静岡県熱海市―――
曇り空の下、ビーチに参集した烏合の衆。
絶賛全国公開中の和製サメ映画『温泉シャーク』の
エキストラシーン撮影日だったのでーす!
何を隠そう、私は巨大生物パニック映画が大好物。
古代の凶暴ザメ「メガロドン」が現代に蘇る大作
『MEG・ザ・モンスター』は何回観たか分かりません。
だから、映画『温泉シャーク』のエキストラ募集中、
のツイートを見たとき、
もう脊髄反射で応募してましたね。
日本で製作するサメ映画なんて超珍しいのに、
いっちょ噛みしなくてサメ映画好きを名乗れるかってーの。
遅刻しないよう前日入りして
沼津観光までしちゃう周到ぶり。
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沼津港深海水族館でシーラカンスを見て
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駿河湾の地魚を食べました。
S県暑海市を舞台に繰り広げられる特撮アクション映画。
暑海……じゃなくて熱海市の地域活性化を目的に
クラファンを募り、製作&公開にこぎつけたそう。
タイトルで盛大にネタバレしているとおり、
温泉からサメが出現してパニックを巻き起こすという、
そんなのおもしろいに決まってるじゃん!な筋書きです。
1時間ごとに撮影をおこなったんだけど、
スタッフも大勢いるとはいえ、
一度に100人もさばくのは大変そう、と思いきや、
さすが出演料も交通費も出ないのに
自発的に早朝の熱海に集まった人々!
やる気と協調性がすんごかった。
特に、「10人一列になって、並んでくださ~い」という
現場監督の掛け声を聞くやいなや
100人が小学生ばりに前ならえをして
一瞬にして10人×10列の陣列ができあがった様子は
ちょっと鳥肌が立つほどだった。
①サメが退治されて喜ぶ人々
②サメの脅威から逃げる人々
のふたつ。
まずは
①サメが退治されて喜ぶ人々
から撮りました。
実際のストーリーの時系列とは逆に
ラストシーンから撮ることになるため、
女優としては気持ちの作り方が難しいなと思いましたが、
「『スターウォーズ・エピソード6』で
デス・スターが破壊されて喜ぶイウォークみたいなかんじ」
という的確な演技指導のおかげで
スムーズに役に入ることができたので
監督には感謝しています。(←誰?)
喜ぶシーンの撮影は順調に終わり、
つづいて
②サメの脅威から逃げる人々
のシーンの撮影へ。
まさにパニック映画の華といえるシーンです。
全部で3、4回、走っては戻りを繰り返し、
単純なシーンでも、こんなに何回も撮るのか、
とビックリした。
人の隙間をうまく縫って走る人とかがいて、
現実になにかから避難するときも
こんな感じになるなんだろうなあ~。
あ、幼な子を抱えて逃げるお父さんの真後ろに
ポジション取りできたぞ!こりゃあ絵になるから
ついでに私も抜かれるだろうな!さめさめ(しめしめ)!
とかなんとか思いながら、全力で演じ切りました。
ついに『温泉シャーク』が全国公開を迎えたというので
劇場に観にいってきました!
はたして、夢の銀幕デビューなるか……?!
一秒たりとも出ていませんでしたー!
ズコーーーッ!!
そもそも、逃げるシーンも喜ぶシーンも
あんなに大勢で何度も撮影したのに、
使われていたのはほんの数秒だけ。
映画製作の作業の膨大さを
少しだけ窺うことができたのだった。
ゲラゲラ笑いっぱなしでした。
何も考えたくないときにオススメです。
バカバカしすぎ、という苦情は受け付けません。
エキストラ体験はとても楽しかったので
また機会があったら参加しよーっと。