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Today's Jewelry

アンティークジュエリー歴20年
幼児教育とジュエリー作家、ダブルワーカー
社会人の息子を持つ母

my favorities:フードアート、美術館巡り(キュレーター資格あり)、カメラ

身長:160cm




この秋行くべきジュエリー展はこれ!心ときめく展覧会3選

この秋、心ときめくジュエリーの世界へ。色彩と文化が織りなす「ブルガリ カレイドス」、時を超える美を描く「ヴァン クリーフ&アーペル」、そして記憶に残る「ポメラート×ヘルムート・ニュートン展」(※終了)。 美の系譜をたどる、珠玉のジュエリー展3選。

先日の取材に引き続き・・・

プライベートでもブルガリの展覧会へ行ってきました。実はかなり前からチケットを用意していたんです。

先日のブログでは、取材で拝見した豪華セレブリティたちの記事を綴りましたが、今回は実際に訪れて心を奪われた350点のコレクションの中から、特に印象的だった作品を少しだけご紹介します。
  • BVLGAR ブルガリカレイドス 国立新美術館 一生物ジュエリー

    BVLGARI展覧会入口

  • BVLGAR ブルガリカレイドス 国立新美術館 一生物ジュエリー

    毎回展覧会では、音声ガイドを利用します

美術館へ行くとき、私はできるだけ音声ガイドを借りるようにしています。
例えば、同じ絵を見ていてもガイドの一言で印象が変わることがあります。今回のブルガリで言えば、コインを使ったジュエリーの物語がとっても面白かったです。ちなみに、ナビゲーターは俳優の山下智久さんでした!

第1章 色彩の科学

BVLGAR ブルガリカレイドス 国立新美術館 一生物ジュエリー ダイヤモンドネックレス
ゴールド、プラチナ、ルビー、ダイヤモンド 1968年 ブルガリ・ヘリテージ・コレクション
ところで、「ブルガリ カレイドス」の ”カレイドス” の意味ってご存知ですか?
実はギリシャ語が由来で、“美しい形を見る”という意味。
宝石の色彩や輝きが万華鏡のように変化する、このコレクションにぴったりの名前なんです。

1章「色彩の科学」では、ブルガリの色彩美を科学の視点から探求。
光や色素、原色の鮮やかさが生み出す宝石の調和を紹介していました。
コンバーチブル・ソートワール 1969年 ブルガリ・ヘリテージ・コレクション ブルガリカレイドス 国立新美術館 一生物ジュエリー ダイヤモンドネックレス
コンバーチブル・ソートワール 1969年 ブルガリ・ヘリテージ・コレクション
1969年制作で、コンバーチブル・ソートワールという言葉が出てきますが、首飾り(サトワール / sautoir)としても、あるいはブレスレットとしても使える変形可能なジュエリー作品です。複数の石があしらわれた美しさとともに、「変幻自在」という要素も展覧会のビジュアルアイコンとしてぴったりです!
ブルガリ・ヘリテージ・コレクション ブルガリカレイドス 国立新美術館 一生物ジュエリー ダイヤモンドネックレス
キャンディのような艷やかな光を放つボリュームネックレスに心を奪われじっと見入ってしまいました。

エリザベス・テイラー旧蔵

  • ブルガリ・ヘリテージ・コレクション ブルガリカレイドス 国立新美術館 一生物ジュエリー ダイヤモンドネックレスプラチナ、エメラルド、ダイヤモンド 1962年 ブルガリ・ヘリテージ・コレクション

    プラチナ、エメラルド、ダイヤモンド 1962年 ブルガリ・ヘリテージ・コレクション

  • ブルガリカレイドス 国立新美術館 一生物ジュエリー ダイヤモンドネックレスプラチナ、エメラルド、ダイヤモンド 1962年 ブルガリ・ヘリテージ・コレクション

デッサン、実物、そしてエリザベス・テイラーの着用写真。3つが一同に揃うことで、ジュエリーの物語がより豊かに、空間全体に圧倒的なラグジュアリーが漂う展示に。
ブルガリカレイドス 国立新美術館 一生物ジュエリー ダイヤモンドネックレス エレザベステイラー プラチナ、エメラルド、ダイヤモンド 1962年 ブルガリ・ヘリテージ・コレクション
エリザベス・テイラー着用写真

プリンセス・ヤスミン・アガ・カーン旧蔵

  • ブルガリカレイドス 国立新美術館 一生物ジュエリー ブルガリ・ヘリテージ・コレクション

    ブルガリ・ヘリテージ・コレクション 1991年

  • ブルガリカレイドス 国立新美術館 一生物ジュエリー ブルガリ・ヘリテージ・コレクション

華やかさと気品が融合したネックレスは、まさに王室にふさわしい輝きを放っていました!

第2章 色彩の象徴性

色彩には科学的な解釈を超えた力があります。記憶や伝統、感情によって育まれ、文化を映し出すもの。
この章では、宝石それぞれのユニークな色合いに隠されたストーリーを通して、色が紡ぐ豊かな象徴の世界を感じられます。

「セルペンティ」ネックレス

  • ブルガリカレイドス 国立新美術館 一生物ジュエリー ブルガリ・ヘリテージ・コレクション セルペンティック

    「セルペンティ ネックレス」1970年頃

  • ブルガリカレイドス 国立新美術館 一生物ジュエリー ブルガリ・ヘリテージ・コレクション セルペンティック

しなやかな曲線と妖艶な蛇のモチーフは、ブルガリの代表的モチーフ。
蛇は古代から再生・知恵・永遠の象徴とされ、文明や宗教を超えて崇拝されていました。イタリア・ローマ生まれのブルガリならではの古代ローマ的美学が美しいジュエリーの昇華された作品です!

「アン・トランブラン」ブローチ

  • ブルガリカレイドス 国立新美術館 一生物ジュエリー ブルガリ・ヘリテージ・コレクション

    プラチナ、ルビー、ダイヤモンド 1961年 個人蔵

  • ブルガリカレイドス 国立新美術館 一生物ジュエリー ブルガリ・ヘリテージ・コレクション

トレンブランは、確かフランス語で「揺れる」を表し、私もいくつかアンティークのブローチで持っています。立体的な花や、リボンなどのデザインが多く、バネ式の留め具で少し浮かせたパーツが揺れる仕組みです。振動でダイヤモンドがキラキラ反射する職人技が光るアイテム。

かわいい!アイスクリームブローチ

  • ブルガリカレイドス 国立新美術館 一生物ジュエリー ブルガリ・ヘリテージ・コレクション

    「アイスクリーム コーン」ブローチ 1986年頃

  • ブルガリカレイドス 国立新美術館 一生物ジュエリー ブルガリ・ヘリテージ・コレクション

    「アイスクリーム ロリー」ブローチ 1986年頃

パステル調のカラーがかわいいコーン型とアイスキャンディ(棒アイス)モチーフ。ダイヤモンドがふんだんに使われていて、かじりかけ?のデザインがあそび心ありますよね!
ブルガリカレイドス 国立新美術館 一生物ジュエリー ブルガリ・ヘリテージ・コレクション

第3章 光のパワー

色を感知する際の鍵を握るのは、光です。
この最終章では、宝石、金属、クラフトマンシップがどのように光を捉え、反射させることで、輝き、陰影、色合いに対する私たちの認識を作っているのかを探ります。
  • ブルガリカレイドス 国立新美術館 一生物ジュエリー ブルガリ・ヘリテージ・コレクション

    ピンクゴールド、パラジウム、ダイヤモンドのブレスレット

  • ブルガリカレイドス 国立新美術館 一生物ジュエリー ブルガリ・ヘリテージ・コレクション

    「セルペンティ ハイジュエリー」ブレスレットウォッチ 2021年 個人蔵

ブルガリカレイドス 国立新美術館 一生物ジュエリー ブルガリ・ヘリテージ・コレクション
スリートーンカラーのブレスレットウォッチ
ゴールドの色味の違いがデザインに立体感が生まれ、光の当たり方で色の差がよりはっきり見えるので、華やかさが増しています。

さて、次の展覧会は...

ヴァンクリーフのハイジュエリーを通じてアール・デコの美意識を再考する

ヴァンクリアーペル展 庭園美術館 アールデコのジュエリー アール・デコの建築
永遠なる瞬間 ヴァン クリーフ&アーペル展へ。
アール・デコ100周年を記念し、庭園美術館の建築と響き合うような美の世界でした。
撮影禁止の中で、静かに細工や輝きを堪能。特にヴァニティケースやシガレットケースの繊細なエナメル装飾にうっとり!“写真ではなく記憶に残る美しさ”を体験できる展覧会でした。

ポメラート、ヘルムート・ニュートン&1980年代展

ポメラート 表参道 ヘルムート・ニュートン
ポメラート × ヘルムート・ニュートン展(※終了)
強烈な存在感を放つブルドッグの姿が、ジュエリーの艶やかさをいっそう際立たせていました。伝統と前衛が交わる、印象的なビジュアルの数々。ポメラートらしいボリューム感あるデザインはとっても愛らしくて好き。写真を見ながら、今年3月に亡くなった愛犬とこんな風に撮影できたら…と心がよぎる、記憶に残る展覧会でした。
  • ポメラート 表参道 ヘルムート・ニュートン

  • ポメラート 表参道 ヘルムート・ニュートン

3つのジュエリー展まとめ

「ブルガリ カレイドス」では、眩い色彩と文化が交差し、まるで光の万華鏡を覗くよう。
「ヴァン クリーフ&アーペル展」では、アールデコ建築の庭園美術館で、時を超えるエレガンスに包まれました。
そして、ヘルムート・ニュートンが切り取る「ポメラート」の大胆な世界(ブルドックと美女!)は、ジュエリーの新しい魅せ方を教えてくれるようでした。

この秋は、ジュエリーの魅力を“色・時代・感性”で旅するような3つの展覧会へ行ってきました。どの展覧会も、“装う”ことの奥深さと、美の力を改めて感じさせてくれる時間でした。
ジュエリー好きならもちろん、アートやデザインに心惹かれる方にもぜひおすすめしたい3つの展覧会です!

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