坪田あさみ エディター・ライター
使う頻度の低いものはとことん排除
「キッチン③」でお伝えしたとおり、わが家のキッチンは「小さく狭くコンパクト」。そのため、工務店には7つの要望を出しました。1/コンロは絶対に2口。2/換気扇はできるだけ小さく。3/食器を洗うのに窮屈ではない最低限の流しを設置。
その続きです。
4/調理台は料理をするのに最低限の横幅があればいい。適度に狭いとものを置く場所自体がないから、作ったそばからどんどん洗って収納する習慣が身につきます(以前はすべて作り終えてから一気に片づけるタイプでした)。食べ始める時には調理器具はすべて片づいた状態にできるようになりました。
▲コンロや流しが小さいので、キッチン自体が小さくとも、最低限の調理台の面積を確保できます。
▲ガス台の下の棚にオーブントースターと電子レンジを収納しています。重くないので動かして裏側なども簡単に掃除ができます。
7/キッチンの壁や台はオールステンレスに。油が跳ねても、セスキスプレーとクエン酸スプレーでふけばピカピカになります。飲食店などが営業終了後、毎日キッチンを隅々までふいてリセットしているのを見ていて気持ちがいいなというのと、長い年月を経ていても美しいのを見て、絶対にステンレスがいいと思っていました。溝を一切作らないようにしてもらったのは汚れがたまらないようにするため(タイルなどもおしゃれで美しいとは思うのですが、私は溝に汚れがたまるのが苦手なのです!)。
ずっと美しい状態を保つためには
毎日のリセット掃除が重要
こうして書いてみると、徹底して引き算された小さく狭いキッチンだ、ということ。私にとってキッチンで重要なのは、真新しい時期だけでなく、何年たっても美しさがキープできること。そのためには掃除が簡単であることは必須条件でした。必要最低限の作業で美しさを保てること。狭くて簡易的な作りであれば、ストレスを感じず毎日リセット掃除ができるので、結果的に生活感が漂うのを抑えることができるというわけです。
キッチンは生活と切り離せない場所なので、必ずしも豪華なキッチンがよいわけではないことをお伝えしたいと思います。私のように掃除が苦手な人にとっては、とことんシンプルに、小さく狭くコンパクトなキッチンこそ、夢のキッチンだったのです。
次回の更新は12月9日(土)です。
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