伊藤真知・エディター
ふだんは圧倒的にパンツ派ですが、だんだんと暖かくなり、おしゃれの高揚感も増してくるこの時季になると、決まってはきたくなるスカート。とくにこの春はタイトルにもあるように“きれいな服が着てみたい!”気分ということもあって、いつにも増して上品で女性らしいスカートに心惹かれています。
が、ひざ下丈やミモレ丈といったきれいめスカートの王道でもあるハンパ丈のスカートは、実は小柄な私にとって“超”難しいアイテム。そこそこ高いヒール靴があれば様になるけれど、最近はもっぱらぺたんこかローヒールなので、どうしたってひざ下が短く見えてしまう。かといって今さら楽ちん靴もやめられないし……ということで、私はどんなに流行っていても、潔くハンパ丈をはくのはやめました。小柄のスカートはやっぱり、“脚を出さない”「マキシ丈」に限る!
そんな私の思い(長年にわたる研究結果?)もあって、今回【M7days for petit】で作ったのは、小柄でも、そしてぺたんこやローヒールの靴でもバランスよくはける「マキシ丈」のスカート。しかも真夏に楽しむような薄手でカジュアルなものではなく、まだ肌寒かったりもする4月のこの時季にもちょうどいい厚みで、お仕事にも使いやすいきちんと感のあるもの。そんな理想を詰めこんで完成したのが、こちらです。
【M7days for petit】#02 「サマーツイード調Iラインスカート」 (白、ネイビー)各¥19,800
Item サマーツイード調Iラインスカート Brand M7days for petit Price ¥19,800 |
ツイード調の素材を使い、シンプルながらも華やか。かつ目新しさも抜群!のマキシ丈スカート。一番の特徴でもあるこの“ポコポコ”とした風合いは、柔らかな糸で編み立てたニット地ならではのものですが、ニットといっても秋冬と違いコットンがベースなので涼しく、それでいてほどよく厚みがあって寒々しくもないので、まさに今日これからはくのにぴったりです!
そして形はとにかくすっきりと。はくだけで下半身がほっそり見えるように、ウエストからすそまで緩急はつけず、シュッと伸びるIラインにしました。無地や薄手の生地だと腰や太もものハリが目立つこともありますが、これはほどよく厚手。ポコポコとした凹凸感も肉感のカバーにひと役買ってくれるので、タイトスカートが苦手な方でも挑戦しやすいはずです。
ニット素材ということもあって伸縮性はバッチリですが、着丈の長いマキシ丈なので、後ろに深くスリットを入れてさらに脚さばきよく仕上げました。しかも“透け防止”用につけた裏地にもひと工夫が……。
下の2枚では表裏をひっくり返して着てみましたが、裏地は短めのひざ上丈。両サイドに切り込みを入れることで、座ったときもピーンと太ももが突っ張ることなく快適です。でも、いくら動きやすいといってもタイトスカートでしょう……? と苦手意識のある方もいらっしゃると思うので、今日は私物であることをいいことに、はいたまま極限まで伸ばしてみました。
(よい子はマネせず、ご参考までに!)
ハッキリ言って……すごーい伸びます!
裏地はもともと透け防止として白のスカートのみにつける予定でしたが、このつるんとした生地が一枚あるだけで、ニットスカートでもするっとすべりがよくなって脱ぎはきしやすくなったり、地厚なTシャツがインしやすくなったりといろいろうれしい発見があったので、急遽ネイビーにもつけることにしました。座りっぱなしでお尻に汗をかいてもさらっと保てるという意味でも、ニットスカートに裏地は必須! あってよかったと思えるこだわりディテールの一つです。
色はネイビーと白の2色。ネイビーはやはり着やせ効果が高いので、ニットスカートが初めての方や着膨れが気になる方にはぜひ試していただきたい色。きれい見えもしやすく、先ほどのようにブラウスやジャケットを合わせればお仕事にもいい感じです!
長めのマキシ丈なので、ジャケットは流行りの短め丈でバランスよく……ってこのジャケット、実は前回ご紹介した「ジャケットソー」です。とくにカーキはネイビーのスカートと相性バッチリ。迷っている方は、この機会にセット買いはいかがでしょう?(笑)
ツイード調の生地そのものが上品なので、カジュアルなロゴTでもちゃんと女性らしく仕上がるのもうれしいところ。Tシャツはグレー、靴はシルバー、バッグはパープルと全体をひんやりした色でまとめ、がちゃがちゃさせないのも洗練して見せるコツです。
もう少し暑くなったら、タンクトップくらいラフなトップスを合わせるのもおすすめ。素足が出る丈感のスカートでは子供っぽく見えそうだし、パンツでは女っぷりにはもう一歩。大人っぽさも女性らしさもちょうどいいさじ加減で落ち着かせてくれるのは、まさにこのネイビーのマキシ丈スカートだからこそ!
▲すそのフリンジもさりげなく可愛いアクセントに。甘すぎず品よく見える「密度」と「長さ(約3cm)」にこだわり、試行錯誤を繰り返しました。
いっぽう白の魅力は、何といってもその華やかさと清涼感! 大人の白スカートといえばエクリュやオフ白といったやさしい色合いが多い中、このスカートではあえての“まっ白”をセレクト。おかげでニット素材でもほっこりせず、Tシャツを合わせてもどこか都会的に仕上がるので、夏の毎日に重宝します。
ブログのテーマでもあるきれいめを意識し、上ではヒールを合わせましたが、カジュアル派の私としてはついつい合わせたくなるビーサンやスポサン。上品でエレガントな白のツイード調スカートだからこそ、ラフな足もとで“抜く”のもまたオツなものです。
そうそう!言い忘れましたがこのスカート、実はウエストゴムでおなかまわりも超楽ちん!
小柄なので、基本的にトップスはインして脚長に見せたい私ですが、このゴムウエストは太幅のリブで見えてもきれい。さらにファスナーなどもなく、ぺたんこ靴でちょっと丈が長いなぁと感じたらウエストをくるっと折って短く調整することもできるので(そのときは下のようにトップスはアウトして目隠しを!)、ぜひその日の靴とのバランスや着たいイメージに合わせて、アレンジを楽しんでみてください。
次回5月15日発売分では、いよいよ昨年からMarisolで“激売れ”中のボウタイブラウスが登場します。小柄向けにサイズを一から見直し、新色も追加してアップデート。このスカートとも相性よくはけそうな一枚に仕上がりましたので、こちらもお楽しみに!
サマーツイード調Iラインスカート ¥19,800 |