泊ったのはコチラ>【界 奥飛騨】(岐阜県・奥飛騨温泉郷)
北アルプスの懐に位置する、日本屈指の湯量を誇る奥飛騨温泉郷に佇む【界 奥飛騨】。全国に23カ所に展開する星野リゾートの温泉旅館「界」ブランドのひとつとして、昨年オープン。飛騨木工の技が光るアーティステックでモダンなインテリアのお宿での滞在中、足湯をはじめ、湯小屋の大浴場や客室露天風呂で、こんこんと湧く山の名湯を存分に楽しむことができます。
奥飛騨は湯量と源泉が豊富! 足湯と大浴場、そして客室露天風呂も
【界 奥飛騨】の最大の魅力はやっぱり温泉。奥飛騨温泉郷には4つの源泉があるそうで、ここ【界 奥飛騨】では、3種類をブレンドしたお湯が楽しめます。温泉好きの人も大満足できるはず!!
大浴場の露天風呂のデザインは、奥飛騨の豪雪地帯によく見られる雪の回廊がモチーフ。頭上にぽっかりと穴が開いた形状で、白い雪のような壁と空しか見えない作り。夜は、光り輝く星が楽しめてさらに幻想的。内風呂には、源泉かけ流しの「あつ湯」と、心身ともにリラックスできる「ぬる湯」の 2つの浴槽。泉質は中性で、メタけい酸とメタほう酸を多く含む、肌に優しいお湯です。
全客室の半数をこえる28室には、半露天風呂と濡れたまま上がれるソファが設置されていて、本当にいいお湯で滞在中は何度も入浴してしまうほど。
シックで落ち着く、飛騨の文化に触れるご当地部屋「飛騨 MOKU(もく)の間」
「界」では、地域の文化に触れるご当地部屋が用意されていて、この【界 奥飛騨】では全49室のすべてがご当地部屋。 随所に天然木の優しさや、飛騨の魅力を感じることができます。

地元の伝統的な漆塗りである飛騨春慶 (ひだしゅんけい)は、ウォールアートや客室サインに取り入れられ、飛騨染のオリジナルクッションが、シックなインテリアに彩りを添えています。曲木(まげき)をモチーフにしたヘッドボードには、飛騨地域の広葉樹の代表格であるブナ、タモ、サクラ、 ナラの木のグラデーションがあしらわれ、寝台を包み込む作りに。リビングの先には、広々した客室露天風呂が。リビングからダイレクトに、またはシャワーブースのある洗面スペースから、どちらからでもアクセス可能です。ひとり旅専用のひとり部屋もあり、落ち着いた雰囲気で日頃の疲れが癒され、ゆっくり過ごせそう!
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地元の家具メーカーである飛驒産業による飛騨市産の広葉樹を使用した曲木チェアが全室に。座り心地も抜群です。
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800年の歴史ある山中(さんちゅう) 和紙の行灯が優しくお部屋を照らします。
飛騨牛だけじゃない! 地元の名物料理に舌鼓
朝夕ともに半個室スタイルの食事処で、地元の食文化を活かした会席料理が楽しめます。
夕食のメインの「飛騨牛の朴葉つと焼き」は、飛騨牛が朴葉で包まれ、「つと」(葦、竹の皮、藁などを束ねたり、編んだりして中に食材を包み持ち運べるようにしたもの)とともに提供され、熱々の石で好みの焼き加減でいただきます。料理の盛り付けには囲炉裏端を思わせるデザインの古材が活用されるなど、目でも楽しめるお食事に大満足!
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朝食は、えごまと黒ごまを使った特製ドレッシングでいただくサラダからスタート。
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飛騨の冬場によく食べられてきた干したお野菜がふんだんに使われたお味噌汁など、名物がたくさん並ぶボリュームたっぷりの和定食でした。
飛騨の工芸技術に触れる「飛騨の匠体験」
「界」ブランドのおもてなしの一環として、地域の文化を体験できる「ご当地楽」。【界 奥飛騨】では、「飛騨の匠体験」と題し1300年以上にわたる飛騨の匠の歴史に触れるプログラムで、木を曲げて、界オリジナルの風呂敷を結んで使う曲木のハンドルを作ることができます。このご当地楽を行うライブラリーには、飛騨の森を思わせるデザイン壁があり、使い込まれたノミやカンナなどの工具の展示も楽しめる場になっていました。
10日間限定! 「平湯温泉 平湯大滝結氷まつり」へ
高さ64m、幅6メートルの飛騨三大瀑布及び、日本の滝百選にも選ばれている、平湯大滝。その豪快な滝の流れは、12月下旬の厳冬期の訪れとともに凍りつき、強大な氷柱に。そんな平湯大滝で2月の10日間だけ行われる「平湯温泉 平湯大滝結氷まつり」。今回、開催時期にちょうど伺うことができました。開催期間中には、毎日花火が上がり、ぜんざい、甘酒も無料で振る舞われるなど、寒い中でも楽しめるうれしいサービスも。幻想的で感動的な時間に!
絶景の雪景色が楽しめる! 少し足を伸ばして新穂高ロープウェイへ
【界 奥飛騨】のある平湯周辺も雪景色でしたが、せっかくなら雪深い絶景を楽しみたいと思い、新穂高温泉から西穂高口を結ぶ新穂高ロープウェイへ。2つのゴンドラを乗り継ぎ(2つ目のゴンドラは、日本唯一の2階建て!)、約15分で標高2,000mを超える山頂展望台に到着。気軽に北アルプスの山々に囲まれた大自然と雲上の世界を体感できます。四季折々の自然、景色が楽しめるため、季節、年齢を問わず大人気のスポット。新穂高ロープウェイへは、平湯から路線バスで30~40分なので行きやすく、おすすめです。
新宿からバスで4時間40分! 不安だったバス移動もかなり快適
〝【界 奥飛騨】へのアクセスは、都内からはバスがいちばん楽ですよ〟とおすすめされたものの、調べてみたら片道4時間40分! 一瞬戸惑いましたが、重い荷物を持って新幹線と電車を乗り継いで移動して…よりは一気に連れて行ってくれるバスって楽かも?と思いあらためながら乗車。いざ乗ってみたら、とっても快適でノンストレス。電源も取れるのでPCで仕事をしたり、映画を観たり、ウトウトしたり、過ごし方は自由自在。途中トイレ休憩も2回あり、SAでお土産を買ったり、ソフトクリームを食べたり、旅気分も最高潮。旅の素敵なプロローグとなりました。
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普通席+¥2,000のおひとりさまシート(2席分をひとりで使える席でした)を予約。さらに快適度が増しました。ウェブ予約だと普通席が¥5,300 (2025年3月現在)なので、新幹線や飛行機を考えるとかなりお得!
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【界 奥飛騨】は、平湯バスターミナルから徒歩4分という抜群のロケーション。バスを降りてすぐにチェックインできました。