器好きの心を射抜く一枚
数ある作品の中で、ひときわ目を引いたのがリム付きの8寸皿。やや大ぶりなサイズ感ながら、食卓の主役として抜群の存在感を放ちます。


三彩の流し掛け釉薬が描く唯一無二の表情

美しい発色だけでなく、1枚ずつ形が微妙に違うのも手仕事の味。落ち着いた色合いなのに、どこか涼しげで、夏の食卓にもぴったり寄り添ってくれるところがとても気に入っています。

この日は、トマトとオクラのお浸しを乗せてみました。本当は浅鉢がぴったりな料理ですがこんな使い方も家庭ならではのご愛嬌です。
個性派の土から生まれる、実用性の高さ
小石の飛び出しや小さな穴、歪みやがたつきも松村さんの器の個性として作られています。

そして何より驚いたのが、8寸という大きさながら軽くて丈夫なこと。扱いやすくて、つい手に取りたくなる日常の器。出会えたことに感謝です。