Vol.4 一生モノの恋愛には“絶対条件”がある
読者の皆さん、こんにちは。モテ期プロデューサーの荒野です。
桜も咲き始めて、いよいよ春本番ですね。なにかと心が浮き立つこの時期は、ワクワクしつつも落ち着かない。恋愛も始まったばかりの時は、まさにこんな気分ですよね。「この世の春」とはよく言ったものです。
でも、愛し愛される関係が永遠に続くかというと、なかなか難しい。離婚率が3割を超えるというニュースにも驚かないほど、「バツ」の付いた同世代がいるのが現実のあなたたち40代。
縁あって結ばれたパートナーと、どうすればこの関係が続くのでしょう。それには、ある“絶対条件”があります。それについて今回は考えてみましょう。
「恋は盲目」のフィルターはかなりやっかい
パートナーと長くいい関係を作るという前に、大前提の話をしたいと思います。自分にとって「いやなポイント」がある相手とは続きにくいということです。
僕は、好きより嫌いという気持ちのほうが人の感情としては強いと思っています。というのも、嫌いという気持ちは動かしづらい一方で、好きという感情は変化するものだからです。
思い出してください。好みの相手は、学生時代と同じですか?
昔はアイドルが好きだったのに、いつの間にかイケメン俳優さんがいいと言い出し、イケオジもいいね!と思ったのもつかの間、今は韓国系アーティストの推し活しています、なんて感じでしょうか。では、嫌いな人、生理的に受け付けない人はどうでしょう。見た目が不潔な人、優柔不断な人、時間が守れない人……40代になった今でも意外と昔と変わっていないのではないでしょうか。
恋愛初期でも、相手のいやな部分はある程度気づけると思うのですが、好きという感情が大きくなりすぎてしまうと嫌いな感情を覆いかぶしてしまうことがあります。ダメ男を好きになってしまう女性のパターンと思われがちですが、これってよくある話なんです。「これぐらい嫌いなところがあるけど、こんなに好きだから大丈夫」と気づかぬうちに自分の中で折り合いをつけて付き合い始める人って、実はとても多い。
好きの感情が+90点、嫌いが-50点と数値化するとします。冷静に判断すると、トータルは+40点の評価の人、となりますよね。
でも、恋愛中は+90点と-50点が相殺されません。上が90、下が50の急上昇、急降下で感情がギュンギュンに振り回され、ジェットコースター状態に。よって、こんなに感情が動かされる人は初めて!と振り回されるほど、その人のことを勝手に運命の人と感じてしまう。でも、好きである「プラスの面」が減ったりなくなったりしたら、印象強く残るのは「マイナス面」だけ。
好きという気持ちを持ち続けるのはなかなか難しいので、はじめからマイナスの点数が少ない相手を選ぶのが絶対的にいいと思うのです。
「許せること」「許せないこと」の仕分けが運命の分かれ道
では、もう付き合ってるんです……結婚しちゃいました……というかたへ。この2つを提案させてください。
①相手がいやなことをお互い減らす努力をすること
②「絶対無理」なことでなければ許すこと
①相手がいやなことをお互い減らす努力をすること
1つ目は「相手がいやなことをお互い減らす努力をすること」。要はパートナーとのコミュニケーションを取ることがとても大切という話です。
当たり前ですよね? そうです、当たり前です。
本当にそれ、できてますか?(笑)
どうせ直らないと諦めて、話し合ってもいないカップルも多いのではないでしょうか。でも、いやなことに対するコミュニケーションを諦めたら絶対にうまくはいきません。「言っても意味がない」という気持ちがだんだん「言えないストレスが溜まる」に。果ては、怨念になっていきます。「言ってもムダ」は、破局への呪いの言葉と言っても過言ではありません。
いい関係を長く続けたいなら、まずはがんばって正直に伝えてみる。相手がただ気づいていないだけということもあるので、真剣に伝えることで「なんだ、そんなこと!」と、意外とうまくいくことも多いものです。
それにはまず、相手の条件や行動で「絶対無理なこと」をリスト化してみましょう。よく僕は、賃貸物件を探す時の条件提示をイメージしてほしいと伝えています。リストを見ると、自分にとって「マイナス」になるものと「プラス」になるものが混ざっていると思いますが、「マイナス」だけを抜き出すイメージです。賃貸の話で言うなら、1階の部屋は防犯上NG、駅から徒歩10分以上の立地は遠すぎるからNG……といった感じ。恋愛も同様で、好きな点ではなく、許容できない「絶対無理」な点を考えてみてください。
そして、彼に伝える時にもコツがあります。必ず同じタイミングで、相手にも自分の改善すべき点を教えてほしいと伝えることです。お互い「改善のオファー」をしあうことで、一方的にならずに不公平感が軽減できます。この時、“可愛いお願い”を追加してみるのも手。「最近あまり好きって言ってくれないから、たまには言ってほしい」なんてお願いも入れておけば、男心を動かすのは簡単です。
②「絶対無理」なことでなければ許すこと
そして2番目は、いろいろ目につくことがあっても「絶対無理」なことでないのであれば許してあげましょう。彼の好きなことやこだわりを一緒に楽しめればいいのですが、仮に自分がそれに興味を持てない場合でも、もうそれはふたりの関係性とは独立したものとして好きにさせる。これこそ、40代の大人の女だからこそ、なせる業。
「絶対無理」なことについて干渉してくるのは男側も理解はできます。でも、それ以外のことにもいちいち口を出してくる女性は、実は少なくありません。それって、
「ガチで、めんどくさい」
というのが男心。ちょっと気になることでもすべてに干渉し始めると、相手に「口うるせーな」と思われてしまいかねませんので、リスクのないものはお好きにどうぞという寛容さを見せるのも大切です。むしろ、「私はよくわからないけど、がんばりなよ」なんて言ってくれたら、「ああ、俺の彼女はいい女だな」と思うはず。
結局、愛されるためには女性側が配慮して、我慢しなきゃいけないの?と失望する人も多いと思います。でもね、これだけは言わせてください。男はいくつになっても子ども扱いしたほうがうまくいくんです。好きな彼女がほめてくれれば、うれしくなってもっとがんばるはず。そして、自分を尊重してくれる(と思わせてくれる)女性はこの人だ!とずっと大切にしてくれるはずです。愛するのも、愛されるのも「諦めたら、試合終了」、それを実感してくれたあなたに贈る今回の格言はこちら。
【今回の格言】
「すり合わせ」と「寛容」こそ
大人の女のなせる業