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弁護士18年目の3児の母です。オシャレ好きを生かしてファッションコンサルとしても活動中。

職業:弁護士、パーソナルスタイリスト、ファッションコンサルタント
My favorites:趣味は年間300冊以上読む読書と、ラジオを聞くこと。常に新しい知識に貪欲で、言葉を大事にしていきたいと思っています。

オシャレ迷子の30代を過ごした経験から、同じ悩みを持つアラフォー女性のお手伝いをしたいと思っています。40代がもっと知的に輝くために、情報発信していきます!

身長:153cm



2024年ベストブック

2024年発行の本の中から、部門別ベストを3冊ご紹介します。
 趣味と言えばまず読書を挙げる私ですが、去年までと比べて、今年はあまり本を読めなかった気がします。
 原因は、老眼が始まったことと、(加齢のせいで)読書スピードが落ちたことだと思います。
 これからますます読書を楽しめなくなっていくのかなあと思うと、ちょっと暗い気持ちになりますが、それでも今年も素敵な本にたくさん出会えました。
 私が読んだ中で、今年発行された本のベストブックを部門別に3冊ご紹介します。
 (写真クリックでAmazonのページに飛びます)

 まずは、文芸部門マイベスト。
 坂崎かおる「箱庭クロニクル」
 全く世界観の異なる一見つながりのない短編が6つ収められた一冊ですが、全ての作品に通底するのは、私たち女性に降りかかる(大きな、あるいはちょっとした)困難と、それを乗り越えた(あるいは躱した)先にある、前よりもちょっとタフな自分との遭遇ではないかと思いました。
 女性をチアアップする文学作品は、近年本当にたくさん見られますが、本書はその中でもだいぶ先を行っている気がします。文学の潮流をキャッチアップするためにも今絶対に読んでおくべき一冊だと思いました。
 何か不思議なものを読んだという気がしながら、どこか爽快かつほんのり暖かい読後感も非常に独特。
 次は、エンタメ部門マイベスト。
 月村了衛「虚の伽藍」
 闇金ウシジマくん作者の真鍋昌平先生が推薦していたので読んでみた一冊。
 若い僧侶が闇のフィクサーと出会ったことにより、地上げ、サラ金、果ては仏像盗難まで、魑魅魍魎がうごめくバブル期の京都を舞台に欲望にまみれた事件を次々引き起こす傑作ノワールです。
 どれくらい事実に基づいているのか考えると一気に背筋が寒くなりますが、息もつかせぬ面白さでした。とにかくエキサイティングな読書体験をしたい方に強くお勧め。
 最後は、ノンフィクション部門マイベスト。
 窪田新之助「対馬の海に沈む」
 人口3万人に満たない島、対馬のJAで、一人の職員が共済事業の契約獲得において何年も全国トップの成績をおさめ続けていた。しかし、その職員は、2019年に自ら運転する車で海に落ち、死亡する……。
 という流れだけで、何か大きな組織ぐるみの不正があったことはすぐに想像できると思います。
 この本のすごいところは、その不正に関する丹念な取材だけでなく、最終的に行き着いた恐ろしい闇についても、しっかりと食い込んでいるところです。 
 その闇が何であったかは本書を読んでいただくとして、闇について端的に表した本書292ページの言葉を以下に引用します。
「JAグループの腐敗する構造の向こうには、より大きな背景が控えていた。それは、欲望に蠢く大勢の人たちであり、彼らが暮らしている社会そのものだった。」
 以上3冊ご紹介しましたが、ぜひ皆さんのお勧め本も教えて欲しいです!
 今回で今年最後のブログになります。今年も拙いブログをお読みいただきありがとうございました。
 2025年もよろしくお願いします。そして、来年も素敵な本に出会えますように。

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