チョ・インソンさんといえば、2004年の「バリでの出来事」、2013年の「大丈夫、愛だ」「その冬、風が吹く」など、レジェンドドラマで知られるトップスター。そして、昨年は、数々の賞に輝いた「ムービング」で飛行能力を持つドゥシクを演じ、世界を魅了した俳優です。「ムービング」はインソンさんにとって挑戦となった作品だったともいい、「撮影現場が幸せだったので今でもその時に戻りたいと思ってしまう特別な作品です。ヒョジュさんと空を飛ぶシーンは、ロマンチックというよりは、上空30メートル以上は寒いし早く降りたかったです(笑)ワイヤーアクションはワイヤーがすごく痛くて、全世界のワイヤーアクションをする俳優は痛みに耐えてやっている(笑)」など、撮影秘話も惜しみなく告白。
そもそも、「ムービング」や『密輸 1970』は、インソンさん、『ベテラン』のリュ・スンワン監督、「ムービング」の脚本家Kang Fullさんがご近所仲間で、僕たち暇を持て余しているのはどうなんだ、という流れで作品制作が始まったそうで、インソンさんには選択権はなかったそう(笑)。
映画でももちろんその存在感を発揮、2021年の映画『モガディシュ脱出までの14日間』のリュ・スンワン監督と再タッグ、昨年韓国で公開され大ヒットした『密輸 1970』が、日本では7月12日(金)に全国ロードショースタートです。韓国での舞台挨拶移動中のオフショットを披露、「映画『密輸 1970』の舞台挨拶の移動中に、コ・ミンシさんがソウルから釜山に向かう列車KTXで撮ってくれた写真です。コ・ミンシさんは若いからSNSをたくさんするので撮ってくれました(笑)。コ・ミンシさんのこともたくさん愛してください。」と後輩の営業まで! この映画のアクションシーンも見応えがあり、インソンさんに見惚れ、痛快な作品で推し映画です!
また、会場には、真面目で優しい彼の素顔がうかがえる、小さなスーパーマーケットが舞台のバラエティ番組「見習い社長の営業日誌」のファンも多く、この番組に参加した、「三姉弟が勇敢に〜恋するオトナたち〜」のイム・ジュファンさんがサプライズゲストとして登場して盛り上がりました。前日も撮影で来日している「ムービング」で共演したハン・ヒョジュさんと3人で夕食を食べたほど仲良しなのだそう。ジュファンさんがファンミーティングで来日した時に、一緒に飲むだけのために東京に来てくれて感動したこともあり、駆けつけたといいます。「見習い社長の営業日誌」では、「ガスコンロの火力が4つあれば4つとも違うので、本当に大変だったんです」と、カニラーメン作りの意外な苦労話も飛び出しました。
インソンさんは、キム・ウビンさん、イ・グァンスさん、D.Oさん、イム・ジュファンさん、ナム・ジュヒョクさんらに慕われ旅行や食事を楽しむ仲で、頼れるお兄さん的存在としても知られます。2、3カ月まえにも東京に遊びに来たそうで、仲間たちと東京に滞在し、大阪に日帰りで行ったりしたともいい、日本滞在の最後の日には赤坂や新大久保でサムギョプサルを食べるとか!そして「おいしいおにぎり屋さんを教えてください」という日本通!
そして、痛めた膝に負担のない程度に運動も欠かさず、夕食は6時、翌朝11時までは食べないなどストイックな面も。体が疲れた時は瞑想をするとも話していました。何度もステージから客席に降りて、馴染みのファンや新たなファンに挨拶をし、「20年も応援し続けてくださるのは大変なことだと思う」と感謝の気持ちを伝えました。「コロナ禍でなかなか会えず、最悪を経験したからこそ幸せをまた噛み締めて、あたりまえの幸せを感じることができる。いい思い出になったと思う」と感慨深げに舞台を後にしました。最後に、インソンさんが来場したファン全員とハイタッチをして見送るサプライズも。彼の人柄の伝わる温かなイベントでした。