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身長:167cm


祝・映画『ハルビン』公開!あの事件現場を訪れた話 ~真冬のハルビン旅行記2025~

今夏の話題作といえば、ヒョンビンが安重根を演じた韓国映画『ハルビン』。実は今年の正月早々、私は伊藤博文暗殺事件の現場となったハルビン駅におりました。
昨年12月に韓国公開されて、大ヒットとなった映画『ハルビン』。1909年10月26日の伊藤博文暗殺事件の犯人である韓国人独立活動家、安重根が主人公の映画です。

日韓関係における最も不幸な時代を取り上げた映画なので、はたして日本での公開が叶うのか……と思っていたのですが、ついに7月4日、全国公開されました。
ハルビン
公開初日に鑑賞!思ったより陰鬱感は少なく、逆にエンタメ大作というう印象を受けました。ヒョンビンの安重根はかっこよすぎる気がするけど、リリー・フランキーの伊藤博文が見事です。
実は今年の正月早々、どれくらい早々かというと1月2日の午前7時、私はハルビン行きの飛行機に乗っていました。
祝・映画『ハルビン』公開!あの事件現場を訪れた話 ~真冬のハルビン旅行記2025~_1_2
利用したのはLCCスプリング・ジャパンの成田ーハルビン直行便。中国東方航空も直行便を運航しています。
ええ、そうなんです。突然、

「そうだ、ハルビン行こう」

って思ったんです。2週間前に。

ハルビンって中国の北の果て、ロシアと国境を接する黒竜江省の省都で、冬はマイナス30度という極寒になるうえ、観光情報を検索してもほとんど出てこないし、中国語もわからない私がまともな準備もせず単身で行くのは、今から考えたら無謀もいいところなのだけれど。
祝・映画『ハルビン』公開!あの事件現場を訪れた話 ~真冬のハルビン旅行記2025~_1_3
ハルビンの位置。@Google Map
ハルビン
ハルビン到着日の夜、寒さを甘く見すぎて、ほっぺたが凍傷になりかかってる私。マフラーについた霜は、凍った息です。
でも結果的には、この真冬の極寒ハルビン旅行が、人生ベスト3に入る楽しさだったので、何事も経験してみないと分かりませんね。
ハルビン
大河が凍りついてる!
そんなわけでハルビン、そして一緒に行った瀋陽については、報告したいことが山ほどあるのですが、今回は映画『ハルビン』公開記念(便乗ともいう)ということで、伊藤博文暗殺事件の現場となったハルビン駅の、安重根義士記念館にご案内します。
1898年から1920年代にかけてロシア帝国の強い影響下にあったハルビンには、ロシア風建築物が多く残っており、ハルビン駅も例外ではありません。
ハルビン駅
堂々としたファサードのハルビン駅。中国各地はもちろん、ロシアにも線路が繋がっている。
現在のハルビン駅が建てられたのが1903年。そのわずか6年後の1909年10月26日に、ここで伊藤博文暗殺事件が起こりました。

ハルビン駅の正面玄関に向かって左の一角、まさに事件現場となった辺りが「安重根義士記念館」になっています。
ハルビン 安重根 記念館
ハルビン駅の安重根義士記念館入口。
日本にとって伊藤博文を狙撃した安重根はテロリストとも解釈されるけれど、中国や韓国の人にとっては抗日運動を象徴する英雄。日本人である私がこういう場所に行くのは、正直緊張もあるし、嫌がられるかもとも思ったけど、入館時にパスポートを提示しても係員さんはすごく親切に通してくれて、ちょっとホッとしました。ちなみに入場は無料、月曜休館。
ハルビン 安重根 記念館
記念館を入るとすぐに安重根の銅像。
当たり前だけど、安重根記念館はハルビンを訪れる韓国人の必須コースになっているようで、韓国語があちこちから聞こえてきます。
ハルビン 安重根 記念館
解説は中国語と韓国語のみ。日本語もあればいいのに……。
安重根の生い立ちや、日本が韓国や満州を支配していく様子が資料で展示されています。
ハルビン 安重根 記念館
ハルビン 安重根 記念館
伊藤博文暗殺事件に関して、当時の写真を使った展示。
そして目玉が記念館の一番奥。大きなガラス窓になっていて、事件現場となったプラットホームに面しています。
現在ここは1番プラットホームになっていて、おそらく普通に電車の発着に使われていると思うのですが、中国の高速鉄道の駅は電車を利用する乗客だけがプラットホームに入れるシステムのため、自由に出入りできません。そこで、ホームに面した壁をぶち抜いて、記念館にいながらにして事件現場を見られるようになっています。
ハルビン 安重根 記念館
狙撃現場の1番プラットホーム。現在では屋根がありますが、1909年当時はなかったようです。上に書かれている文字は、「安重根射殺伊藤博文事件発生地」という意味らしい。
安重根が狙撃した場所に三角、伊藤博文が倒れた場所に四角の印がついています。
ハルビン 安重根 記念館
まさにこの場所で歴史が大きく動いたのだと思うと、そしてその後の日本と中国、韓国が突入していった複雑で不幸な未来を思うと、胸に迫るものがありました。
ハルビン 安重根 記念館
来館者は熱心に展示に見入っていました。話してみたかったけど、勇気が出なかったのをちょっと後悔している。
韓国出身の安重根にとっても、日本出身の伊藤博文にとっても、故郷から遠く離れたここハルビンで、どういう気持ちでその瞬間を迎えたんだろう。歴史上の事件といっても、たった116年前、ひいおばあちゃん世代くらいのこと。温もりすら感じられそうに生々しい史実を目の前にして、教科書上の存在だった満州に、ぐっと近づいた気がしました。
ハルビン駅
映画『ハルビン』は残念ながらハルビンロケはしていないそう。でもハルビン駅のこのかまぼこ型の大きな窓によく似た窓が、クライマックス直前でヒョンビンの背後に登場します。
ハルビンには他にも731部隊の博物館など、満州国の負の遺産がたくさんあるのだけれど、行った当時は勉強不足で、安重根義士記念館しか観なかったので、次の訪問の課題にしたいと思います。(731部隊の博物館は予約がいっぱいで入れず。行くと決めたら早めに予約した方が良さそうです)
ハルビン駅
雪に閉ざされた夜景も素敵なハルビン駅。
さてさて今日は真面目な話になりましたが、実はハルビン、極寒にも関わらず、いや、極寒だからこそ、最高に楽しい街だったのです。どれくらい楽しかったかというと、この冬また行こうかなと本気で検討しているくらい……!次からはそんな観光都市ハルビンの魅力について、ご報告したいと思います。

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