ー映画「猟奇的な彼女」のリメイクですが、原作とは違う作品だと思って観ていただけたらと思います。アクションあり、ロマンスあり、コミカルな部分や政治的なところもあって、楽しんでもらえると思います。映像もとても綺麗で、今でもカメラ監督さんとプロデューサーさんとは、仲良くしているんですよ。(ご本人もカメラの勉強をしたかったほど写真好きなのは有名)
●この作品への出演を決めた理由は?
ー今まで演じたことのない役だったのが大きいですね。お話をいただいたときは、台本がまだ3、4話までしかなかったのですが、面白くて、この先の展開がとっても気になったのも理由のひとつです。今までと違うキャラクターを演じることができたのが収穫でもあります。
●「剣と花」以来再びの時代劇で、複雑な過去を抱える武芸のカリスマ、王女に片思いの役人カン・ジュニョンを演じて、いちばん苦労なさったのはどんな部分ですか?
ー武術の訓練はたくさんしました。9月から3月にかけての撮影だったので、とても寒くて大変でした。でもいい結果が伴ったので、良い思い出になってます。それから、この作品では声のトーンがいちばん重要だと思って、なるべく低めのトーンになるように練習しました。
●撮影現場はどんな感じでしたか?何かエピソードなどありますか?
ー撮影終了後すぐに、CNBLUEのコンサートツアーがあって、撮影中、絶対怪我ができなかったんですが、滝で剣を使うシーンで、手に怪我をしたんですよ。砂利が滑りやすくて、さらに衣装の靴も滑りやすくて。幸い軽い怪我で済んだから大丈夫だったんですけどね。このシーンは、いちばん記憶に残っているシーンでもあります。
●チュウォンさん、オ・ヨンソさんとの共演はいかがでしたか?
ーチュウォンさんとの一緒のシーンは、たくさんなかったのですが、仲良くなったので、もっと一緒に過ごせたらいいのになと思いました。オ・ヨンソさんとの撮影は楽しくて、あっという間に終わってしまった感じです。始まったと思ったら、え、もうドラマも中盤?え、終わり?みたいな感じでした。
●以前、バンド以外の活動も全ていい経験になるとおっしゃってましたが、この作品でもひたむきな演技でファンがまた増えたのでは?表現すること、演技の面白いところはどんなところですか?役者としてのご自身の強みはなんだと思いますか?
ーいろんな表情ができるのが僕の演技の強みだと思います。演技は、同じ役でも、演じる人によって、全く違うものになるのが醍醐味じゃないでしょうか?
今後は、かっこいい役というより、ルーザー(敗者)みたいな役もやってみたいです。
●注目している俳優さんなどいらっしゃいますか?
ーイ・ジェフンさん(「シグナル」や「明日、キミと」でご存知の演技派!)です。実は、彼とはコーヒーを飲みながら話したりする仲なんです。彼は、普段はとても慎重な性格なんですが、いざ演技となると多様で大胆だったり。共演したら、そんな彼から学べることがたくさんあるんじゃないかなと思うんです。
●国内外を問わず、好きなドラマや映画はありますか?
ー日本のドラマはたくさん観ていて、特に木村拓哉さんの作品はほとんど観ています。「君の名は。」も観ました。アニメーションを観ることはあまりないんですが、この作品はよかったです。チャン・ヒョクさんが出ている「ボイス〜112の奇跡〜」というドラマにもハマりました。
●188センチという長身を生かし、ソウルファッションウィークでもランウェイを飾ったり、ファッションにも興味があると伺いましたが、ドラマやイベントのスタイリングも自分で提案したりしますか?「シンデレラと四人の騎士<ナイト>」(こちらでは、”気分のいい時の素の自分”な感じで役を演じていたそう!)で共演したチョン・イルさんは結構こだわっていると以前言ってましたが。
ー簡単なスタイリングの時は、自前の時もありますが、だいたいスタイリストさんにお願いしてます。
●ジョンシンさんの好きそうなラフシモンズのCKカルバン・クラインも、銀座にできたんですよ。
ーそれは、行かなきゃですね!
時間ができたら挑戦してみたいのは、料理学校に行くこと、と初ソロファンイベントで打ち明けていたジョンシンさん。自分で好きなもの(牛丼)を作って食べたり、いつか大切な人のためにふるまってあげたいから(牛丼のように、ワンプレートか丼物で笑)と、優しくて、真摯で、ゴールデンリトリバーのシンバを溺愛する。会う人を優しい気持ちにさせる、好青年すぎるアーティストだ。「猟奇的な彼女」のジョンシンさんは、美しい映像も手伝って、彼の出演ドラマ史上最強にかっこよく、チャーミング!最終回まで人気が高かった話題作でもある漫画のような軽いタッチのラブコメ。観るべし!
桂まりさん●かつらまり 韓流予報士(?)。温泉保養士。「SPUR」や「eclat」などで、トラベル、フード記事など担当するライター。趣味は各国で料理教室に行くこと。「専門外ではありますが、泣いて笑って癒される韓流ドラマのお勧めを不定期で紹介します!」