もし、そんな質問をされたなら
「あんことは私の人生最高のパートナーです。
病めるときも貧しいときも常に私の横にそっと佇み、優しくおだやかに微笑んでくれる。
永久の愛を誓います、死が二人を分つまで。」
私は真顔でそう答えるでしょう。
というくらい、最初の自己紹介にもちょこっと書いたのですがあんこLOVERな私なので、もはや自己満足の世界で恐縮ですが、あん活(注:あんこを食す活動。造語)のススメについて書いていこうと思います。
今回は季節のあんこ菓子のススメ編です。
そもそも土用って、立春立夏立秋立冬という季節の変わり目の前18日間のことで、このうち夏の土用(立秋の前18日)の入りの日に食べるのが土用餅なんです。
ちなみに今年の立秋は8月7日、よって土用の入りは7月19日です。
その正体は餅をあんこで包んだいわばあんころ餅のような和菓子なんですが、そこはあくまで土用餅です!
江戸時代から続く風習で、あんこに使われる小豆に厄除けの力があるので無病息災への祈りや暑気払いのために食べられていたのだとか。
うーん、厄まで追い払ってくれるあんこパワーの未知数ぶりや恐るべし。。。
思わぬうんちくが長くなりましたが、そんな素晴らしき土用餅をぜひ食べて頂きたく、何点かご紹介。
(写真中央。写真は昨年のものです)
あんこといえばとらや、とらやといえばあんこ。
とも言えるあの名店とらやさんからたったの3日間限定で販売される幻の土用餅。
黒糖の風味ただよう優しく上品で口当たりなめらかなあんこはまさにとらやさんだから成せる匠の味わい。そしておもちの柔らかさにも思わず笑顔がこぼれてしまいます。
今年の販売は7月17日〜19日まで、各店舗数量限定なのでお早めに!
※黒糖あんと小倉あんの2種類ありますが、小倉あんは関西限定。
(ちなみに私が初日である17日17時頃に大好きなデパ地下の伊勢丹新宿店へ訪れたら、時既に遅しでこの日分完売でした。15時頃までに買いに行くのが良いようです)
(写真は昨年のもの)
たねやさんの土用餅は餅とあんこがセパレートされていて食べる時に自分で餅にあんこをかけるタイプ。
餅そのものに小豆の皮が練り込まれており、ほんのり小豆色に色づいた思わずそっと唇を寄せたくなるようななんとも愛おしい餅です。餅そのものだけでも既においしいのですがここに付属のこし餡をオンすると最高のハーモニー。しかもこのあんこ、たっぷり2袋付き♡
写真は一袋かけた状態なのですがこれにさらにもう一袋ついてくるのです!
たねやさんの土用餅の今年の販売は7月19日〜24日です。
(写真右)
小布施堂といえば栗菓子。
というわけでこちらの土用餅はなんと栗餡に包まれた変則タイプのものになります。
栗好き、モンブラン好きさんに絶対はまる甘さ控えめながらこっくりとした栗餡とつるんとなめらかな口あたりの餅がとっても美味。冷やして食べるのがオススメです♡
販売期間は7月8日〜8月5日(店舗によって異なるので注意)
今回は諸事情によりこちらの三点しか紹介できないのが悔しいですが、結構色々な和菓子屋さんでオリジナルの土用餅が販売されているので店ごとに食べ比べるのも楽しいですよ。
土用の入りの本日から販売開始される和菓子屋さんも多いので、私もせっせと和菓子屋さんを巡らねば。
もしも万が一、デパ地下で目をぎらつかせ鼻息も荒く意気揚々と土用餅を買い漁る不審なアラフォー女子の姿を見かけたとしても、どうか広い心でそっと見守っていただけますと幸いです。