せっかくなら一生使える良いものをということで、カルティエのパシャCとロレックスに候補を絞り、どちらにするかとても悩んでいました。
当時、ともさかりえさんがパシャCを付けていたのに憧れていたのですが、パシャCは私には少し大きすぎたので断念。
ロレックスもいろいろなモデルがある中で、私の中でロレックスといえばこれ、というイメージがあったオイスターパーペチュアルに決めました。
文字盤の色で最後まで悩み、当時とても人気があったピンクも捨てがたかったのですが、どんなコーデにも合うようにシンプルなシルバーの文字盤にしました。(このチョイスは、今でも本当に正解だったと思います!)
悩み抜いて選んだロレックスを手にしたときは、本当に嬉しくて嬉しくて……、365日毎日一緒の、私の心強い相棒になりました。この頃の私は、古着も取り入れたかなりカジュアルなファッション(懐かしの裏原系)だったのですが、この時計が腕にあるだけで、おしゃれレベルが何段階も上がったような気分になったものです。
26歳で弁護士として働き始め、仕事で背伸びしたい気持ちが出てくると、もっとビジネスシーンで自分を格上げしてくれるような時計が欲しくなり、ロレックスの出番が減っていきました。他にもいくつか腕時計を手に入れて、40代ではほとんどこの時計を付けることがなくなりました。
そうしているうちに、ロレックスもエイジングを重ねて、いつしか文字盤のヤケが気になるようになり、リューズの回り方もぎこちなくなってしまいました。
機械式時計は通常5年程度でオーバーホールに出すのが理想とされているのに、購入してから一度も出さないまま25年が経過していました。このまま劣化させては時計に申し訳ないので、思い切ってオーバーホールと劣化した部分の修理に出すことにしました。
ここで修理前の写真をお見せできれば良いのですが、うっかり撮り忘れてしまいました……。以前のMarisolにこのロレックスを掲載していただいたのを思い出しましたので、参考までに誌面の写真を載せますね。

私の希望はオーバーホールと文字盤交換でしたが、具体的にどのような修理が必要になるかは、一度時計を預けて精査してもらった上で、後日見積が郵送されることになりました。
10日ほどで見積が届き、クリスタルにヒビがありリューズも劣化しているので、オーバーホール、文字盤交換に加えて、針交換、クリスタル交換、リューズ交換も必要とのことでした。
見積を了承した旨の書類にサインをして送り返し、修理完了の連絡を待ちます。
約1ヶ月でできあがり、ワクワクしながら取りに行きました。

実は、娘が20歳になったら譲ろうかなという気持ちもあったのですが、ピカピカになって帰ってきた時計を見たら気が変わって、まだまだ私が使い倒すことにします(笑)



(25年間オーバーホールに出さなかったことを思えば、むしろ安いくらいかも!?)
四半世紀私とともに過ごしてくれたロレックスと、買ってくれた両親に感謝して、今後も大事にしたいと思います。