「ジョンニョン:スター誕生」女性国劇のスターを演じるキム・テリ圧巻の演技に注目
今年の最優秀演技賞(女性)を受賞したのは、ドラマ「二十五、二十一」や「悪鬼」に出演のキム・テリとなりました。受賞作は「ジョンニョン:スター誕生」という作品です。
本作は朝鮮戦争後の1950年代を舞台に、偶然の出会いがきっかけで女性国劇にスカウトされ、主人公が天性の歌声で人々を魅了する俳優に成長する物語です。
と書くと、日本でも長く人気を集める漫画「ガラスの仮面」を思い出すかたもいるかもしれません。時代や国は違えど、本作「ジョンニョン:スター誕生」の物語には少し「ガラスの仮面」に似たところもあります。

最優秀演技賞を獲得したキム・テリは童顔で華奢なスタイルをしており、過去作「二十五、二十一」でも、30代に突入していながらはつらつと愛らしい女子高校生役を好演し、ドラマの人気に貢献していました。2025年5月現在、35歳となっているのですが、その姿の愛らしさは変わらず、「ジョンニョン:スター誕生」でも国劇スターを夢見る少女時代から成長する姿を無理なく、可憐に演じています。

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「おつかれさま」人との出会い、時代を紡ぐ家族の物語が感動を呼ぶ名作
最後のご紹介するのは、今年の百想芸術大賞 テレビドラマ部門で作品賞を獲得した「おつかさま」です。こちらもご以前紹介したドラマですが、今回は本作が何故作品賞に輝いたのか?について、考えながら作品の魅力をお伝えしていきたいと思います。


物語の始まりを担った子役の魅力や、壮年期から年老いた夫婦の姿を伝えるパク・ヘジュンとムン・ソリの安定した演技力と、脚本の進行を通じてそれぞれの世代の物語が表現されることで、本作が視聴者の心を揺さぶり、感動を生むのです。
丁寧に近代韓国の歩みが人々の人生に与えた苦難と喜びを伝える物語が書かれた脚本を、素晴らしい俳優たちと演出、そして彼らの演技を開花させるため奔走するスタッフの力があって獲得された作品賞であることを、視聴していただければ納得するでしょう。