私はなぜだかこれまで一度も食べたことがなく、
スーパーの乾麺コーナーに売ってるんだろうけど、
見た覚えもない。
でも、『ドラえもん』みたいな昔の漫画に
夏の昼ご飯にママがひやむぎを茹でてくれる、
みたいなシーンが頻繁に出てきた記憶はあって、
「ひやむぎ」って響きがやたら美味しそうだったけれど
一度も口にする機会がなく、今に至りました。
齢約半世紀にしてついに食べたぞ!
しかもおそらくひやむぎ界最高峰のお店で!
というわけで、今日はその報告をします。
お店の名前は
『特撰ひやむぎ きわだち』
バスで最寄りの停留所「太平一丁目」まで
行くことをオススメします。
税込み2450円でこちらの内容:
・スジもつ煮
・おつまみ3種盛り
・スジハラミ天+天ぷら3種盛合せ
・2種のひやむぎ食べ比べ
①かけ
②せいろ
ランチ予約できるのは12時のみ。
店主の方が一人で切り盛りされていて、
予約客が全員カウンターについたら
一斉にお楽しみのはじまりです。
ではランチコースの全貌をご覧ください。
こちら、夜は居酒屋になるらしく、
一発目がいきなりモツ煮!
白昼堂々モツ煮だなんて、
なんだかイケナイことしてるみたい……。
濃厚な出汁にプルプルのモツ、最高です。
この日は、ミョウガの和えもの、
おつまみキツネ、それにひやむぎの刺し身!
薄くスライスしたミョウガはシャキシャキ、さっぱり。
おつまみキツネは、噛むと優しい出汁がジュワッ。
そして、わさびを付けていただくひやむぎの刺し身が
唇の間でつるつる、ぷるぷると踊ります。
3種盛りの内容は、季節によって異なるそうなので
また食べに来ないと……!
この日は、ししとう、ナス、舞茸の天ぷらを
お塩でいただきます。
カラッと揚がって、中はしっとり。
特に舞茸が香り高くて絶品でした。
先ほどのモツ煮もだけど、
こういうガツンと系がでてくるところが
こってり派の私にはたまりません。
下味が付いていますが、さらに特製のお味噌をつけて
よりジャンキー(いい意味)にして食べます。
まずは温かい「かけ」。
うどんよりもかなり細く、
生麺特有の儚さもあるひやむぎに
上品そのものの出汁が合う!
全粒粉を使っているからか
小麦のいい香りがほわんと漂います。
「ひやむぎのせいろ」。
あまりの美しさと、見た目で分かるみずみずしさに
思わず歓声が上がりました。
コシもあってツルツルと一気に食べてしまいました。
つゆに付けても美味しいけれど、
塩で食べると、麺そのものの味が感じられます。
ひやむぎって、うどんとそうめんの間を取った
中途半端な太さの麺だな、と思ってたのですが、
とんでもないですね。
この太さと厚みだからこその味と食感。
さすが専門店、有無を言わせない説得力がありました。
私たちコースの客が食べ終わる12時45分くらいには
予約なしのお客さんが入れるようになっていました。
でもひやむぎ以外の料理も美味しいのと、
2450円という値段に見合わない充実ぶりなので
ランチコースはめちゃオススメかも。
ワンオペで忙しいでしょうに、
対応がにこやかで、料理の説明も一つ一つ丁寧で、
穏やかな気分で食事を楽しめました。
すでに食べログTOP5000に選出されているので
私がオススメするまでもないかもしれませんが
通いたくなってしまう、素敵なお店でした。