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月組・珠城りょうさん「舞台と客席が一体となって作品の世界観に染まる瞬間」【宝塚スターの幸福時間】

観客に夢と高揚感をくれるスターたち。その彼女たちにとっての、幸せな時間とは?舞台では見られない、素顔を少し拝見!
月組・珠城りょうさん「舞台と客席が一体となって作品の世界観に染まる瞬間」【宝塚スターの幸福時間】 _1_1

「その瞬間の"空気感"は 一回一回違っていて、 いつも特別な幸福です」

 スケールの大きさ、正統派の美しさ、朗らかな強さ、そして清新さ。人が魅かれずにはいられない“スター性”をもち合わせ、さらに輝きを増し続けているトップスターだ。

 そんな珠城さんの幸福時間は、舞台と客席の空気が一体になる瞬間。「初めて体感したのは、2013年の公演『月雲の皇子』のラストシーンでのことでした。物音ひとつしない静けさの中、舞台上と客席、劇場全体がその作品の世界観に染まったのを感じました。演じている役が本当に存在しているかのように、みんなが同時に感じている瞬間、と言えばいいんでしょうか……。ゾワッと震えるような感動です」

 それは、ほかと比べることのできない特別な幸福感なのだそう。
「同じ公演でも違うシーンでその時が訪れることがありますし、別の公演なら、また違う世界観に染まります。その時一回きりだからこそ、私は芝居が大好きで、もっともっと舞
台に立ちたいのだと思います」

『All for One~ダルタニアンと太陽王~』で見せた立ち回りは、客席全体が同時に息を飲むような迫真の剣さばき。
「先の尖った長い剣での決闘シーンは一歩間違うとケガにつながりかねないので大変でしたが、剣の達人のダルタニアンというキャラクターをアクションで表現するおもしろさも
ありました。自分はアクションも好きなのだなと改めて実感しました」

 トップスターとして舞台に立つようになって約1年。トップ就任当初は、初舞台から10年以内の就任は天海祐希さん以来23年ぶりということでも注目を浴びた。
「日を追うごとに楽に呼吸ができるようになり、自然体でいればいいのではと思えるようになりました。トップとしても男役としても大切にしたいのは、まわりを受け入れ包み込む大きさと温かさです。舞台は全員で作るものなので、自分の意見を発信するだけでなく、それぞれが自分で考えて表現できる環境を保てればと思います。先に細かいことは言わず、どれだけ待てるか。言うべきことを、状況に合わせて冷静に伝えることができるか。最高の舞台をお届けするために、人として内面の豊かさも培っていきたいと思います」
Profile
たまき・りょう●愛知県出身。2008年月組配属。16年、月組トップスターに就任。主な出演作に『アーサー王伝説』『グランドホテル』『All for One~ダルタニアンと太陽王~』など




Next Stage!
月組・珠城りょうさん「舞台と客席が一体となって作品の世界観に染まる瞬間」【宝塚スターの幸福時間】 _1_2
©宝塚歌劇団

★グランド・ロマンス 『鳳凰伝』-カラフとトゥーランドット-

★ショー・ファンタジー 『CRYSTAL TAKARAZUKA-イメージの結晶-』

月組全国ツアー公演。『鳳凰伝』は18世紀の劇作家カルロ・ゴッツィ作の寓話劇『トゥーランドット』の宝塚歌劇版。高らかに愛の力を謳いあげる壮麗でドラマティックな物語。主演:珠城りょう 愛希れいか 11/17〜19:梅田芸術劇場メインホール、11/25・26:オリンパスホール八王子、12/2・3:福岡市民会館、12/9・10:市川市文化会館など全国11カ所で公演

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