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【ガチ中華巡り】中国東北地方の巨大鍋「鉄鍋炖」で猛暑を撃退せよ!in 横浜・関内

熱を以て熱を制す!ガチ中華激戦区、横浜・関内の中国東北料理店『鉄鍋炖 関内』の魅力をレポートします。
「記録的猛暑」という言葉が耳にオクトパスな2025年夏、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
この暑いのに鍋の話なんか聞きたくないよー!という人、ちょっと待って!

東洋医学に「熱を以て熱を制す」という考えがありましてな、暑い盛りに熱いものを食べて身体の中から温まることで、汗と一緒にだるさやむくみを体外に排出するという夏バテ防止策なんじゃ。韓国なんかじゃこれを「以熱治熱(イヨルチヨル)」といってな、真夏にこそ熱々の参鶏湯を食べヨルんじゃ。
とかなんとかゴタクを並べつつ、都内で最高気温35度を記録した日、中国東北地方の鍋料理「鉄鍋炖」を求めて、関内に行ってきました!

【鉄鍋炖 関内】

鉄鍋炖 関内
中国東北地方へのいざない。
鉄鍋炖 関内
店内は田舎の家屋のイメージで可愛らしい。
ここは年に2回ほど行っているお気に入りの店で、毎回欠かさず食べるのは、店名にもなっている「鉄鍋炖」。

私はずっと「てつなべとん」と読んでいましたが、ブログを書くにあたってググったところ、正しくは「てっかとん」、または中国語読みで「ティエグオドゥン」だそうです。

でも「てっかとん」は「鉄火丼」みたいだし、「ティエグオドゥン」は覚えられそうにないので、今後も「てつなべとん」と呼びつづけようと思います。
鉄鍋炖 関内
妙に旅情をそそるメニュー。
お店によると、「鉄鍋炖(または鉄鍋燉、鉄鍋屯)」とは独特の巨大な鉄鍋で相性のよい食材を煮込んだ料理で、「炖」の字は「よく煮込む」を意味するとのこと。

冬場はマイナス3、40度にも下がる極寒の地、中国東北地方(遼寧省、吉林省、黒竜江省あたり)の郷土料理です。
この「鉄鍋炖」にはエピソードがありまして、なんでも今から約350年前、清朝の康煕帝が帝政ロシアの南下に対抗して東北地方に駐屯したとき、その土地のオロチョン族が大鍋で地産の魚や家禽を煮込んで、皇帝の軍隊をもてなしたそうな。皇帝はこの野性味溢れる料理にいたく感激し、以来「鉄鍋炖」は東北地方を代表する郷土料理になったそうな。

この逸話がどこまで本当かはわかりませんが、東北地方をルーツとする満州族である皇帝は、その血に流れる郷愁を呼び起こされたのかもしれませぬな(今日ちょっと語尾が変になりがち)。
鉄鍋炖 関内
店には中国東北地方の風変わりな慣習8選を描いた『東北大八怪』のイラストが飾られていて、「鉄鍋炖」は「上貼餅子下炖菜(上にパンを貼って下でおかずを煮る)」という文言で紹介されています(東北大八怪の内容は諸説あり)。
さてさっそく注文と行きたいところなのですが、『鉄鍋炖 関内』の鉄鍋炖は6種類もあります。
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  • 【ガチ中華巡り】中国東北地方の巨大鍋「鉄鍋炖」で猛暑を撃退せよ!in 横浜・関内_1_5-2

①地鶏と中国独特なキノコの煮込み
②豚スペアリブの田舎煮込み
③大きなガチョウ煮込み
④新鮮な魚煮込み
⑤牛ホルモンの辛子煮込み
⑥A5和牛背骨鉄鍋煮込み

ガチ中華ウォッチャーとしては全種類食べていないといけないのですが、①が美味しすぎて、いつも①にしてしまうのです。ということで今日も①「地鶏と中国独特なキノコの煮込み」を注文しました。
鉄鍋炖 関内
量が多めなので、4人でも(小)で大丈夫。
お店の人が巨大な木の蓋を開けると、
鉄鍋炖 関内
手はサイズ比較用。
テーブルに埋め込まれた巨大な鉄鍋が登場。
【ガチ中華巡り】中国東北地方の巨大鍋「鉄鍋炖」で猛暑を撃退せよ!in 横浜・関内_1_8
そこに具材を豪快にぶちこみます。
【ガチ中華巡り】中国東北地方の巨大鍋「鉄鍋炖」で猛暑を撃退せよ!in 横浜・関内_1_9
ザザー
あとは蓋をして、美味しい一品料理をつまみながら、煮えるのを待ちます。
鉄鍋炖 関内
東北料理の代表格「鍋包肉」。甘酸っぱいタレがかかった酢豚みたいな料理。韓国版酢豚といわれる「タンスユク」に酷似しています。
鉄鍋炖 関内
ガチ中華店の定番、羊肉串もクミンが効いていて旨い!
鉄鍋炖 関内
塩卵パウダーをまぶして揚げたカボチャは甘じょっぱさがたまらない。同じく塩卵パウダーをまぶして揚げたインゲンも美味しい。
鉄鍋炖 関内
これはインゲンとオリーブの炒め物だったか……(記憶喪失)
鉄鍋炖 関内
スイートコーンを衣でつないで揚げた天ぷらには、砂糖を雪のごとく降らせて甘さの追い討ち!
鉄鍋炖 関内
一個だけ、写真とぜんぜん違うじゃーん!ってなったのが「東北大拉皮」。ゴマ味噌味で美味しいんだけど、春雨がやたら多くて食べきれなかった。改善されていることを願う。
「鉄鍋炖」を煮込んでしばらくすると、店員さんがやってきて大蓋を開け、ここから「鉄鍋炖」一番のハイライト!
鉄鍋炖 関内
湯気が多すぎて何も見えない。ってか暑い。
「大餅子」というトウモロコシの粉で作ったパンの生地を、鉄鍋の肌に貼り付けていきます。
鉄鍋炖 関内
ペタペタと丁寧に貼り付けます。
蓋をしてさらに煮ると、中の湯気で蒸されて蒸しパンのできあがりってわけ。いやあ、豪快ですね。
鉄鍋炖 関内
写真で伝わるかわかりませんが、木の蓋の隙間から尋常じゃない量の湯気が出ております。地獄の釜のごとし。
パンが蒸し上がるくらい煮込むとできあがり。
鉄鍋炖 関内
貼り付けたパンが自重で落ちそうになっているのも豪快。
強火でガンガン煮込んだおかげで、ぶつ切りにした鶏の骨から濃い出汁がでて、それがホクホクのジャガイモや太くてモチモチの春雨に絡みついて、うんまーい!
鉄鍋炖 関内
干しナラタケ。
そして「中国独特なキノコ」とは干したナラタケで、まさに旨味成分の塊。スープにいい味が出ていますが、キノコにもまだ旨味が残っていて、シャクシャクと小気味良い歯ざわりと一緒に味わいます。
鉄鍋炖 関内
トウモロコシで作った大餅子。
良きところで、トウモロコシパンもパクリ。意外に硬くてちょっとビックリ。これはほぼ無味で、素朴と言っちゃ素朴。お世辞にも美味しいとは思えないのですが、スープに浸して齧っていると、中国東北地方のだだっ広い平原が目に浮かんでくる、情景付き珍味です。
ところでこの「鉄鍋炖」、一つ落とし穴がありまして、できあがってすぐも美味しいのですが、時間が経てば経つほどスープが濃厚になって、旨味が増すのです!なので腹はどんどん膨れるのに、箸とスプーンを止めることができないのです。あな恐ろしや。
鉄鍋炖 関内
ジャガイモから溶け出たデンプンで、スープにとろみが増して最高に旨い!
店は冷房が効いているにも関わらず、「サウナか?」と思うような湯気を浴びながら熱々の鍋を食べ、全身から汗ダラダラ。でもなぜか食後には妙な爽快感と達成感があって、「熱を以て熱を制す」に成功したことを実感したのでした。
「鉄鍋炖」は特殊なテーブル埋め込み型巨大鉄鍋を必要としますが、ガチ中華ブームのおかげか、提供する店はどんどん増えている印象。暑気払いに熱々の「鉄鍋炖」、ぜひお試しください!
今回行ったお店はこちら↓
鉄鍋炖 関内
おたまもでかい。

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