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【界 雲仙】噂以上の素晴らしさ。大地のエネルギーをもらえる温泉旅館へ! 旅の達人・桂まりさんの滞在レポート

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【界 雲仙】旅の達人・桂まりさんの滞在レポート

地の底から吹き出す蒸気と熱気。大地のパワーを全身で感じることができる長崎県・雲仙の温泉地獄。その温泉地獄と地続きの宿「界 雲仙」は、癒しとともに活力もみなぎるほかにはない体験ができると話題。Marisolでも数多くのトラベル記事を手がける“旅の達人”桂まりさんが、アラフォー的『界』の楽しみ方を徹底レポートします。

What's「界 雲仙」(長崎県・雲仙温泉)

自然のエナジーと異国情緒を満喫する宿

雲仙地獄 星野リゾート
「界 雲仙」は雲仙地獄のすぐ横という絶好のロケーション

絶え間なく上がる湯けむりと、あたりに漂う硫黄の香り。九州の中でも有数の温泉地、雲仙温泉きっての名所・温泉地獄と“地続き”の場所に位置するのが「界 雲仙」。

【界 雲仙】異国情緒あふれる館内

館内に一歩足を踏み入れると、長崎ならではの和(日本)華(中国)蘭(オランダ)の異国情緒あふれる鮮やかな空間が広がっているのも魅力。鎖国下において、異国との交易窓口として独自の文化を築いてきた長崎県。「界 雲仙」は、自然がもつ圧倒的なパワーと、長崎の人々が紡いできたこの土地ならではの歴史に触れることができる、ほかにはないアプローチで人気の温泉旅館です。


そんな「界 雲仙」の滞在を通して、“旅の達人”桂まりさんが印象に残ったポイントとは?

“旅の達人”桂まりさんが語る「界 雲仙」の魅力

今回の旅の達人は……桂まりさん

今回の旅の達人は……桂まりさん

ライター。「Marisol」にて大人のグルメ&旅NEWSコーナーを担当。「SPUR」や「eclat」でもトラベル・フード・韓流関連記事(別名:韓流予報士!?)などを手がけ、ヒット記事を連発中。

POINT1:活力みなぎる雲仙地獄が目の前に!

【界 雲仙】雲仙地獄

温泉が生き物だと体感できる雲仙地獄。そのすぐ横というロケーションで、噴気がもくもくとあちこちに上がり、ぐつぐつと湯が湧く様子が圧巻です。

【界 雲仙】ステンドグラスが美しい内湯

大浴場には露天風呂とステンドグラスが美しい内湯(写真)があり、内湯はぬる湯と掛け流しの源泉を適温にした湯で満たされています。泉質は、硫黄泉と鉄湯のふたつの源泉を合わせた酸性の単純泉。傷にもいいとされる美肌の湯です。

湯上がりスペースには、長崎のお茶どころとして知られる「東坂茶園」のほうじ茶を使った橙ほうじ茶や、クエン酸補給にもなる枇杷酢を使った冷たい飲み物などがあり、ご当地感満点。もちろん界の定番のアイスキャンディーも楽しめます。温泉に関する本もあり、ゆっくり過ごせました。

【界 雲仙】

雲仙の地名の由来は、島原の方言で温泉が“うんじぇん”だからという説が。かつてイギリス人が多く訪れ、シーボルトも感銘し、初の国立公園となった雲仙。四季折々の、美しくダイナミックな自然の中で入る露天風呂は格別です!!

POINT2:カラフルな「客室付き露天風呂」で温泉三昧

【界 雲仙】客室

雲仙温泉地獄ビューの全51室中、「客室付き露天風呂」は16室。驚くことにお部屋の半分以上が露天風呂スペースで、湯上がりどころも広々。湯上がりチェアでゆったりくつろげます。だから名称も「露天風呂付き客室」ではなく「客室付き露天風呂」です。


昭和レトロをイメージしたインテリアがカラフルで、とにかく気分が上がります。ビードロの照明やオランダから長崎に伝わったステンドグラス、そしてお部屋のタイプによっては、素朴で美しい島原木綿も。長崎の文化にひたれる、素敵なお部屋ばかりでした。ルームキーのキーホルダーにもステンドグラスが使われていて、その美しさに思わず撮影。

滞在中、いつでも露天風呂で雲仙地獄の景色を眺めながらお湯につかったり、足湯をしたりと、思う存分パワフルなお湯をひとり占めできて最高。ひとり旅にもぴったりです。肌触りがよく、軽やかな厚みのバスローブもお気に入りポイント。界オリジナルパッケージの可愛い「福砂屋」のカステラを楽しめたのもうれしかった!

POINT3:世界三大発明を体験。夢中になれる「ご当地楽」

【界 雲仙】ご当地楽「活版印刷」体験

各地にある『界』の定番アクティビティといえば、その土地の温泉の知識を深めることができる「温泉いろは」。雲仙温泉の歴史や泉質、酸性の湯の入り方を教えてもらいました。地熱を暖房や給湯にも使っているということや、噴気や湯の湧く場所が少しずつ移動していて、数年前まで駐車場だった場所が地獄になったというお話も聞けてびっくりしました。


「ご当地楽」では、4人の天正遣欧少年使節がヨーロッパから島原半島に持ち込んだと言われる「活版印刷」を体験(予約制)。


世界の三大発明(火薬、羅針盤、活版印刷)といわれるほど活用された活版印刷の技術で、オリジナルのハガキを作成。時間を忘れるほど夢中&集中! 「界 雲仙」でも特に人気のアクティビティとのこと。納得です。

【界 雲仙】アクティビティ「雲仙地獄パワーウォーク」の光景と、歩くのに使用した足袋

翌朝は、大地のエネルギーを体感できる1時間ほどの「雲仙地獄パワーウォーク」(要事前予約・無料)に、作務衣と足袋で参加しました。


雲仙地獄をぐるりと1周。体を整えるストレッチと少し早足のウォーキング、野鳥のさえずりの中での深呼吸。野良猫たちものどかに岩盤浴してました。


ところどころ足裏から伝わってくる地熱、朝の空気も気持ちよくて……気分爽快! 雲仙は山岳信仰の霊山としても知られる場所ですが、その意味がわかった気がします。

POINT4:長崎の歴史と文化が凝縮された贅沢グルメ

【界 雲仙】夕食 会席の写真

長崎の和華蘭文化の要素はお食事処にも。波佐見焼や瓦などを使ったインテリア(写真左)が目を惹きます。


疫病や災いを追い払うといわれる“鬼やらい”の湯せんぺい豚角煮リエットから始まる本日の特別会席。卓袱料理をイメージした秋の宝楽盛り、九州長崎のキトキト・コリコリと新鮮なお造りにひたすら舌鼓。

【界 雲仙】伊勢海老、デザートの「枇杷のかんざらし界 雲仙風」

伊勢海老や和牛・河豚と、とにかく豪華。デザートの「枇杷のかんざらし界 雲仙風」にも感動しました。枇杷に枇杷茶と蜂蜜のシロップ、うぐいす餡と枇杷の種の甘露煮!! 枇杷の名産地・長崎らしい逸品でした。

【界 雲仙】朝食 島原でのお祝い事の定番「具雑煮」

翌日の朝は、島原でお祝い事の定番だという「具雑煮」を。天草四郎が兵士たちに振舞ったといわれている郷土料理です。穴子や丸餅の入ったアゴだしの具だくさんなお雑煮でおなかから温まりました。


江戸時代から伝わる、柔らかな豚の角煮も。長崎らしさ満点の朝食、ついついごはんがすすみました。

「界 雲仙」の旅を終えて:桂まりさんの「まとめ」

【界 雲仙】まとめ

噂以上の素晴らしさ。日常リセット旅は「界 雲仙」へ

「2年前のオープン以来、旅好きの知人たちからの“素晴らしい!”という絶賛の声を聞き続けてきた「界 雲仙」。温泉保養士の私としては行かずにはいられない名湯に、念願かなっての滞在でした。とにかくすべてが噂以上、一度訪れたらきっとまた行きたくなるはず。ひとりでプチ湯治体験するのもいいし、友達・家族と、誰とでも楽しめる温泉旅館だと思います。


本編では触れられませんでしたが、「界 雲仙」周辺は夜の散策もおすすめ(散策用のマップもありました!)。例えば、宿から徒歩2分で行ける旧八万地獄の広場。寝転がると地熱が岩盤浴のように感じられ、標高700メートルだからなのか、星が近く大きく見えて……身も心も癒されます。


また、空港から宿までの道中の景色も非常に美しいのでお見逃しなく。景勝地として名高い橘湾をはじめ、棚田や畑、季節によっては紅葉やひまわり畑も! 地元で人気のオーガニック野菜の直売所、地元グルメなどを求めての散策もいいかもしれません。


九州の温泉はやはりパワフルで、心身を癒し、リセットするのにうってつけ! 空港送迎もあり『界』での滞在に専念するのもよいですが、温泉好きとしては、近隣の異なる源泉をめぐってみるのにも適したロケーションだと思いました」

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