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大人のヘアスタイリング術① クリームで毛先にニュアンスをつける方法 【エディター坪田あさみのおしゃれと暮らしと時々名品 #79】

ヘアメイクの仕上げに絶対に欠かせないヘアスタイリング剤。エディター坪田が服に合わせた毎日のヘアアレンジを、お気に入りアイテムとともにご紹介します。
坪田あさみ エディター・ライター

坪田あさみ エディター・ライター

大学卒業後、出版社勤務を経て独立、女性誌や広告、カタログを中心にフリーランスのエディター・ライターとして活躍。最近はアパレルブランドとの協業や講演なども精力的に取り組む。インスタ@asamit1201ではファッションはもちろんライフスタイル情報も発信。近著に大人のおしゃれメソッドをまとめた『大人のおしゃれはこなれがすべて〜40歳からのFashion&Beauty Method〜』(PARCO出版)がある。

何もつけない髪はありえない!

質感を整えてお出かけしよう

皆さまはスタイリング剤を毎日使っていますか? 私はその日の気分や着こなしによって数種類を使い分けています。

  • 坪田あさみ ヘアスタイリング剤

ドレッサーの棚に入っているヘアスタイリング剤を取り出し撮影してみました。いろんなテクスチャーのものがそろっています。

そんな私も若いころはスタイリング剤をほとんどつけたことがありませんでした。まとめ髪をした時にアホ毛が飛び出ないようハードスプレーを使って固める程度。質感を変えるという発想自体ありませんでした。

 
それは若さゆえに髪質が今よりもつるんとしていて、何もしなくともなんとなくまとまっていた(気がしていた)からかもしれないのですが、おしゃれという点からいうと、とっても残念だったな、と過去の自分に伝えたいです。

 
それぐらいおしゃれの仕上げにヘアスタイリングは重要。服だけ最旬でも、メイクだけ華やかでも不十分。おしゃれはすべてがシームレスにつながっているかどうか、何かだけが突出して見えないことだと思うのです(何かが突出すると“がんぱってる感”につながってしまう)。

 
当時は今ほど使い勝手のいいスタイリング剤が多くなかったから、うまく使いこなせなかったのかもしれません。また髪につけたスタイリング剤が顔や首に付着するのが嫌で、苦手意識があったのかもしれません。

 
それに引き換え今は本当に多種多様な使い勝手のよいスタイリング剤が売られています。髪だけでなく、そのままボディや手、爪、顔につけていいものが増えていて、ヘアスタイリング剤に対する苦手意識はすっかりなくなりました。

 
最初の写真のように、オイル、バーム、クリームはもちろんのこと、その中でもテクスチャーが重い・軽い、持ち運びしやすい、匂いがいいなどいろいろな点から髪につけるものを買い集め、日々使い方を試行錯誤しています。自分の髪質はもちろん、季節や湿度などにも影響されるので、組み合わせや量にルールはありません。

 
今回は私が日々愛用しているヘアスタイリング剤とその使い方の一部をご紹介したいと思います。あくまで私の髪質や髪型に合ったケースなので万人向けではないと思いますが、私のようなストレートヘアのかたのご参考になれば幸いです。


使い方はいたって簡単。

意識するのは3種類のみ


まずは
Beforeの私から見ていきましょう。スタイリング剤あるなしの落差を目にすると、もうスタイリング剤なしでは近所を歩くのも嫌になるほどです。

 
Beforeその1

シャンプー後ドライしただけの髪

  • 坪田あさみ ヘアスタイリング術

髪の毛は前日夜に洗っただけ。ただの素髪では、自然なくせやうねりがあります。ハイライトを入れているので、乾燥した感じが目立ちます。


Beforeその2

ストレートアイロンを当てた髪

  • 坪田あさみ ヘアスタイリング術

素髪の状態からストレートアイロンを軽く当てます。きっちりとはやらずわりと適当です。でも全体にあったうねりが取れて、かなり違って見えます。ただ、このままでは毛先にニュアンスというものはまったくありません。

 
After その1

全体にふんわりとしたニュアンスをつける


最近はストレートのショートボブに飽きて、少し毛先にニュアンスを出しつつ、ちょこんと小さく結ぶのにはまっています。このアレンジをする時に一番重宝しているのが「ニゼル ドレシア ジェリー
M」というミルボンのスタイリング剤。

  • 坪田あさみ ヘアスタイリング術

▲こちらがミルボンの「ニゼル ドレシア ジェリーM」。私は美容院で購入しましたが、ネットでも売られています。

こちらのスタイリング剤を髪の毛全体にもみ込み、くしなどを通さず手ぐしでざっとまとめて小さくシリコンゴムで結びます。ワンプッシュでは足りない時は2回に分けてもみ込みます。髪が短いのでゴムの中に入っていない毛も多いのですが、毛先にニュアンスが出るので、ピンピンした感じもなく、ほどよいおくれ毛になります。

  • 坪田あさみ ヘアスタイリング術

▲多くの毛はゴムの結び目の中に入っていません。でも毛先にぬれたニュアンスがあるので、なんとなくまとまって見えます。襟があるシャツやタートルネックなど首元にボリュームがある服の時に、このアレンジが合います。

  • 坪田あさみ ヘアスタイリング術

▲前髪やもみあげ部分も束感が出るよう、手に残ったクリームをつけます。

 

このスタイリング剤でアレンジをすると、硬くしっかりとハリのある私の髪でも、柔らかなニュアンスが出ていい感じにまとまりやすくなります。時間がたってもボリュームのある状態をキープできるのも優秀。ぬれたような質感がありながら、ペタンコにならないのもうれしいポイントです。

次回3月16日(土)の更新では、外ハネストレートにニュアンスを与えるオイルと、前髪に使っているヘアバームをご紹介します。お楽しみに!



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