- WEB美容エディター 原田千裕
- ちょっとやそっとじゃ揺るがないのが自慢だった鋼鉄の肌に明らかな陰りが……ということで、アンチエイジングにフルスロットル中! そんな日々の中でキャッチした、アラフォー向けの“マーヴェラス”な美容トピックスをシェア。コスメも男性もお酒も“ディープで濃いめ”が好み。Instagram:@marvelous.h
P.Seven茶香水(ピースセブンチャコウスイ)

コレド室町テラス2Fの「誠品生活日本橋店」に素敵な常設店があるんです
P.Seven茶香水(ピースセブンチャコウスイ)は、2012年に「香りを通じて台湾文化を描く」を理念に創業したブランド。

創業者のPANさんは、ティーマスターであり、大のお茶好き。そんなこともあり、P.Seven茶香水にはさまざまなティーフレグランスがそろいます。
最も人気を集めているのは、ブランドの第1作でもある「台湾茗香水」。台湾茶を代表する金萱(キンセン)茶のミルキーな甘さが安らぎをもたらし、台湾らしい人情味まで伝わってくるような、心に深く残る香りです。
親しみを感じる「お茶」の香りのフレグランス

このほかにも凍頂烏龍茶・東方美人茶、そして台湾紅茶など、日本人にとってもどこか懐かしく、親しみやすいお茶の香りのバリエーションがたくさん。
さらには、台湾の歴史ある街並みや人々の暮らしにインスピレーションを受けた香り、そこから派生した、眠りの中で台湾旅行に出かけられる枕香水(ピローミストですね)なども!
P.Seven茶香水は、やさしい香りで嗅覚が疲れにくい気が。思わず長時間滞在をして、あれこれ楽しんでしまいました。
“墨”で描く台湾の香り「墨香シリーズ」

写真:墨花(モォファ) 66mL ¥22000
そんなP.Seven茶香水から、この秋新作フレグランスがお目見え。「墨香(モォシャン)シリーズ」は、人気No.1とご紹介した「台湾茗香水」のラストに漂う“墨”に着目。
アジアの文化になくてはならない墨。そのやさしく包み込むような香りは、台湾人のあたたかな心ともリンクしている気がします。そんな墨香シリーズには、3種の香りが。
チャイニーズローズとピオニー。たおやかなフローラルを追いかけるように、静けさを感じさせる墨の香が広がる「墨花(モォファ)」。
清らかなウーロン茶を思わせるジャスミンと茶葉の芳香に墨が溶け合い、シダーウッドやムスクで深い余韻を。落ち着きある香りの「墨茶(モォチャ)」。
「墨竹(モォジュ)」は、その名のとおりバンブーリーフをトップノートに据えた、気品ある澄み切った香り。墨と、青竹のすがすがしさが重なるさまは、まるで静かな山林に足を踏み入れたかのよう。

……と、言葉でお伝えするのがちょっと難しいP.Seven茶香水ではありますが、興味がおありの方はぜひ、ディスカバリーセットから始めてみてください。写真の墨香シリーズだけではなく、他のお茶シリーズからもディスカバリーセット、発売されています。
墨香シリーズ(オードパルファン)
墨花・墨茶・墨竹 各66mL ¥22000、墨香ディスカバリーセット 3mL×3 ¥9900/P.Seven茶香水
FreeShape MILANO (フリーシェイプ ミラノ)

FreeShape MILANO (フリーシェイプ ミラノ)に出合ったのは、伊勢丹の名物イベント「サロン ド パルファン 2025」。イタリアのレジェンド調香師のひとりと称されるカルロ・リベロ氏によるパフュームレーベルです。
濃密な香りが続くエキストレドパルファン

天然大理石のキャップと台座をあしらった、スタイリッシュなボトルも特徴的。自然界で形成された大理石は、同じ柄がふたつとなく唯一無二の存在、というのも心をくすぐります。
そして、フリーシェイプ ミラノは、エキストレドパルファン。香水の種類の中で最も香料濃度が高いタイプなので、朝少量まとえば、帰宅するまで奥深い香りが長続き。特別な日にもふさわしい、どこまでもラグジュアリーな香りです。
世界的には、沈香やサンダルウッドが品よく香るウッディーノートの「OM(オーム)」(写真奥のブラックのボトル)が人気だそうですが、私がおすすめしたいのは、手前の赤いボトル「AMA(アマ)」。
バラ科のヤマブキと果実が、透明感のあるトップノートを演出。そこにやがて、クチナシやバニラ・ウードなどが存在感をあらわし、香りが徐々に華やかさと深みを増していく……。その過程が、素晴らしいまでにドラマティック。
日本限定の香り「余韻 -Echo of stillness-」

サロン ド パルファンの初日には残念ながら間に合わずだったのですが、この秋には、日本限定の香りが誕生しています。
余韻 -Echo of stillness-は、移ろいゆく四季の儚さを美しいと感じるような、日本に根づく美意識にインスパイア。
スパイシーさとフレッシュさが共存する深みのあるグリーンノートは、まさに心の奥に静寂をもたらす“余韻”を感じさせる香りです。今後も新作が発売予定とのこと、要チェックのブランドです。
フリーシェイプ ミラノ エキストレドパルファン 全9種 10mL 各¥8800、100mL 各¥36300/株式会社アイネックス
MUCHA(ミュシャ)
ラム酒をイメージしたふたつの香り

写真は13mLサイズ。クラシカルなボトルタイプや、アトマイザーサイズもラインアップ
アルフォンス・ミュシャ財団による世界初の公認ブランドとして、コスメキッチンでおなじみのマッシュスタイルラボが手がけるMUCHA(ミュシャ)。
ミュシャのアートからインスパイアされたプロダクトは世代を越えて人気を集めていますが、今年のホリデーコレクションの香りがもう、非常に好みで……。だって、テーマが“ラム酒”なんです。
イメージのもととなったのは、1897年にミュシャが手がけた広告ポスター作品「フォックスランド・ジャマイカ・ラム」。バニラを秘めたオリエンタルなダークラム(右)と、シックなアンバーとシトラスで透明感を表現したホワイトラム(左)の2種の香りがそろいます。
ホワイトラムは、澄みわたるようなさわやかさが魅力。シーンを選ばずつけこなせそうです。ダークラムは、甘いバニラが広がった後、お香のような芳香が長くたなびく、クセになる香り。日中と夜のおでかけで使い分けるのもいいかも!
オードトワレ ジャマイカ・ラム ダークラム 1897、オードトワレ ジャマイカ・ラム ホワイトラム 1897 40mL ¥14960、13mL ¥6930(写真)、8mL ¥3960/MUCHA(ミュシャ)
ROA lív(ロアリブ)
限定品だった赤ワインの香りが復刻!

お酒つながりでもうひとつ。ROA lív(ロアリブ)のオードパルファン、マインドセンスが、過去に数量限定で発売した3つの香りを復刻定番化。そのうちのひとつ、ピノノワールは、その名のとおり赤ワインの香りなんです。この香り、お気に入りだったので個人的大ニュース!
レッドワインのほか、クランベリー・カシス・ラズベリーなどが奏でる甘酸っぱい芳香と、ローズやバイオレットといった花々のハーモニーは、秋冬にふさわしい華やかさ。それでありながらヴィンテージ感も漂う、芯のあるフローラルフルーティノートです。
サトウキビ由来の植物性アルコールを100%使用した、肌へのやさしさを考えた新しいフレグランス。ロアリブはシーズンごとに限定の香りをリリースしているので、ぜひお見逃しなく。
マインドセンス ピノノワール(オードパルファン)20mL ¥3960/ロアリブ<10月23日(木)発売>
narciso rodrigues(ナルシソ ロドリゲス パルファム)

今年5月に行われた発売時の発表会の写真をプレイバック
最後に、私がずっと愛用しているフレグランスブランドからもニュースを。
ナルシソ ロドリゲス パルファムは、実は今年で生誕20周年。そんな節目の年に日本初上陸を果たしたオールオブミー ナルシソ ロドリゲスは、夜明けに手摘みされたセンティフォリアローズと、メンズフレグランスに使用されることの多いゼラニウムブルボンの意外な組み合わせが特徴的。

ハートノートにナルシソ ロドリゲスのすべてのフレグランスの特徴でもあるムスクを再構築したミルキームスクを据えることで、モダンで刺激的なフローラルが誕生。ローズだけれどもっと奥深く、甘さがありながらシャープ!と、複雑で多面的な魅力を放つこの香りは、つける人によって印象が変わるはず。
オールオブミー ナルシソ ロドリゲス オードパルファム 30mL ¥11220、50mL ¥16830、90mL ¥21010/ナルシソ ロドリゲス パルファム
“オールオブミー”からヘア・ボディアイテム登場

そして今月、そのオールオブミー ナルシソ ロドリゲスからヘア・ボディのアイテムがデビュー。好みのスタイルで、プリズムのように多彩な輝きを放つ香りを存分に堪能できるように。この写真にはありませんが、オードパルファムのレフィルも発売されるんです(150mL ¥22770)。これぞ、多くの人に愛されている香りというゆるぎない証拠!
オールオブミー ナルシソ ロドリゲス
センティッド ヘアミスト 30mL ¥6490、センティッド シャワージェル 200mL ¥7040、センティッド ボディローション 200mL ¥8250/ナルシソ ロドリゲス パルファム
希少なムスクのレイヤリングのすすめ

最後にちょっとだけ愛を語らせて下さい。ナルシソ ロドリゲス パルファムといえば、希少なエジプト産ムスクオイルからインスピレーションを得てつくられたアイコンフレグランス「フォーハー」コレクションも永遠のMy定番。実はレイヤリングできるってご存じでしょうか。

その核となるのが、こちらのナルシソ ロドリゲス フォーハー ピュア ムスク オードパルファム。単体でまとっても、繊細で透明感あるムスクに魅了されること間違いなしなのですが、この香り、他の「フォーハー」コレクションのどのフレグランスとも、完璧なレイヤリングをかなえるんです。
それはまるで、魅惑的なドレスの下に身につけるシルクのスリップのよう。心地よく肌に寄り添い、その人の魅力を支え、ブーストしてくれるような……。スペシャルなイベントが増えるこれからの季節、香りもいつもよりドレスアップしたいなら、ナルシソ ロドリゲス、かなりおすすめです。
ナルシソ ロドリゲス フォーハー ピュア ムスク オードパルファム 10mL(トラベルスプレー)¥3630、30mL ¥11220、50mL ¥16830、100mL ¥22000/ナルシソ ロドリゲス パルファム
身にまとう香りを変えると、気分はもちろん、目に入る景色までちょっと違って見える気がするのは私だけでしょうか。ファッションも変えたくなりませんか? それほど香りは、心への働きかけも大きいんです。この秋はぜひ新しいフレグランスに出合って、新しい自分を切り拓いてみて。
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