Vol.1「40代が恋するのはアリ?ナシ?」
読者の皆さん、はじめまして。モテ期プロデューサーの荒野です。
恋愛相談YouTuberとしてSNSでの情報発信や婚活に関する講演、結婚相談所の運営など恋愛にまつわる活動を行っています。先日、マリソルさんからの依頼で、コラムニストのカモチケビ子さんと「婚活講座」をやらせていただき、なかなか反響があったとのことで、40代をモテ期に変える考え方や格言を披露していくことになりました! 正直がゆえに辛口になることもあると思いますが、ご容赦いただけたら幸いです。
さて、初回のテーマは「40代が恋するのはアリかナシか」。
気になる人がいる。もう一度、恋してみたいけれど、40代の私が今さら恋なんて……。大人女性が他者に恋愛の賛否を聞く動機は、こんなところでしょうか。
結論から言うと、「ナシ」です。
40代で「恋」するのはやめておけと、僕は本気で思います。
この連載を読んでくださっている方は、僕が恋愛ハウツーについて語るのを期待いただいているのかもしれません。小手先のテクニックなら誰でも語れます。でも、僕はそんな残酷なことをしたくない。現実問題として、魅力的な男子を落とす方法なんてないからです。
そもそも、40代で「恋できるか否か」を気にしていることが心配です。「恋愛」の定義を、年相応にアップデートできているでしょうか? (もう40代だけど20代のころのように)もう一度トキメキたい……そんな願望を持っているなら、お相手にとってはただの迷惑でしかありません!
年下との恋のゆくえは失恋か金づるか
はっきりお伝えします。僕が40代の「恋」を否定するのは“失恋が前提”となるからなんです。
鏡に映る自分を冷静に見つめてください。
どんなに努力をしている人でも40年も人間をやっていれば劣化する。ピチピチの20代女子にかなうのは、経験値とお金ぐらい。それなのに、年上男性はイヤ、同年代はつまらない、年下くんがいいけど傷つきたくない。これは、まさに傲慢ですね。それなら、リアルな恋愛を求めずに推し活やら韓国ドラマでその欲求を満たしたほうがよっぽど健全です。
仕事柄、40代の方から年下との恋愛相談を受けることも少なくありません。
「気になってはいるけれど、年上の私が好きになっていいか勇気が出ない」
相談するくらいですから、ご本人の気持ちは固まっていて背中を押してもらいたいのでしょう。あいにく、絶世の美女でもない限り、おすすめすることはできません。収入も見た目もいい若い男性が、今のあなたと将来結ばれる確率はどれほどのものでしょう。メリットがあるうちは近くにいてくれても、結婚相手となると話は別です。もし、そんな好物件があなたに近づいてきたとしたら、それはあなたの壮大な勘違い。もしくは、不動産投資や妙なウォーターサーバーやらの話をされるはず。金づるにされて身も心もズタボロにされるのがオチです。
40代なら「軽い恋」より「重い愛」
では、もう人を好きになってはいけないのかというと、そうではありません。恋ではなく愛を求めるなら、40代でもアリだと思っています。仕事や趣味がいくら充実していても人生全体でみれば7割程度の満足かもしれませんが、残り3割を誰かを愛し、愛されることで満たせたら、さらに人生が豊かになると僕は思います。
愛という言葉に面食らうかもしれませんが、僕の考える愛の基準は“この人と結婚ができるか”。「この人かっこいい!」「●●くん、可愛いかも」で恋はできますが、結婚まで考えるとリアリティが違います。相手の仕事や年収はもちろん、定年までの年数や老後の蓄え、相手の家族の人数やその資産だって気になります。でも、しにくい話もしっかりできる信頼関係がある「重い愛」なら、残りの人生を愛情にあふれた幸せな日々に変えることができるかもしれません。経験を重ねた40代だからこそ、結婚を意識することでまだまだ余裕でふたりの関係性を深めることができ、あなたの大人としての魅力も引き立つと思うのです。
恋愛に限らず何をするにしても40代は“崖っぷち”です。20代、30代なら傷ついた過去はいつか人生の勉強として血肉となるし、まだまだ男性側から寄ってきたり、拾ってくれたりすることもあるでしょう。でも、40代で本当は恋愛したいのに「私はもういい!」とあきらめて崖から手を離してしまったら、誰にも見向きもされず落ちていくだけ。なので、「私は恋愛なんてもういい」と“あきらめるふり”をするのもやめましょう。拗らせた老人になるのが目に見えていますし、まわりからは腫れ物扱いされ、誰も紹介もしてくれなくなります。そんなワンミスが命取りになるのが40代でもあるんです。
この先、本当の愛を見つけたい、40代をモテ期に変えたいと思っている、まだ“崖っぷち”にいる40代に向けて捧げる、今回の格言はこちら。
【今回の格言】
恋の軽さはもういらない
目指すべきは重い女