日本三大酒場　和歌山南紀白浜で愛され60年【長久酒場】で地物の海の幸を堪能

南紀白浜でおすすめ夕食！居酒屋【長久酒場】は、地元の人に愛される最高な居酒屋でした。

２泊３日家族旅行の悩み

前回の和歌山・南紀白浜２泊３日家族旅行で触れなかった、食事について今回はご紹介したいと思います。

パンダも歴史も温泉も大満喫した和歌山・南紀白浜２泊3日家族旅行

せっかく和歌山にきたのだから、地の物を食べたい！という思いもあり情報収集をしていると、ある１か所の名前が常に出てくる、出てくる。
Googleや食べログをみても評判がとても良く、詳しく調べてみると居酒屋探訪家・太田和彦氏によって、東京・月島の「岸田屋」、大阪・天王寺の「明治屋」と並んで日本三大居酒屋に選ばれた大衆居酒屋とのこと。

南紀白浜２泊３日の旅で夕食2回のうち、１回は宿泊先で予約をしてたので、残りの１回
これは、行くしかない！と義両親と夫を説得し、予約をしました。

期待度”大”で伺った日本三大酒場【長久酒場】

私のなかで、今回の和歌山旅行の目的が「【長久酒場】に行くこと。」にいつしかなっていたことは否めません。
夜に備えて、その日のお昼ご飯を控えめにもして準備万端で臨みました。

白浜の観光地に、渋い一軒家が突然現れます。もう構えが素敵。
あまりに憧れすぎたせいか、夜の闇に浮かび上がる【長久】と書かれた看板ですら幻想的に見えてしまう。

入ると大きなオープンキッチンを取り囲むようにL字のカウンターと小上がりの座敷がありました。
18時の入店の時点で満席。
地元の方であろう、お姉さま方から外国人観光客の方まで幅広い客層でした。

南紀白浜で愛されて60年続いているという【長久酒場】
先代であるおばあ様が始めたお店で、お孫さんである現在の店主になって20年以上経つそうです。

遂にご対面した、和歌山の海の幸

各テーブル、席には網焼き用のグリルが用意されています。
網焼きのメニューをオーダーすると、自分で育てながら焼いて食べるスタイル。

名物の「くじら」は生でも食べられるものなので、好みで炙って下さい。
との説明をして頂きました。
小学校の時に竜田揚げを食べた記憶があるくらいで、久々のくじら。
さっと焼いて食べたのですが、繊維質が粗く付けタレと生姜がよく浸み込んでいて、クセもなく美味しい。

焼き物では、「げそ」と「せせり」もオーダー。
せせりの弾力さに驚きました。ムチっとしていてジューシー。
ゲソもプリプリ具合が凄かった。

くじら繋がりで珍味も頂きました。その名も「くじらのうでもの」。
うでものとは、茹で物の方言らしく、くじらの臓物をボイルしたもののこと。
さっぱりとしたポン酢であえてあり、ホルモンの旨味が目いっぱい堪能できました。
臭みやクセが全くなく、驚きでした。

お店を調べていた時に、おでんの「トマトの肉詰め」をお勧めする方が多かったので、こちらもオーダー。
大きなトマトに肉だねが詰め込んであるのですが、おでんのお出汁を吸い込んでいて美味。トマトとお出汁も相性抜群で、ホッとする味でした。

お刺身盛り合わせには、生鮪・かつお・いか・平目・サザエが豪快に盛られていました。
どれも新鮮で美味しかったのですが、義両親が「かつお」をおかわりしたい！と再オーダーするほど。

この「かつお」は地元の人に愛される、「もちかつお」なんだとか。
水揚げ後4～5時間以内に食べる、お餅のような食感のカツオで、鮮度が抜群で、弾力があり、地元の魚好きには欠かせない郷土料理として親しまれているそうです。

こんなに美味しいかつおがあるなんて！と盛り上がりました。

和歌山の郷土料理「さんまずし」で楽しい宴を〆る。

せっかく和歌山に来たのだから、郷土料理も食べてみたい！を叶えてくれたのが「さんますし」でした。
さんまは、10月下旬から3月になると、産卵のために三陸沖から寒流にのって熊野灘に南下。
和歌山県の沿岸部全域でとれるますが、特に南方の熊野灘でとれるさんまは、長い時間潮にもまれて身が引き締まり、小ぶりで脂もほどよく抜けているため、すしに適しているそうです。