まずは基本のキ! 「更年期」とは? いつ、どうなるの?
日本人女性の平均的な閉経年齢は50.5歳。なので、更年期の年齢の目安は45〜55歳。けれど、更年期は個人差が大きく、早い人は40歳代前半、遅い人は50歳代後半に閉経を迎えます。
「更年期」の10年間は、卵巣機能が低下し、エストロゲン(女性ホルモン)の分泌が急激に減少することで、ホルモンバランスが崩れて心身にさまざまな不調が現れます。ですが、その症状も重さも同じく個人差があり、まったく症状のないまま更年期を終える人もいます。
更年期の年齢は遺伝的傾向が強いと示唆されていますが、更年期症状はライフスタイルやストレス度合いなども影響してくるため、必ずしも親子が同じ症状とは限りません。
【VOICE】
\美女組に質問/どんな更年期症状を感じている?
「めまい、動悸、無気力、肩こり、冷えなどを感じています。42歳頃から何もやる気が起きない、気持ち悪くなるほどの肩こりなどから始まって、夜中に突然めまいや動悸がしたり、暑くなって目が覚めたりするようになりました。」(46歳)
「一昨年の冬から去年の夏にかけて……。激しい生理痛を感じた頃から、生理間隔がバラバラになった。疲れやすくなった。1日だるい日があった。気分が落ち込む日があった。髪の毛が大量に抜けた。朝起きられないし常に顔色が悪かった。」(47歳)
「生理周期に変化はないが、経血量が少なくなってきたのを感じる。40代は性欲が増すと聞いたことがあるけれど、生活が忙しいからか性欲がわかない。」(43歳)
「気分が沈みがち(嫌なことばかり考えてしまう)なのも更年期なのかなぁと思っています。あと、手足が乾燥しやすいのと、やたら体がかゆくなるのと……。」(46歳)
「月経の期間が以前と比べて短く、量も少ないです。」(38歳)
美女組のコメントを見ても、症状は十人十色でした。月経不順から始まり、体や心の不調だけに留まらず、脱毛など思いもよらない症状までも。
ただ、不調のすべてを「更年期症状」とするのは危険! 何か気になる症状が出てきたら、重大な疾患ではないかを必ず病院で診てもらいましょう。
実は多い! “誰にも言えない” 更年期のあるある悩み
更年期のお悩みというとホットフラッシュやイライラ、睡眠の質低下、気だるさなどをよく耳にしますが、実は尿もれや頻尿、デリケートゾーンまわりのにおいや乾燥などのお悩みも多いことが判明!
今まで語られることの少なかった更年期症状ですが、2014年にはGSM=「閉経関連泌尿生殖器症候群」という新たな概念として提唱されるようになったほど、実は多い更年期症状なのです。
GSMのなんらかの症状を感じているかたは閉経後の女性の約半数はいると、日々の診療で実感している婦人科医もいるほど、実は多い更年期症状です。美女組も然り。アンケート調査によると尿もれ、頻尿、切迫性の尿意を感じているメンバーが多数いました。
\美女組に質問/あなたはGSMを感じたことはありますか?
「尿もれあります! 出産後の症状だと思っていたので、更年期と思っていませんでした……。走ると漏れることがあるので、気をつけています。」(47歳)
「尿もれかどうかわかりませんが、トイレの回数は多くなりました。」(48歳)
「今のところ大きな変化は感じていないのですが、尿意が以前より感じやすく、トイレの回数は増えている気がします。」(43歳)
「トイレがやたら近く、我慢ができなくなりました!あと、気分が沈みがち(嫌なことばかり考えてしまう)なのも更年期なのかなぁと思っています。」(46歳)
美女組メンバーのコメントを見ると、GSMはあるものの、それが更年期と直結していないかたも多かったことが判明! 声に出しにくい症状ですが、こちらも骨盤底筋トレーニングや日々のセルフケアが有効。
GSMは、慢性的で進行性の疾患。放っておくと症状が悪化することも考えられます。誰にでも起こり得る自然な変化なので、恥ずかしがらずにセルフケアや治療を受けることが大切です。
早い人は始めてる! 今からできる更年期症状対策
更年期症状は、エストロゲンが減少する直接的な要因に加え、体質や気質、生活習慣、ストレスなどが絡み合っています。けれど自分に合った対策を取り入れることで、症状を和らげることは可能です。
上記の他にも、
・食生活を整える
・ストレス解消できる方法を覚えて実践する
・運動する
なども更年期対策になります。
すぐに病院に行けない場合は、ライフスタイルを変えてみる、サプリメントを取り入れてみるなども◎。美女組メンバーの対策を一例として、今できることからぜひスタートしてみて!
【VOICE】
\美女組に質問/ あなたの更年期対策を教えてください!
「激しい生理痛を感じてから、婦人科では子宮の健康と更年期のチェックを定期的に行うようになりました(安心します)。あとは、エクオールのサプリメントを飲むとか、運動をしています。軽い体操から始め、ランニング、縄跳び、、、それを経て筋トレ、サーキット、陸上の大会に出るといった目標をもって取り組んでいます。仲間を見つけることも大事です。」(47歳)
「断乳後が一番女性ホルモンの分泌が下がると聞き、そこから2年間強ほど女性ホルモンのサプリを摂取。また、自身の腸内フローラを検査し、大豆食品から女性ホルモンに似た働きをするエクオールに変換できる体質であることを確認するとともに、定点観測で酪酸菌や善玉菌の数値を計測。以降は、ワカメやゴマなどの積極的な摂取、和食と魚中心の食生活に変更するのと酢酸菌のサプリを摂取しています。フェムケアやフェムテック関連のオンラインセミナーや勉強会に積極的に参加しています。」(39歳)
「たまに気が向いた時に、ホルモンバランスを整えるハーブティーや、ジェモ(植物幹細胞)を取り入れています。」(42歳)
「できる限り早く対策をしたいと前々から思っていて現在は漢方を飲んでいます。」(38歳)
美女組のコメントは一例ですが、人気はエクオールのサプリメント! 女性ホルモン様のサプリメントを取り入れることで、身体や心のゆらぎが良くなったと答えるメンバーが多数でした。その他、友人とのおしゃべりや運動で日々のストレスを解消するのも有効な対策方法とのこと。
更年期で辛い症状に悩まされている人は多いけれど、正しい知識を持って、専門医の適切な診察や治療を受けることで症状は緩和することが期待できます。プレ更年期世代の方も更年期真っ只中の方も、今から自分に合った対策方法を早く知って、安心感へ繋げてください。
次回は、よりリアルな更年期体験が聞ける「美女組メンバー」の対談をお届けします。お楽しみに!