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• WEB美容エディター 原田千裕
• ちょっとやそっとじゃ揺るがないのが自慢だった鋼鉄の肌に明らかな陰りが……ということで、アンチエイジングにフルスロットル中！ そんな日々の中でキャッチした、アラフォー向けの“マーヴェラス”な美容トピックスをシェア。コスメも男性もお酒も“ディープで濃いめ”が好み。Instagram:@marvelous.h

ほかの部位よりも皮膚が薄いデリケートゾーン。皆さまはどのくらいケアに手をかけているんでしょうか。

唇よりも薄く伸縮率が高い皮膚の経皮吸収率は、他の部位と比較しても、とびぬけて高いことが分かっています。薄いということは、非常に敏感でもあるということ。それでありながら下着による摩擦を日々受け、さらには生理・更年期・妊娠出産、そして脱毛など、時に過酷な変化も。

だからこそ、専用のアイテムを使ってケアすることは非常に重要だと思うんです。年齢を重ね、くすみにニオイに乾燥など、トラブルの影がちらほらし始めるアラフォー世代なら、なおさら！ 

ということで……まずはファーストステップの洗浄料選び。最近の新顔で、私が推したいのはこちらの2品。

ひとつめは、ロート製薬の新フェムケアブランド・ラビオーム（LABiOME）。昨年2024年12月からECで先行、今年の春から全国発売がスタートしています。

膣や外陰部でも重要な役割を果たす乳酸菌に着目

ラビオームは、乳酸菌に着目したデリケート部位用スキンケアブランド。第1弾アイテムのバリアビオソープは、デリケート部位のうるおいを守りながら洗い、肌環境をすこやかに整える弱酸性ソープです。

ロート独自成分・乳酸発酵ヒアルロン酸をはじめとする乳酸菌配合のソープは、やさしいとろみが。するりと広がり、摩擦感を抑えられる扱いやすいジェル状で、泡立て不要でやさしく洗い上げられます。

そして、とってもいい香り！ 洗い流した後も、甘さのあるフローラルの香り（かの人気ボディケア、デオコにも近い気が）がほのかに続き、気になるニオイにもアプローチ。気分まで晴れやかモードへとシフトしてくれます。

肌をぬらしてからやさしく洗うのがスタンダードな洗い方ですが、時には指の腹を使ってマッサージするように洗うとベター。さすがロート、続けやすいお手頃価格にも拍手。

ラビオーム バリアビオソープ（販売名：ラビオーム ジェルソープ）　180mL　￥1320、リフィル　150mL　￥990（いずれも編集部調べ）／ロート製薬

一緒に写っているセラム（写真右端）も後ほどご紹介します

ふたつめは、今月ナリス化粧品からデビューする新ブランド・アスミュウ（usmiu）。“明日の私たち（usのダブルミーニングですね！）”が、心地よく快適に（mieux:より良い、という意味のフランス語）過ごせるよう、という想いが込められたブランド名も素敵。外箱のグラデーションも美しい＆可愛い！

こちらの洗浄料にも、乳酸菌の一種である乳酸桿菌が配合されています。加えて、乾燥ダメージから守る密着型ヒアルロン酸、3種のセラミドなど、トラブルの起きやすいデリケートゾーンをすこやかに整えるための植物成分を配合。長年の皮フ科学研究の経験を惜しみなく落とし込んだ処方は、デリケートゾーンケア入門編として選ぶのにも最適。

ポンプを押せば泡で出てくるのもすこぶる便利。これがまた繊細＆ふわふわで気持ちがいいんです。しかもへたりにくく、デリケートゾーンのすみずみまで洗える感に感動。

そしてこの洗浄料、なんと無香料。その潔さにも信頼感が高まります。敏感なパーツをすっきり快適に、整えながら洗い上げたい方にぴったりです。

アスミュウ　クリア モイスチャーフォーム　150mL　￥3300／ナリス化粧品＜5月21日（水）発売＞

きれいに洗ったら、お悩みに合わせたプラスのケアも。見過ごしがちだったデリケートゾーン、ケアをすればするほど手ごたえが感じられるので、満足度も高く続けたくなりことうけあい。こちらでは、新作を含むリアル愛用アイテムをご紹介します。

アスミュウのセラムは、上でご紹介したクリア モイスチャーフォームと同じく3種のセラミドをはじめ、アルガン・ローズヒップ・月見草などエイジングケアコスメでよく耳にするオイルをはじめ、多彩な植物系保湿成分を配合。

さぞかしリッチ……と思いきや、オイル状でありながら非常に浸透が速やかなことに驚きました。これなら入浴後になじませて、すぐに下着をつけてもストレスは感じないはず。

敏感肌用スキンケア処方だからでしょうか、個人的には乾燥からくるかゆみにも手ごたえを感じた気がします。また、こちらも同じく無香料ゆえ、フレグランス等の妨げにもなりません。

乾燥やくすみが気になるパーツを手厚くケアしたい、でもべたつきは残したくない！という一挙両得なデリケートゾーンケアをお探しの方、ぜひこちらを。

アスミュウ コンディショニング オイルセラム　45mL　￥5500／ナリス化粧品＜5月21日（水）発売＞

オイル層の美しいピンク色は肌荒れなどのケアに用いられる和漢植物・シコン由来

べたつきを残さずケア、しかも優雅な気分へと導いてくれるセラムがこちら。

小嶋陽菜さんプロデュースのROSIER by Her lip toから誕生したフェムケアライン・Versailles（ヴェルサイユ）シリーズ。その名のとおり、ヴェルサイユ宮殿の庭園でバイオダイナミック農法により栽培されたダマスクローズ由来のエキスをキー成分にしています。

さらに、ダマスクバラ水やアーモンドオイルなど、ふっくらと肌をうるおし整える成分をオイルと美容液の２層に凝縮。ケアする瞬間にふわっと香るローズや花々の香りも至極繊細で、天然由来成分100％というのも魅力です。

さらりと浸透しつつ、深いうるおいをもたらす使い心地も、デリケートゾーンケアを続けるモチベーションをぐっとアップさせてくれるはず！

ROSIER by Her lip to　ヴェルサイユ フェムローズオイル　30mL　￥4900／Her lip to

写真はコスメキッチンの展示会でのもの

ヴェルサイユシリーズからは、高保湿タイプのデリケートゾーン洗浄料も発売中（写真右側　150mL ￥3300）。コスメキッチンやBiopleでも購入できるので、要チェックです。

同ブランドのウォッシュ（￥2750）もおすすめ

ヴェルサイユ生まれのダマスクローズ由来の成分、すなわちローズプラセンタを配合したセラムをもうひとつ。

The LADY.は、それこそ“始めやすい”フェムケアの先駆けではないでしょうか。写真のデリケートローズプラセンタセラム、数年前にお試しした際に非常に気に入って使い切ったのですが、このたびリニューアル。ツヤ＆ハリにアプローチする発酵ローズオイル、うるおいと透明感サポートが期待できるビャクダンオイルを新たに配合することで、さらに満足度の高い1本へと進化を遂げました。

このセラムのさらに超ありがたいポイントは、コンパクトなスプレータイプという点。ポーチに入れて気軽に持ち歩けるため、日中に気になったときに即ケアできるんです。デリケートゾーンのすこやかさに欠かせない“菌活”にも着目しているのも見逃せません。

非常に細かいミストのため、下着がぬれるという心配もご無用。シュッとスプレーするだけで、乾燥・ニオイ・かゆみなどさまざまな悩みがスーッと鎮まる気がする、手放せなくない1本です！

The LADY. デリケートローズプラセンタセラム　30g　￥4840／The LADY.

ラストに、個人的お付き合い歴の長い、お気に入りアイテムを1品。

upme（アップミー）は、高い浸透力と安定性を持つ中性ビタミンC誘導体・MIRA-VCを採用した低刺激処方のクリーム。摩擦やこすれによる色素沈着に悩まされるデリケートゾーンに、攻めのケアをかなえます。

ダマスクローズ精油の香りがほんのり。ワキのくすみやバストトップのケアにも◎

ホホバやツバキ種子由来のエモリエント成分、アセロラ果実エキスなど、透明感ケアに加えて植物由来の保湿成分もしっかり配合したクリームは、安心感をもたらすしっかりめのテクスチャーでありながら、なめらかにサラッとのびて、べたつきにくいのもお見事。

使い続けるほどにくすみケアの手ごたえが感じられ、同時になめらかな質感へと導いてくれるから、使うのが楽しみになってしまうはず。

個人的な経験で言うと、下着が擦れて色素沈着、肌表面もごわついていた両脚の付け根あたりのケアにぴったり。ちょっと目をそむけたくなるくらいだった荒れっぷりが、ずいぶんと明るく、なだらかになったと感じています。同じお悩みを抱えている方に、ぜひ知っていただきたい！

upmeクリームアドバンス　35g　￥7800／upme

「フェムケア」という言葉が世に浸透し、専用アイテムが増えてきた今こそ、お手入れのはじめ時。

かく言う私も、手を抜いてきたことを今さらながら反省しています。見て見ないふりをしてきた積年の黒ずみ、年齢を経てからだの勢いが鈍ってきたせいか、ムレやニオイが以前より急激に気になったりして。

でも今まで手をかけてこなかったぶん、ケアすると見違えるほど変わるという“伸びしろ”もあり、続ける楽しさを感じられるはず。人からは見えない部分ですが、デリケートゾーンが快適だと気持ちまで軽やかになるということを、ひしひしと感じています。

フェムケアは特別なものではなく、日々のスキンケアと地続きで考えたい。コツコツ続けていけたら、自己肯定感にも変化が訪れそうです。