Marisol編集部に機会をいただき、映画『ハムネット』の試写会に行ってきました!
観終わったあと帰り道もしばらくこの映画のことを考えてしまうほど、強烈な余韻を残す圧倒的な作品でした。
ストーリーの背景は、1580年、イングランド。
貧しいラテン語教師ウィリアム・シェイクスピアは自由奔放なアグネスと出会い、互いに惹かれ合って熱烈な恋に落ちます。
やがてふたりは結婚し、3人の子を授かるのですが、ウィリアムが遠く離れたロンドンで演劇の道に進みはじめ、アグネスはひとりで家庭を切り盛りすることに。
悲劇がふたりを襲った時、かつて揺るぎなかったその絆は試練を迎えますが、このふたりの苦難がシェイクスピアの不朽の名作『ハムレット』誕生の礎に。
【圧倒的に美しい映像】
シェイクスピアの妻アグネスは、森を愛する女性として描かれていて、作品の中には深い緑の森のシーンが何度も登場します。
その緑の色彩がとても美しく、どこか静かで神秘的。風で葉が揺れ、優しい光が森の中に差し込みまるで森の空気まで伝わってくるようで、画面を見ているだけで癒されるような感覚でした。
そのせいか、映画を観ているというよりも、人の人生や日常をそっと覗き見しているような瞬間が何度もあり、不思議な感覚に包まれました。
【シェイクスピアとアグネスの夫婦関係】
「あなたはあの時いなかったじゃない!!!」
何百年も前の物語なのに、その言葉はとても現代的で、思わず共感。
実は我が家も夫が単身赴任中なので、どこか自分の生活と重なる部分があり、「わかる!!」と心の中で頷くと同時に、ここまで感情を露わに表現できるアグネスを少し羨ましく感じました。
【「愛」と「死」】
毒で命を落とすハムレットを見つめながら、観客が思わず手を差し伸べる場面。
人は、大切な人が旅立とうとする瞬間にこそ、
「愛していたこと」
「愛されていたこと」
を強く感じるのかもしれない。
そんなことを思いながら、胸の奥がじんわり温かくなりました。
「この世界に生きている人は、みんなそれぞれ映画のような物語を持っているのかもしれない」ということでした。
普段、街で何気なくすれ違う人。電車で隣に座る人。
その一人ひとりにも、きっとそれぞれの人生があり、喜びや悲しみがある。そんなことを自然と想像してしまう映画でした。
「この人もきっといろんなことを乗り越えてきたんだろうな」
と、一人ひとりの顔を見ながら考えてしまったほどです。
そんな没入できる映画『ハムネット』は4月10日(金)より全国公開です。
【余談】
実は私自身、映画はハッピーエンドで、観終わったあと「元気が出た!」と思える作品が好き。
あえて違うジャンルを選んでも、もし中途半端だったら「やっぱりいつもの自分のスタイルの方がいいな」と思ってしまうのですが、この映画はそんな自分のパターンを変える価値のある作品でした。
そんな機会をくださったMarisol編集部に改めて感謝です。
本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
Risa


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