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弁護士20年目の3児の母です。オシャレ好きを生かしてファッションコンサルとしても活動中。

職業:弁護士、パーソナルスタイリスト、ファッションコンサルタント
My favorites:趣味は年間300冊以上読む読書と、ラジオを聞くこと。常に新しい知識に貪欲で、言葉を大事にしていきたいと思っています。

オシャレ迷子の30代を過ごした経験から、同じ悩みを持つアラフォー女性のお手伝いをしたいと思っています。40代がもっと知的に輝くために、情報発信していきます!

身長:153cm



世界的抹茶ブームを支える名工、奈良・高山「谷村丹後」さん工房で茶筅作りを体験。

茶筅(ちゃせん)の故郷である奈良県生駒市高山町で、伝統工芸士・谷村丹後(たにむら たんご)さんに直接ご指導いただき、自分だけの茶筅を作るという、夢のような時間を過ごしてきました。単なるモノ作り体験ではなく、日本の美しい伝統と職人の魂に触れる、忘れられない貴重な経験となりました。
 近年、かつてないほどの世界的な抹茶ブームですが、お茶のお道具にも世界中から熱い視線が注がれているのを皆さまご存じでしょうか?私は茶道は「かじった」とも言えないくらいほんの少しお稽古をしただけですが(お抹茶をいただくのは大好き笑)、茶道にとても詳しい友人に誘っていただき、奈良県生駒市高山町にある、伝統工芸士「谷村丹後」さんの工房「和北堂」にお邪魔してきました。
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 500年以上にわたって茶筅作りを継承されてきた、谷村家20代目当主の谷村丹後さんですが、そんな伝統の重みを感じさせながらも、訪れた私たちをとても気さくに温かく迎え入れてくださいました。工房内には、流派もさまざまな茶筅がずらりと並び、とても静謐な空間です。
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 茶筅作りを見せていただく前に、高山茶筅の歴史について教えていただきました。その歴史は室町時代にさかのぼり、茶の湯を大成した村田珠光の依頼を受けた、鷹山(高山)城主の家臣・宗砌(そうせつ)が作りあげたのが始まりとされています。
 その後、茶筅作りは一子相伝の秘伝として、わずか16名だけが製作を許され、以来この地では「用の美」の極致ともいえる茶筅が、職人の手から手へと大切に受け継がれてきました。
 現在、高山茶筅は国の伝統的工芸品にも指定されています。一本の竹が、お茶を点てるための機能的で美しい道具へと姿を変える。その背景には、長い長い歴史と、一子相伝としてごく限られた者だけに受け継がれたという誇りの技がありました。
 ご説明を聞いたあとは、谷村さんが目の前で茶筅作りを見せてくれます。その工程は、まさに神業の一言でした。
 たった一本のなんの変哲もないように見える竹が、谷村さんの手にかかると見る見るうちに均等に割られ、細かく削られ、美しい曲線を描く茶筅の形に近づいていきます。
 しかも、用いる道具は小さな小刀一本です。
 ほんの少し力の入れ方を誤っただけで全てが台無しになってしまう繊細な作業を、息を詰めて見守りました。
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 今回は茶筅の「糸掛け」体験をお願いしていたので、谷村さんが形にしてくださった茶筅にかがり糸を編み込む作業にチャレンジしました。
 竹の内側と外側が「内穂」と「外穂」にとても細かく分けてあり、その間にかがり糸を編み込むことで、内穂と外穂が完全に分かれて茶筅が立体的になり、よりお茶が点てやすくなるそうです。
 一見簡単そうに見えますが、非常に細かい作業で、老眼が始まりかけた目にはけっこうキツい!難儀しましたが……、何とか仕上がりました!
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娘も一緒に体験しました。若者はやっぱり目が良いので、私とは違いスルスル仕上げていました……。
 自分で仕上げたこの世に一本しかない茶筅はまさに一生モノの宝物!
 大切にしたいと思います!
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 茶筅ができあがった後は、別棟にあるお茶室でゆっくりお抹茶とお菓子をいただきました。
 諸外国での抹茶ブームで抹茶そのものが品薄であることはご存じの方も多いと思いますが、茶筅をはじめとする茶道のお道具も、海外からのニーズが非常に高まっているそうです。他方、熟練の谷村さんでも、茶筅は一日に5本程度しか作ることができないため、品薄状態が続いているそうです。
 外国製の茶筅も作られてはいるそうですが、やはり日本製のものにはかなわないとのことです。500年の歴史の重みや、目の前で見せていただいた谷村さんの技術からしても、当然高山茶筌にかなうものはないだろうと私も実感しました。
 世界から求められる技術がここ日本にあることを誇らしく思うとともに、手元にあるお道具一つ一つを大事にしなければならないなと改めて感じました。

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