巨大なアルプス山脈にへばりつくように広がった可愛らしい街で、かつてはハプスブルク王朝の都が置かれたことから、歴史的な見どころがたくさん。なかなかの観光都市です。
それが「キアヒル(Kiachl)」。
揚げパンの上にジャム、もしくはザワークラウト(発酵させた酸っぱいキャベツ)をのせたスナックだというのです。ジャム または ザワークラウト?それ、トッピングの振れ幅デカすぎない?と、聞いたときから気になりまくり。グリューワインやホットドッグには目もくれず、ひたすらキアヒルの屋台を探しました。
お姉さんの後ろにあるのがキアヒルのメニューで、砂糖がけやジャムのっけが見えますが、ここは迷わずザワークラウトのっけ(Kiachl mit Kraut)でいきます。ビッテビッテ。
小麦粉のほんのりとした甘さと揚げた部分の香ばしさを、ザワークラウトの酸味が爽やかにまとめて……
ない!
むしろザワークラウトの酸味と旨味が強すぎて、揚げパンと完全に喧嘩しています。これはなかなか斬新な味……。
しかし食べ進めていくと、この喧嘩がクセになってくる感じ。一度大喧嘩をした友情ほど長続きするっていうもんね(←もはや何だかよくわからない)
そんなわけで、初キアヒルの感想は
わたし
「ドーナツと白菜の漬物をいっぺんに食べた味」
同行した韓国人の友人
「ドーナツとキムチをいっぺんに食べた味」
でした。