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「トレジャーハンティング」も楽しい!有田焼の歴史が詰まった窯元「幸楽窯」

「The DINING HACK ARITA」の舞台になった幸楽窯は、器好きなら見逃せないお宝の宝庫でした。
昨年開窯400周年を迎え、ますます人気の高まっている有田焼。秀吉の朝鮮出兵によって連れてこられた陶工により、日本で初めて磁器が焼かれるようになったのがこの有田の地だと言われています。そんな有田で140年の歴史をもつのが、今回「The DINING HACK ARITA」の舞台になった幸楽窯。1万坪の広々とした工場をもち、「多品種中量生産」に対応するため、鋳込みから素焼窯・絵付・本窯・赤絵窯まで全行程一貫生産を守っています。
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廃校になった地元の小学校を移築したという工場は、高い天井にしっかりした梁が美しい建物。「富岡製糸場」と同じくらいの歴史をもつ建物で、文化財としての価値も高いそうですが、日々工場として稼働しているため申請していないのだと、5代目の徳永隆信氏が話してくれました。
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この幸楽窯では、若手の作家や陶芸に関心を持つ外国人留学生などを対象に、有田焼の文化を守るため、「アーティスト・イン・レジデンス」(滞在型作品制作)という環境提供も行っています。ゲストハウスを用意し、作業アシスタントとして体験するお手軽な方法から長期滞在して作品制作を行う人までスタイルもさまざま。歴史と伝統を守りながら新しい物を生み出し、また全国・世界へと有田焼を発信する試みに取り組んでいます。芸人で絵本作家のキングコングの西野亮廣さんの人気作品「えんとつ町のプペル」の工場を思わせる場だとして、工場内をミュージアムにして原画展示イベントも行われたのだとか。
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工場の脇に無造作に(?)並べられた植木も、もちろん有田焼の鉢に。
さて、この幸楽窯で人気なのが「トレジャーハンティング」。制限時間90分でバスケット入れ放題のまさに「お宝探し」の旅です。始めに1時間ほどのファクトリーツアーで、工場の全体像を把握し、焼き物の歴史や魅力、「よいもの」を見分けるコツなどを学んだ後、ハンティングに。懐中電灯とバスケット、軍手を手に、お気に入りを発掘します。今の時代では作ることのできない幻の器、「仕掛品」といって製作途中のものや、窯元も知らないお宝が眠っていることも。シンプルな器や「レア物」が目立つ5,000円コースと、絵付けや転写などを中心に、華やかで現在活躍中の器が多い10,000円コースの2コース。最後に提供された新聞紙で梱包して段ボールに詰めると終了です。
 毎日2回開催されますが、土日・祝日は前日までにウェブなどで申し込みを。有田を訪れるなら必ずスケジュールに組み込みたい、楽しくてオトクなひとときです。
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幸楽窯 http://kouraku.jp.net/ 0955-42-4121(トレジャーハンティング受付係)

撮影/亀川涼、6photo、吉野ユリ子 取材・文/吉野ユリ子

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