいでご容赦ください)
私はこの文章を読んで、
さすが師匠、本質を突いたご指摘!と激しく首肯し、
以来、すき焼きを食べるたびに
疑惑の視線を向けていたのですが
このたび、もしかしたらこの大いなる疑問に
ある答えを示すのかもしれない料理に出会いました。

ムーガタ(หมูกะทะ)

「ムー」は豚肉、「ガタ」は浅い鍋を意味し、
日本では「タイ式焼肉」と紹介されています。

コロナ中にタイで流行ったそうで、
最近、日本のタイ料理店でも
ムーガタを提供するお店が急増中の模様。
検索すると、都内に3店舗を展開するムーガタ専門店、
その名もMOOKATAがあるとのこと。
さっそく湯島本店に行ってきました。
ムーガタ ムーカタ
6時くらいに到着したら満席だったので、予約推奨です。
オーナーは日本人と聞いたのですが、
この日いらした店員さんは2人ともタイの方で
日本語がほとんど通じない!
そしてお客さんはほぼ全員タイ人と思しき若者。
いいわ~、ガチだわ~。
ムーガタ ムーカタ
屋内なのに、まるでバンコクの高架下のような雰囲気。
ムーガタ ムーカタ
ポスターや貼り紙も基本タイ語オンリー。
ムーガタはビュッフェ形式での提供で、2499円。
(毎週木は女性限定で1999円だそう)
人数分注文したら、食材をカウンターに取りに行きます。
ムーガタ ムーカタ
「ムー」は豚肉なので豚肉メインですが、エビやイカなどもあります。
ムーガタ ムーカタ
各種野菜。
ムーガタ ムーカタ
カウンター全景。食材はおかわり自由です。
食材を自分のテーブルで調理するのですが、
使う鍋は、ジンギスカン鍋のような
中央が盛り上がった形。
そして周りのフチに、スープを注いでおくのが
ムーガタ最大の特徴です。
ムーガタ ムーカタ
鍋が温まったら、肉類を上部で焼き、
同時に下部のスープで野菜類を煮つつ、
ひたすら食べます。

このあたりで聡明な読者諸君はすでに
あっ…(察し)
ってなってると思うのですが、
そうなのです、この食べ方だと
肉を焼く工程が途中でなくならないのです。
「焼く」と「煮る」が
食べ始めから終わりまで、同時進行なのです。
ムーガタ ムーカタ
焼き上がった肉はそのままタレにつけて食べてもよし、
ですが、焼いてから一度スープでしゃぶしゃぶすると、
焦げ目がついて香ばしいのに、
鍋料理のお肉の味がするという
ハイブリッドな新・味・覚!
余計な脂が落ちるからか、非常に美味しい。

「焼く」と「煮る」のいいとこどりをしたムーガタこそ
「すき焼き」の本質にもっとも近い料理ではないか、
と思ったのです!
いかがでしょう、東海林先生!
ムーガタ ムーカタ
スープが薄味なので、タレを付けて食べます。どちらも唐辛子たっぷりですが、赤い方がやや辛さ控えめ。
ちなみにタイスキという料理は昔からありますね。
あれは名前は日本のすき焼き由来なのに
肉を焼く「儀礼」すら無しで、
最初から具材を煮て食べる純然たる鍋料理ですが、
タイスキが忘れた「すき焼き」というルーツを
ムーガタが取り戻した、とも言えるんじゃないだろうか。
おお、なんと奥深きムーガタの世界……。

ところで私はバンコク出張の直後に
このお店に行ったのですが、
サイドに頼んだ一品料理(別料金)は
現地の味そのものでした!
ムーガタ ムーカタ
辛さと旨さと甘さと酸っぱさが束になって襲ってくるソムタム。
ムーガタ ムーカタ
グリルしたイカに、清涼感のある青唐辛子ソースをかけて。
ムーガタ ムーカタ
私が一番気に入った、甘辛いタレがかかったプリプリの肉団子。
デザート(ビュッフェに込み)は
タピオカココナッツミルクだったのですが
ここのはちょっと変わってた。
ガチ中華の次はガチ"タイ"だって!? 急増中のタイ式焼肉“ムーガタ”を食べてきた。_1_13
上の写真の黄色と緑色の小さいボールの正体が
噛んでも味わっても全然わからなかったので
店員さんにこれは何ですか、と聞いたら
さっとGoogle翻訳に入力して見せてくれた画面に
「レンコン」と。

言われてみれば、
シャキシャキの歯ざわりはたしかにレンコン。
甘いココナッツミルクと、意外な相性の良さでした。
ちなみにお店は冷房ガンガンですが
なんせ焼くと煮るが同時進行のため
煙と湯気のダブルパンチで猛烈に暑いので、
個人的にはもう少し涼しくなってから
行くことをお勧めいたします。

食べログのリンクはこちら↓
MOOKATAは他に新宿店と浅草店があります。
ここ以外にもムーガタを提供しているお店が複数あるので、
気になる方は検索してみてくださいね。

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