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【キッチン④】 中古マンションを自分好みにリノベーション。きれいをキープするには「引き算」されたシンプルなキッチンがいい【エディター坪田あさみのおしゃれと暮らしと時々名品 #72】

マンションリノベーション「キッチン」編④です。生活感を出さず暮らすためには、常にきれいな状態をキープすることが重要。そこで掃除嫌いのエディター坪田がとった方法とは?
坪田あさみ エディター・ライター

坪田あさみ エディター・ライター

大学卒業後、出版社勤務を経て独立、女性誌や広告、カタログを中心にフリーランスのエディター・ライターとして活躍。最近はアパレルブランドとの協業や講演なども精力的に取り組む。インスタ@asamit1201ではファッションはもちろんライフスタイル情報も発信。近著に大人のおしゃれメソッドをまとめた『大人のおしゃれはこなれがすべて 〜40歳からのFashion&Beauty Method〜』(PARCO出版)がある。

使う頻度の低いものはとことん排除


「キッチン③」
でお伝えしたとおり、わが家のキッチンは「小さく狭くコンパクト」。そのため、工務店には7つの要望を出しました。1/コンロは絶対に2口。2/換気扇はできるだけ小さく。3/食器を洗うのに窮屈ではない最低限の流しを設置。

その続きです。


4/調理台は料理をするのに最低限の横幅があればいい。適度に狭いとものを置く場所自体がないから、作ったそばからどんどん洗って収納する習慣が身につきます(以前はすべて作り終えてから一気に片づけるタイプでした)。食べ始める時には調理器具はすべて片づいた状態にできるようになりました。

▲コンロや流しが小さいので、キッチン自体が小さくとも、最低限の調理台の面積を確保できます。

 
5/魚焼きグリルはつけないフライパンに専用シートを敷けば魚はおいしく焼けるので、まったく必要性を感じたことがありません。以前は魚焼きグリルを洗うのが大嫌い、においがつくのも苦手でした。リノベする時の選択肢として、当たり前のように魚焼きグリルがセットになったガス台を提案されたのですが、使いもしないのにお金を払うのもムダと思ったので当然却下。それにたとえ使用せずとも魚焼きグリルが内蔵されていると、結局ほこりで汚れたら掃除をしなくてはいけない運命なんです(大げさ)。

 
6/オーブンは内蔵しない。わが家の場合は単品の小さなオーブントースターで十分です(壊れたら気軽に新しいものに買い替えられます。そして今のオーブントースターはとっても高性能なので、パンを焼くだけでなくグリル系の肉料理などもオーブントースターでよく作っています)。以前のキッチンには大きなガスオーブンが内蔵されていたのですが、器具自体が古くなっていたので使うのが怖かっただけでなく、使わないのにもかかわらず、ほこりがつくので掃除が必要でした)。クリスマスに大きなチキンやケーキを焼くような生活もしていないので不要! オーブントースターは単純な機械なので掃除も簡単です。内蔵されていると、壊れた時の修理も大変ですし、気軽に買い替えられません。

  • 坪田あさみ キッチンリノベ

▲ガス台の下の棚にオーブントースターと電子レンジを収納しています。重くないので動かして裏側なども簡単に掃除ができます。

 

7/キッチンの壁や台はオールステンレスに。油が跳ねても、セスキスプレーとクエン酸スプレーでふけばピカピカになります。飲食店などが営業終了後、毎日キッチンを隅々までふいてリセットしているのを見ていて気持ちがいいなというのと、長い年月を経ていても美しいのを見て、絶対にステンレスがいいと思っていました。溝を一切作らないようにしてもらったのは汚れがたまらないようにするため(タイルなどもおしゃれで美しいとは思うのですが、私は溝に汚れがたまるのが苦手なのです!)。

【キッチン④】 中古マンションを自分好みにリノベーション。きれいをキープするには「引き算」されたシンプルなキッチンがいい【エディター坪田あさみのおしゃれと暮らしと時々名品 #72】_1_4

ずっと美しい状態を保つためには

毎日のリセット掃除が重要

 

こうして書いてみると、徹底して引き算された小さく狭いキッチンだ、ということ。私にとってキッチンで重要なのは、真新しい時期だけでなく、何年たっても美しさがキープできること。そのためには掃除が簡単であることは必須条件でした。必要最低限の作業で美しさを保てること。狭くて簡易的な作りであれば、ストレスを感じず毎日リセット掃除ができるので、結果的に生活感が漂うのを抑えることができるというわけです。

 
しつこいまでに私が繰り返し言っているのは、いかに「掃除が楽」か。それも「心理的、肉体的負担にならず掃除ができるか」。この「掃除を楽にできる」リノベのおかげで、一日の終わりにキッチンを隅々まで磨き上げることができるようになりました。毎晩気分すっきりさっぱり! 翌朝もきれいなキッチンから一日を始められるのです。

 
キッチンは生活と切り離せない場所なので、必ずしも豪華なキッチンがよいわけではないことをお伝えしたいと思います。私のように掃除が苦手な人にとっては、とことんシンプルに、小さく狭くコンパクトなキッチンこそ、夢のキッチンだったのです。

 
重要なのは「自分にとっての理想のキッチンとは何か」を冷静に考えること。家族が多い人に狭いキッチンはきっと不便だと思いますが、私にとってはファッション同様、引き算はとても大切でした。なぜならリノベの完成は、引き渡し時(新品の時)ではないからです。引っ越しをして家具を入れて、生活臭の漂う一切合切をすべて備えて、毎日汚したり散らかしたり片づけたりすることを含めてようやく完成だからです。そして時間がたつにつれて容赦なく物は増えていきます。スタート時は物足りないぐらいがちょうどいいのです。

 
わが家の場合は生活感が出ないこと、掃除が楽であることがキッチンの理想でしたので、今はとにかくストレスフリー。「うちのキッチン最高!」と、一日が終わる片づけをするたびに思っています(自己満)。

 
今回も読んでくださりありがとうございました。
次回の更新は12月9日(土)です。

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