2泊3日家族旅行の悩み
Googleや食べログをみても評判がとても良く、詳しく調べてみると居酒屋探訪家・太田和彦氏によって、東京・月島の「岸田屋」、大阪・天王寺の「明治屋」と並んで日本三大居酒屋に選ばれた大衆居酒屋とのこと。
これは、行くしかない!と義両親と夫を説得し、予約をしました。
期待度”大”で伺った日本三大酒場【長久酒場】
夜に備えて、その日のお昼ご飯を控えめにもして準備万端で臨みました。
あまりに憧れすぎたせいか、夜の闇に浮かび上がる【長久】と書かれた看板ですら幻想的に見えてしまう。
18時の入店の時点で満席。
地元の方であろう、お姉さま方から外国人観光客の方まで幅広い客層でした。
先代であるおばあ様が始めたお店で、お孫さんである現在の店主になって20年以上経つそうです。
遂にご対面した、和歌山の海の幸
網焼きのメニューをオーダーすると、自分で育てながら焼いて食べるスタイル。
との説明をして頂きました。
小学校の時に竜田揚げを食べた記憶があるくらいで、久々のくじら。
さっと焼いて食べたのですが、繊維質が粗く付けタレと生姜がよく浸み込んでいて、クセもなく美味しい。
せせりの弾力さに驚きました。ムチっとしていてジューシー。
ゲソもプリプリ具合が凄かった。
うでものとは、茹で物の方言らしく、くじらの臓物をボイルしたもののこと。
さっぱりとしたポン酢であえてあり、ホルモンの旨味が目いっぱい堪能できました。
臭みやクセが全くなく、驚きでした。
大きなトマトに肉だねが詰め込んであるのですが、おでんのお出汁を吸い込んでいて美味。トマトとお出汁も相性抜群で、ホッとする味でした。
どれも新鮮で美味しかったのですが、義両親が「かつお」をおかわりしたい!と再オーダーするほど。
水揚げ後4~5時間以内に食べる、お餅のような食感のカツオで、鮮度が抜群で、弾力があり、地元の魚好きには欠かせない郷土料理として親しまれているそうです。
和歌山の郷土料理「さんまずし」で楽しい宴を〆る。
さんまは、10月下旬から3月になると、産卵のために三陸沖から寒流にのって熊野灘に南下。
和歌山県の沿岸部全域でとれるますが、特に南方の熊野灘でとれるさんまは、長い時間潮にもまれて身が引き締まり、小ぶりで脂もほどよく抜けているため、すしに適しているそうです。
さんまが新鮮だからこその、〆具合はここでしか食べられない唯一の1品だと思います。
予約をして本当によかった1軒です。
南紀白浜に行く機会がある方には、お勧めです。