ータイムスリップって、普通に考えたらありえない話なので、一生分の想像力を使って臨んだ作品です。台本がとても面白かったし、新鮮だったので選んだんです。自信があったたわけではなく、正直、難しい役でしたが、演技をする者にとっては、挑戦したいと思わせる魅力的な作品でしたね。ひとりで背負っていかなくてはいけない要素が多く、ひとりで苦悩も徹夜もたくさんしたドラマでした。ファンタジーサスペンスは観るのは好きですが、俳優として表現するのは難しかったですね。でもそのぶんやりがいがありました。
●ユン・ヒョンミンさん、VIXXのエンさんとの共演はいかがでしたか?
ー元プロ野球選手だったヒョンミンさんは、演技に対しても情熱的、渇望もあって、性格も合ったし、年も近くて楽しく撮影できました。(ヒョンミンさんは、次作の「魔女の法廷」も大ヒット、こちらも乗りに乗っている)エンさんとは、1回しか撮影が一緒にならなかったのですが、演技が好きな人なんだな、と思いました。
●このドラマでは一目惚れする役ですが、ご自身は一目惚れする方ですか?
ー20歳の頃の初恋以外は、一目惚れはないです(キッパリ)。
●役者としての強みはどんなところにあると思いますか?
ー僕は、似合わない役がないと思うんです。似合う役が多く、こなせる役が多いのが強みですかね。情熱を持って一生懸命取り組み、頑張るエネルギーが、人よりたくさんあると思ってます。ただ、童顔の人が羨ましいです。僕、ソン・ジュンギさんと同じ年なんです。(笑)(ここで、スタッフ全員が、え〜っ?笑)
●苦手なことや、足りないと思うところはどんなことですか?
ー足りないのは、「ルックス」。(もちろんここでもまたスタッフ全員が、え〜っ??冗談なんですよね笑!)苦手なことは料理です。
●過去に戻れるとしたら戻りたい時はいつですか?
ーやっぱり、何の悩みもなかった学生時代、楽しかった、純粋な時代。高校時代ですかね。(ちなみに身長が今でも伸びているらしく、入隊前は186センチだったのに、除隊する頃には186.9センチだったとか)
●この作品の人気も手伝い、アジア中でさらに注目されているジニョクさん。海外での人気をどう感じていますか?
ーまだそんなに感じていませんが、海外の皆さんがSNSを見てくださっているとおっしゃるので、そこで感じているくらいです。
●今まで出演した作品で、最も印象に残っているのは?
ー「九家の書~千年に一度の恋~」です。ひとつひとつの瞬間が印象的で、この作品でダメだったら俳優を辞めようと思った、そんな作品です。役作りに、モチーフとなる資料を集めたりもしましたね。なかでも第2話の別れのシーンは、すごく集中して、撮影にも2日間かけ、上手く演じることができたシーンでもありました。今も上手いとはいえませんが、演技が上手くなかったので、観るたびに心残りはあります。皆そうだと思うんですが、自分の演技に満足しきることはないと思います。
●国内外の映画やドラマで好きな作品はありますか?
ー初めて見た日本のドラマが、木村拓哉さんがパイロット役の「GOOD LUCK!!」だったんですが、面白かったし印象的でした。
●プライベートでもたまにいらっしゃる日本で、楽しみにしていることは?
ー食べ物です!(笑)海産物がだめなんですが、刺身は大丈夫です。味の好みが子供っぽくて、ワサビは苦手なんです。ハンバーグやラーメン、すき焼きも好きですし、パフェも必ず食べます。(!)
●ゴルフをなさるそうですが、ベストスコアは?
ー81です。(!!)日本でもゴルフをしてみたいんですが、ゴルフバッグも持ってこなくてはならないし、荷物が多くなってしまうので、まだトライしたことがないんですよ。
取材が終わり、撤収作業をしているマリソルスタッフに、再度会釈してくださった、優しく大人の魅力満載のジニョクさん。スイーツ男子とお聞きして、アップルパイと塩あんぱんを差し入れしてよかったな。ファンイベントでも積極的に客席をまわり、冗談を言ったり、実直な人柄が見え、ますますファンになった方が多かったのでは。とにかく、秀逸な彼の最新作ドラマ、観るべし!
桂まりさん●かつらまり 韓流予報士(?)。温泉保養士。「SPUR」や「eclat」などで、トラベル、フード記事など担当するライター。趣味は各国で料理教室に行くこと。「専門外ではありますが、泣いて笑って癒される韓流ドラマのお勧めを不定期で紹介します!」