「食の好みが合わない人とうまくやっていくには?」【40代お悩み相談】

2017年12月22日
「私は東北出身、彼は関西。食の好みが合わないことが心配です」という相談者さんに、みうらじゅんさんと辛酸なめ子さんが独自の視点で回答! 

【今月のお悩み】「食の好みが合わない人とうまくやっていくには?」

2年間の交際を経て、結婚することになりました。ただ、彼の出身は関西、私は東北で、食事のことが心配。先日、彼が友達と「関東や東北の味付けはちょっとなあ」と話しているのを聞いてしまったんです。"食の好みは結婚生活の要"と言いますよね。どうすればいいでしょう。
(秋田県・ぱふ・36歳・会社員)

☆辛酸なめこさんの回答

眞子さまと婚約された小室さんが1カ月2万円の節約料理本を買ったことで話題になりましたが、愛にあふれたおふたりならたとえ安い食材でも、冷えきった夫婦が食べる高級料理よりもおいしいのだと思われます。ごちそうさまです。

☆みうらじゅんさんの回答

食事を「毎日」作らない。そして、彼にも作ってもらいましょう

 ぱふさんが心配されているように食の不一致の問題はかなり大きく、性の不一致より深刻かもしれません。新婚時代は別として、毎日セックスする夫婦はそう多くないと思うんです。でも、食事は毎日のことですから。毎日毎食、好みじゃないものを食べなきゃいけない苦痛ったら、ないですよ。

 ぱふさんのケースは特に、東北と関西で味の方向性が真反対ですもんね。相当むずかしいと思います。関西でも京都、大阪、神戸……と微妙に違いますが、ここでは極端な例として、ぱふさんのお相手が大阪出身だと仮定して話を進めていくことにしましょう。

 結論から言っちゃいますけど、好みを合わせようと思わないほうがいいと思います。そりゃ無理です。「どうしようか」と話し合うのもやめたほうがいいでしょう。その最大の理由は、大阪の人たちって、大阪の食が全国区だと思い込んでいる節があるからです。しかも、それが全国一の味だと。だから、おそらくぱふさんの故郷である秋田の味に慣れようとはしないでしょうし、万が一、ぱふさんが「大阪の○○より秋田の△△のほうがおいしいと、みんな思っている」なんて主張しようものなら、大変な剣幕になると思います。

 ひょっとして、お付き合いしている間に2〜3回くらい、ぱふさんは彼に手料理を振る舞っていませんか? それを彼は「おいしい」と言って残さず
食べてくれた。そりゃそうです、それが礼儀というものですし、2〜3回だから我慢できたわけです。

 と考えると……ぱふさん、結婚前に「私は〝たまに〞ごはんを作る人」というイメージづけをしておくのはどうでしょう。今の時代、女の人が毎日ごはんを作る必要はないわけですし、男だって作ればいいんです。
 で、「たまに」だったら大阪人の彼も秋田料理を喜んで食べると思うんです。ほら、サラリーマンの人たちが連れ立って郷土料理の店に行ったりしますよね。あの感覚です。ですから、週に1回くらい、ぱふさんが子供のころから食べ慣れている料理を作る。そのうち月1回くらいは、比内鶏とか子持ちのハタハタとかちょっと値が張るけど絶品の秋田名物をお取り寄せしたりして。そして、週1回くらいは彼に大阪の料理を作ってもらうんです。

 僕も元・関西人ですから、味の好みは彼とほぼ同じだと思うのでご参考までに言いますと、彼はお好み焼きとタコ焼きが食べられればそれでOKのはず。ただ、それをぱふさんが作ってあげようとしちゃダメですよ。彼が、焼き方がどうの、返し方がどうのといちいちダメ出ししてきますから。大阪人はソースにもこだわりますしね。なので、とにかく彼にまかせる。そのためにも結婚祝いとして、親戚や友人に大きめのホットプレートとタコ焼き器をリクエストしたらどうでしょう。ほかの日は、外食したりお惣菜を買って食べてもいいじゃないですか。それが、夫婦円満のカギだと思いますよ。
  • ●JUN MIURA: イラストレーターなどなど。「マイブーム」「ゆるキャラ」など数々のブームを生み出す。『みうらじゅんと宮籐官九郎の世界全体会議』(集英社)が大好評発売中!
  • ●NAMEKO SHINSAN: 漫画家、コラムニスト。巫女的な感性でアイドル観察からスピリチュアルまで、あらゆる事象を取材。近著に『辛酸なめ子の世界恋愛文學全集』(祥伝社)などがある
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撮影/露木聡子 ヘア&メイク/木下 優(Rossetto/辛酸さん) 取材・文/鈴木裕子

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