坪田あさみ エディター・ライター
一度はくとやみつき! シンプルコーデが
こなれて見えるかっこよさ!
ここ数年woadblueというデニムブランドと協業し、製作に携わっています。今季はイメージどおりに仕上がった理想的な商品がいくつもあるのですが、なかでも私が推しているのが「SALUU」というモデル。今月はこのモデルについて詳しくご紹介させてください。
私の激推しデニムwoadblue「SALUU」がこちら。
▲色はヴィンテージブルー。メンズライクな古着風の手の込んだ加工が施されています。腰ではくと古着風のムード、ウエスト位置ではくとハイウエストになり、脚長効果が抜群なんです。
▲上の写真と同じモデル「SALUU」。サイズも同じですが、こちらはウエストではなく、腰まで落としてルーズにはいています。はき方で雰囲気を変えて楽しめる2wayという新しいデニムの提案です。
一見、太めストレートに見えますが、実はとても考え抜かれた凝ったパターンで、ほかにない独特の形状が特徴。
このシルエットによりおなかまわりがとても楽なのにすっきり見え、かつヒップラインも太ももや脚の形を一切拾わず、まるで男性がデニムをはいている時のような、まっすぐなラインに見えるようになっています(私の理想のデニムスタイルは、男性がはいているシルエット。女性がデニムをはくと体の丸みを拾ってしまい、かっこよく決まりにくいというのが持論でした)。
そしてこのデニムは私たちMarisol世代にとって一番大切な、「デニムなのに疲れない」といううれしいポイントも。というのも、既製品のサイズ感では、おなかやお尻に肉がついているMarisol世代では、座っている時にクロッチやヒップまわりが苦しくなりがちで、それがデニムから遠ざかってしまう理由のひとつでした。
ところがこの「SALUU」はおなかからヒップ、クロッチ部分のパターンを研究することで、見た目のかっこよさと快適性を両立しています。仕事やお出かけ時はもちろん、家の中でリラックスする時にも着用できるほど楽ちん。ちなみに私は最近ほぼ毎日この「SALUU」をはいています。
トップスとの組み合わせではなく
着方で印象を変えられる新感覚デニム
そもそもこのデニムが生まれた背景は、私が若いころにヴィンテージデニムを探して古着屋をめぐっていたころの経験にあります。「欲しい!」と思う色や形のものを見つけてもメンズサイズがほとんどで、そのため腰やヒップまわりが大きすぎて諦めなくてはならないことが多かったのです。
そこで、この「SALUU」では、サイズ感は大きく見えるのに、ウエストやヒップサイズはレディース仕様にして、すっきりとフィットするようになっています。
腰まで落として着用することで
メンズライクなルーズ感を演出
私がこのデニムをはく時にイメージしたのは、「大きなサイズのヴィンテージデニムをボーイフレンドから借りて着ている」感じ。そのためにウエストではなく、腰まで落としてはけるような仕様にしているのです。ただ腰ではくとはいえ、昔のローライズデニムとはまったく違います。
▲腰ではくと、メンズライクなルーズ感が楽しめます。
一方、きれいめにはきたい時は、腰ではなくウエストまでデニムを上げて着用することができます。ウエストまわりが大きい時は、ベルトで締めたり、ピンで留めたりしてウエストまわりをフィットさせます。そうするとこなれたルーズ感はキープしつつも、ぐんと脚長感がアップし、きれいめな印象に変わります。
▲ウエスト位置をぐっと上げてハイウエストにしてはくとこんな感じ。フラットシューズでも脚が一気に長く見えます。
▲ウエストに合わせてハイウエストにすると、ヒップまわりの後ろ姿もすっきり。ウエスト位置が高くなるので脚長感がアップし、女らしい印象に。
サイズの選び方ですが、この「SALUU」は大きめなサイズ感になっているので、腰ではくことをメインにしたい人は、普段と同じサイズを、またハイウエストにしてきれいめをメインではきたい人は、普段よりも1サイズダウンしたものを選ぶことをおすすめします。私は普段25ですが、24と25の両方持っていて、着こなしや気分で使い分けています。
次回10月19日(土)公開の②では、ブラックデニムや別注のアイスグレーのデニムについてご紹介します。お楽しみに!