4月28日に最終回を迎える「涙の女王」。韓国では、その人気ぶりに最終回ののち、特別番組が制作される予定だとか。レジェンドドラマ「星から来たあなた」「愛の不時着」の脚本家キム・ジウンの最新作ということで制作段階から注目された作品です。そして主演は「星から来たあなた」「サイコだけど大丈夫」のキム・スヒョン、子役出身の「太陽の末裔」「サムマイウェイ〜恋の一発逆転〜」「私の解放日誌」のキム・ジウォンというだけでも贅沢なのに、脇を固める俳優陣も最強のラインナップで極上のフルコースのよう。最終回が始まるまえからロスを患うファンも少なくない模様です。キム・スヒョンはこの作品で、5月7日に授賞式が開催される権威ある百想芸術大賞の最優秀演技賞にノミネートされています。
物語は、クイーンズグループ財閥3世で、デパートの女王ホン・ヘインが、田舎の秀才で純朴な末っ子で、小さなスーパーマーケットの王子ペク・ヒョヌに出会い結婚。結婚3年目に夫婦の危機に直面するも、再び互いを思う気持ちに向き合い再び始まる愛の物語で、クイーンズグループ法務理事ペク・ヒョヌをキム・スヒョンが、クイーンズ百貨店社長ホン・ヘインをキム・ジウォンが演じています。
脚本家キム・ジウンらしさ満載の面白さで、「愛の不時着」「サムマイウェイ」「サイコだけど大丈夫」などのシーンのオマージュや、セリフにウィットが散りばめられていて、愛され天然キャラで知られるキム・スヒョンの表情ひとつひとつに悶絶。スーツ姿も凛々しく、「星から来たあなた」のト・ミンジュン役を彷彿とさせます。キム・ジウォンのクールビューティーぶりと可愛らしさの交差するホン・ヘイン役にも共感、ときめきあり涙ありで没入でき、ヘインの弟のお茶目で痛いホン・スチョル役の演技派クァク・ドンヨンもいい! クァク・ドンヨンは2012年のデビュー作「棚ぼたのあなた」から注目してきた俳優で、の駄目な弟役のハマりぶりも盤石。さらには「愛の不時着」のスイスロケのように、今回もドイツロケもあり眼福の二重奏です。
「ザ・グローリー」のパク・ソンフンがまたもや悪役で登場、「イカゲーム」のキム・ジュリョンが欲深い執事役、「愛の不時着」の盗聴係の軍人役だったキム・ヨンミン、トップモデルとしてパリコレなどで活躍、『ベテラン』『三姉妹』「ペーパー・ハウス・コリア」で知られるチャン・ユンジュもペク・ヒョヌの姉役で魅力を発揮するなど、夢のような名優勢のキャスティング。ベテラン俳優たちも揃い踏みで、「星から来たあなた」のチョン・ジヒョン演じる主人公チョン・ソンイの母役がこのドラマではキム・スヒョンの義母役で、「ラブレイン」の俳優二人がクイーンズグループ会長の同居人役と会長の息子役で共演していたり、キム・スヒョンの父役は「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」などで、母役は「今日もあなたに太陽を 精神科ナースのダイアリー」などでもお馴染み。グッと心を掴みます。
また、カメオで超大物スターが登場したり、とにかく撮影中も、さぞかし楽しかっただろうなというのが伝わってくる脚本と演出です。映像もさすが制作会社スタジオドラゴンの美しさ。OSTもブソクスン/SEVENTEENや10CM、Heize、Crush、ポール・キム、チェ・ユリなど聴き惚れます。これぞ待っていましたの韓国ドラマの王道、泣いて笑って癒されるのでお見逃しなく!