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【キッチン②】中古マンションを自分好みにリノベーション。 生活感を醸し出す「冷蔵庫」はどうする?【エディター坪田あさみのおしゃれと暮らしと時々名品 #70】

今月は「暮らし」の話です。2020年に行ったわが家の中古マンションフルリノベーションの「キッチン」編。②では、一般的な3LDKのマンションをゆるやかなワンルームへとフルリノベーションした私がキッチンリノベで意識したポイントをご紹介します。
坪田あさみ エディター・ライター

坪田あさみ エディター・ライター

大学卒業後、出版社勤務を経て独立、女性誌や広告、カタログを中心にフリーランスのエディター・ライターとして活躍。最近はアパレルブランドとの協業や講演なども精力的に取り組む。インスタ@asamit1201ではファッションはもちろんライフスタイル情報も発信。近著に大人のおしゃれメソッドをまとめた『大人のおしゃれはこなれがすべて 〜40歳からのFashion&Beauty Method〜』(PARCO出版)がある。

キッチンリノベで絶対にゆずれなかったこと

前回の①でお伝えしたとおり、わが家は一般的な間取りの3LDKだったのですが、壁やドアなどをすべて取り払って、ゆるやかにつながったワンルーム状態に変更しています。

開放感はあるのですが、デメリットとして、壁やドアで隠すことができないので、すべてが丸見えになってしまいます。そんな間取りゆえ、私がキッチンリノベで意識した、絶対にゆずれなかったこと4つをご紹介します。


1/生活感が出ないこと

2/片づけや清掃が楽であること

3/湿気がこもる場所がないこと

4/使いづらい死角やいらないものをしまい込む場所を作らないこと


1の「生活感が出ないこと」というのは、日々生活しているキッチンでは一番難しいことです。生活感のないキッチンを実現するためには「使わないこと」が一番簡単で、海外の映画やドラマに出てくるキッチンは、極端なことを言うと、ほとんど使わないから可能なのです(現実に生きている人には難しいですね)。また掃除が大好きで、常に掃除をきちんとできる人であれば、生活感を出さずに暮らすこともできるかもしれません(はい、私には無理です)。


いずれにせよ、毎日キッチンを使うけれど、掃除にはそれほど時間を割けない私にとって、「生活感の排除」は大きな課題でした。



生活感を醸し出す

「冷蔵庫」の存在について考える


それでも生活感を出さないためにどうするかを考えた時に思ったのは、2にあげた「片づけや清掃が楽であること」は不可欠ですが、それ以前に私にとっては「白物家電を隠す」こともとても重要でした。


キッチンのAFTERの写真を見てもらえればわかるのですが、一般的なキッチンにあるはずのものがありません。そう、冷蔵庫がないのです。また、インテリア雑誌などに掲載されているキッチンの写真を注意深く見てください。ほぼ日本のメーカーの冷蔵庫は写っていません(おそらく意図的に入らないような写真にしているか、もともと冷蔵庫を隠した作りのキッチンにしているか)。


私の中でインテリアを台無しにする二大家電は「冷蔵庫」と「テレビ」なのです。この2つをどうするかはとても重要だと思います。


壁面に家具のように埋め込まれた冷蔵庫であれば生活感は出づらいのかもしれませんが、一般的な日本のメーカーの冷蔵庫では、どうしても「白物家電感」が出てしまいます。これがキッチンの生活臭を漂わせます。実用的だから当たり前かもしれませんが、しゃれたキッチンになりづらいのです。

  • 坪田あさみ キッチンリノベ

▲こんな冷蔵庫なら素敵ですねー! これなら生活感は出なさそう!(こちらはわが家ではありません。ドイツのメーカーの冷蔵庫です)

しかし冷蔵庫がなければ生活そのものが成り立ちません。そこで考えられる解決方法の1つは、パントリーを作って冷蔵庫を隠してしまうこと。この方法をとられているご家庭も多いのではないでしょうか? 

しかしわが家の場合は、ゆるやかなワンルームという間取りをコンセプトにしているため、収納自体がほとんどなく、またそこまで全体も広くないため、パントリーを作る余裕はありませんでした(3の「湿気がこもる場所がないこと」にもつながるのですが、わが家は海が近いため、パントリーのような個室を作ると湿気問題の危険性があるため、パントリー自体も却下)。


ではどうするか?


その解決策として選んだのが、業務用冷蔵庫をカウンターテーブルの下に収納する方法です。下の写真をご覧ください。キッチン手前にカウンターテーブルがありますね。この中に冷凍冷蔵庫が入っているのです。

【キッチン②】中古マンションを自分好みにリノベーション。 生活感を醸し出す「冷蔵庫」はどうする?【エディター坪田あさみのおしゃれと暮らしと時々名品 #70】_1_4

カウンターテーブルの内側はこうなっています。

  • 坪田あさみ キッチンリノベ

▲カウンターテーブルは特注で冷蔵庫にぴったりのサイズに作っていただきました。こちらはリビングの床と同じモールテックス。ジャストサイズで、さらに大掃除の時はカウンターテーブルを動かせるようになっています。

  • 坪田あさみ マンションリノベ

▲カウンターテーブルのサイドにはコンセントもついているので、パソコン作業やスマホの充電なども簡単にできるようになっています。

  • 坪田あさみ リノベ

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▲こんなふうに職人さんが要望どおりに作ってくださりました。とにかく「コンパクトなキッチン!」それが私たちの希望でした。



この方法はコーヒースタンドやカフェの内装で思いつきました。コーヒースタンドのカウンターの中というのは、大抵とてもコンパクトに作られていて、レストランなどとは違って大型の冷蔵庫などは置かれていません。奥に別のキッチンがあるわけでもありません。コンパクトなカウンターの内側に冷蔵商品もすべて収納できるよう、冷蔵ショーケースや冷蔵庫が収納されているのです(お客側から見えないので表はすっきりしています)。


うちは夫が料理人なので、厨房機器を販売している店によく行くのですが、そこでいつもカウンターテーブル型の冷凍冷蔵庫を目にしていました。そこで、わが家でも業務用冷凍冷蔵庫を家庭に取り入れることにしたのです。

  • 坪田あさみ リノベ

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▲カウンターテーブルの内側に冷凍冷蔵庫を入れました。キッチン作業をする時は振り返れば冷蔵庫があるので動線的に便利ですが、廊下側からは一切見えないのですっきり。



この白物家電がない、見えないというだけで、生活感がかなり軽減され、キッチン自体がインテリアの一部になることができるのではないかと思っています。


これからリノベーションをされるかたは白物家電の代表格である「冷蔵庫」をどうするか?は大きな課題だと思います。おしゃれな外国製のものにするか(高価で大型の場合が多いですが…)、パントリーを作ってまるっと隠してしまうか、わが家のようにカウンターテーブルの下など、何かしらの方法で隠す方法を考えてみるとよいかと思います。

いずれにせよ冷蔵庫の存在について言及している記事などをあまり見たことがないのですが、意外と盲点だと思います。なんといっても冷蔵庫はサイズが大きいので、生活感を醸し出すパワーも強力だから。そしてつい機能性を重視して選んでしまうからです。もちろんそれでもいいのですが、インテリア的には、なかなか要注意です。

さて、キッチンの話はまだ続きます。来月は2の「片づけや清掃が楽であること」についてご紹介します。


今回も最後までお付き合いくださりありがとうございました! 
次回更新は11月11日(土)です。

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