霜降 |
そうこう。霜が降り始めるころ。山では紅葉が始まり朝晩の冷え込みが強くなってくる。冬の始まりである立冬までの時期。今年は10月24日から11月8日。 |
今月よりリニューアルして「SHIHO's Flow Life」が新しく始まりました。
一昨年ハワイから日本に戻ってきて、一番驚いたのが、日に日に変わる季節のめぐりの早さです。生まれた時から四季があるのは当たり前だったので、まったく気にしたことがなかったのですが、同じ季節が続くハワイに比べると、気候の変化に伴う自然風景の彩りや食材の豊かさに改めて深く感動しています。めぐる季節の中にいると、次のことを考える意欲が芽生えたり、環境の変化に対応して何事もフレキシブルにとらえられるようになったり。新しい季節ごとに出てくる旬の食材を味わう楽しみや新しいファッションにワクワクしたりも!
四季は、太陽暦(地球が太陽のまわりを一周する時間の長さを1年とする暦)から4等分した春夏秋冬のほかに、それぞれの季節をさらに6つに分けた二十四節気があるのをご存じですか?もっと細かく言えば、72もの季節に分けられています。ちなみに、10月の今は「霜降」の時期で朝夕が冷え込み、霜が降り始めるころ。この時期のお料理は、体を温めてくれる”炊く、焼く、煮る”、そして辛味のあるものがおすすめです。先日はキャンプで、炭火で焼き芋を作っていただいたのですが、あまりの甘さに子供たちは大喜びでした。
振り返ると、曽祖母や祖父母たちは農業をやっていて、自然や季節に寄り添った暮らしをしていた人たちで、祖母が「長生きできているのは、土と寄り添って暮らしてきたおかげ」と、言っていたことを思い出します。
自然に寄り添う暮らしって、早寝早起き、四季の旬の食材をいただく、自然の中で過ごす。私はこれを基本に生活していますが、心身の健康だけでなく、人間の感覚や動物的本能も研ぎ澄まされるように思います。人生においても、自然のリズムや流れに逆らわずに、日常に起こることに寄り添って、受け入れて、感謝して、従って生きていくのが、何よりも肩の力が抜けて楽に、私たちの在り方へと導かれていく気がするんです。
先日も、とっても落ち込んだことがあって、あまりに苦しくて友人に嘆いていたら、翌日、180度変わる出来事が起こって。嵐の翌日の晴天のようで、友人と笑い合いました(笑)。人生何が起こるかわからないからこそ思うのは、”留まらないこと”です。常に変化した毎日が訪れるからこそ、執着しない、囚われない。流れゆく季節のように、私たちも頭や心を柔らかくして、常に変化していく心構えでいたいなって最近よく感じています。
日常でいつも気にしているのは、すべてのものを生み出すもとになっている自然界の五大元素「地、水、火、風、空」を意識すること。人っていろんなものに囚われて、それが悩みの原因になっていたりするんだけど、この5つのエレメントのことを気にしていたら、悩みなんて生まれないし、心地よさしかないの(笑)!この連載のタイトルでもある”Flow Life”は、二十四節気に伴う季節のめぐりの中で見つけた私の生き方のヒントをたくさん共有していけたらと思っています。その年のその季節にしかない美しさがあるように、年齢を重ねるとともにその年齢ならではの美しさを積み重ねていきたい。いつも変化を楽しめる女性でありたいですね。
▲今、発酵の勉強をしていて、初めておしょうゆ作りに挑戦しました。しょうゆ麹100mlに、水1200ml、塩240gを混ぜただけ!これを毎日のようにかき混ぜて育てていて、熟成期間は1年の予定。来年の仕上がりが今から楽しみ♥
▲シンピュリテの新しいシグネチャーパフュームとハンドウォッシュ、ハンドセラムをいただきました。"香りと脳"の交感を追求して作られているシンピュリテの香りが大好きで、新作も「心と香りが繋がる瞬間に、新たな世界が開かれる」というテーマの元に作られているそうで使うのが今から楽しみ♥
▲表参道にある和食「茶酒 金田中」のランチ。おいしく季節を味わえます。
(左)松の実味噌と黒切麻味噌の生麩田楽 朗麻豆腐のくり味噌がけ
(中)栗の摺り流しくり麩 白味噌 粉山椒
(右)手毬• まぐろ 海苔しゃり 鯛 胡麻しゃり 刷毛紫 笹ラッパ 鱧切落し 留梅紫 紫蘇しゃり
▲大好きなJo Malone Londonの冬の限定コレクション「ジンジャービスケット」のコロン。スパイスのアクセントが効きながらもバター風味のビスケットを思わせるような甘い香り。赤いリボンもクリスマスっぽくて可愛い。
▲愛用していたメルセデス・ベンツEQCとお別れの日。運転しやすく大好きだった車。車はずっとSUVを乗り続けている!
二十四節気とは 太陽暦や太陰暦とは異なり、太陽の動きに合わせて1年を24等分したもので、農作業や生活の中で季節の変化を示し日本では古くからに親しまれてきた。立春→春の始まり、雨水→雪が雨に変わり草木が芽吹き始めるころetc. 自然の姿を感じさせる名称がつけられている。 |
SHIHO