先日の取材に引き続き・・・
先日のブログでは、取材で拝見した豪華セレブリティたちの記事を綴りましたが、今回は実際に訪れて心を奪われた350点のコレクションの中から、特に印象的だった作品を少しだけご紹介します。
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BVLGARI展覧会入口
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毎回展覧会では、音声ガイドを利用します
例えば、同じ絵を見ていてもガイドの一言で印象が変わることがあります。今回のブルガリで言えば、コインを使ったジュエリーの物語がとっても面白かったです。ちなみに、ナビゲーターは俳優の山下智久さんでした!
第1章 色彩の科学

実はギリシャ語が由来で、“美しい形を見る”という意味。
宝石の色彩や輝きが万華鏡のように変化する、このコレクションにぴったりの名前なんです。
1章「色彩の科学」では、ブルガリの色彩美を科学の視点から探求。
光や色素、原色の鮮やかさが生み出す宝石の調和を紹介していました。


エリザベス・テイラー旧蔵
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プラチナ、エメラルド、ダイヤモンド 1962年 ブルガリ・ヘリテージ・コレクション
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プリンセス・ヤスミン・アガ・カーン旧蔵
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ブルガリ・ヘリテージ・コレクション 1991年
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第2章 色彩の象徴性
この章では、宝石それぞれのユニークな色合いに隠されたストーリーを通して、色が紡ぐ豊かな象徴の世界を感じられます。
「セルペンティ」ネックレス
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「セルペンティ ネックレス」1970年頃
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蛇は古代から再生・知恵・永遠の象徴とされ、文明や宗教を超えて崇拝されていました。イタリア・ローマ生まれのブルガリならではの古代ローマ的美学が美しいジュエリーの昇華された作品です!
「アン・トランブラン」ブローチ
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プラチナ、ルビー、ダイヤモンド 1961年 個人蔵
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かわいい!アイスクリームブローチ
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「アイスクリーム コーン」ブローチ 1986年頃
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「アイスクリーム ロリー」ブローチ 1986年頃

第3章 光のパワー
この最終章では、宝石、金属、クラフトマンシップがどのように光を捉え、反射させることで、輝き、陰影、色合いに対する私たちの認識を作っているのかを探ります。
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ピンクゴールド、パラジウム、ダイヤモンドのブレスレット
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「セルペンティ ハイジュエリー」ブレスレットウォッチ 2021年 個人蔵

さて、次の展覧会は...
ヴァンクリーフのハイジュエリーを通じてアール・デコの美意識を再考する

アール・デコ100周年を記念し、庭園美術館の建築と響き合うような美の世界でした。
撮影禁止の中で、静かに細工や輝きを堪能。特にヴァニティケースやシガレットケースの繊細なエナメル装飾にうっとり!“写真ではなく記憶に残る美しさ”を体験できる展覧会でした。
ポメラート、ヘルムート・ニュートン&1980年代展

強烈な存在感を放つブルドッグの姿が、ジュエリーの艶やかさをいっそう際立たせていました。伝統と前衛が交わる、印象的なビジュアルの数々。ポメラートらしいボリューム感あるデザインはとっても愛らしくて好き。写真を見ながら、今年3月に亡くなった愛犬とこんな風に撮影できたら…と心がよぎる、記憶に残る展覧会でした。
3つのジュエリー展まとめ
「ヴァン クリーフ&アーペル展」では、アールデコ建築の庭園美術館で、時を超えるエレガンスに包まれました。
そして、ヘルムート・ニュートンが切り取る「ポメラート」の大胆な世界(ブルドックと美女!)は、ジュエリーの新しい魅せ方を教えてくれるようでした。
この秋は、ジュエリーの魅力を“色・時代・感性”で旅するような3つの展覧会へ行ってきました。どの展覧会も、“装う”ことの奥深さと、美の力を改めて感じさせてくれる時間でした。
ジュエリー好きならもちろん、アートやデザインに心惹かれる方にもぜひおすすめしたい3つの展覧会です!