ー愛の大切さを学んだ作品になりました。この作品は自分にとって大切なことを忘れずに生きるということを教えてくれたと思います。
●2人1役がとてもリアルでストーリーに引き込まれました。演ずる上で、こだわったところはありますか?
ー喫煙シーンにはこだわりました。なぜなら、タバコを吸い続ける理由が、スヒョンが持つ孤独な心を表していると思ったからです。キム・ユンソク先輩の手のしぐさや口の動きを真似するために努力しました。ヨナと別れたときもスヒョンは一番最初にタバコを取り出しますよね。ヨナはスヒョンにとってそれだけ重要な存在だったわけです。でもキム・ユンソク先輩をただ真似すると、わざとらしく見えるような気がしました。どうすれば自然に表現できるか悩みましたが、最終的には「ハン・スヒョン」を演技する時の心だけが互いに同じであればいいと思いました。
●「才能ある男で、年齢を重ねるにつれ、眼を見張るような素晴らしい俳優になる」と、ヨハンさんを絶賛するキム・ユンソクさんとの共演はいかがでしたか?
ー作品が終わって感じたのは、キム・ユンソク先輩は、全体的に受け入れ態勢で接してくれたということです。寛容な心で、時には厳しく、時には抱擁してくれた。感謝の気持ちでいっぱいです。
●ホン・ジヨン監督は、「もし10粒の薬(映画の中に出てくる)を受け取ったら、本当に必要としている方に喜んで差し上げたい」そうですが、ヨハンさんならどうしますか?
ー大事に持っておいて、子々孫々に伝えたい。自分では使いたくないです。
●ロケ地の釜山の魅力とは?美味しいお店がたくさんあることでも知られてますよね。
マリソルの読者にお勧めするとしたらどんなところでしょう?
ー釜山は海がある。見る場所も、美味しいものもいっぱいある。すごく心地よい場所です。釜山は本当に良い所で、好きな場所です。せやろ?(笑)(釜山の方言でマネージャーに話しかける)
●ホン・ジヨン監督はヨハンさんを「ポジティブでエネルギッシュ、高い吸収力と成熟した演技の幅を持つ、天性の魅力がある俳優」と形容していますが、ヨハンさんの役者としての強み、自分らしさとはどんなところにあると思いますか?演ずることのどんなところがいちばん好きですか?
ー自分は、まだまだ弱点の多い役者だと思っています。そして、その弱点が何なのかまだはっきり分かっていないので、探している過程です。一方で、弱点は強みになるとも思っています。弱点を分析してそれを強みにする、そういう勉強を重ねています。
●国内外を問わず、お勧めのドラマや映画はありますか?
ーアメリカのドラマが好きです。「ウォーキング・デッド」「ゲーム・オブ・スローンズ」など、面白い作品が本当に多いと思います。上手な役者もたくさんいますよね。本当に面白くて大好きです。
●時間があったら挑戦してみたいことは?
ーボクサーになってみたい。今も運動はよくするけど、ボクシングは楽しいです。演技的な側面で見ても、瞬発力が必要だし、相手の出方を見るなど勉強になると思います。いつかボクサーの役もやってみたいです。
●知られざる特技はありますか?
ー特技はいっぱいあります。本当に多いので、作品を通じて一つずつ披露していきたいです。
●苦手なことは?
ーないです。怖いのは、尖っているもの。注射とかが怖いです。
●日本にいらっしゃるご予定は?日本で行ってみたい場所などありますか?
ー予定はまだわからないのですが、これまで日本には今まで2、3回行ったことがあります。日本は本当に大好きです。映画祭や、友達と行ったので、美味しいもの食べたり、ショッピングしたりもしました。また行きたいです。
●次回作は決まっていらっしゃいますか?
ー(ドラマ「太陽の末裔」「鬼<トッケビ>」の)キム・ウンスク脚本家による新作ドラマ「ミスター・サンシャイン」への出演が決まっています。
桂まりさん●かつらまり 韓流予報士(?)。温泉保養士。「SPUR」や「eclat」などで、トラベル、フード記事など担当するライター。趣味は各国で料理教室に行くこと。「専門外ではありますが、泣いて笑って癒される韓流ドラマのお勧めを不定期で紹介します!」