そもそもデザートピザって食べたことないし、グルメなお姉さまが通うほどなので、味は間違いないはず!と昼食抜きで臨みました。
最寄り駅は東武線の東向島駅、もしくは京成押上線の八広駅で、どちらからも徒歩10分弱。暗い住宅地の中を、少し不安になりながら歩いていきます。
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ひと気のない夜の町に浮かび上がる『カトリカ』
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旬の食材を使ったメニューが並びます
何が出てくるか分からない、このワクワク!
大人による、大人のためのサプライズ!
お姉さま曰く、「今日で7、8回目だけど、毎回違うお料理が出るのよ」
ああ、楽しみ!
ではこの日のコースの全容です。
まずは前菜4品。
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手前はハッサクと金柑のサラダ。左奥にささがきゴボウ炒めのバルサミコソース。右奥にビーツのマリネ。
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そして、見た目地味だけど驚愕の美味しさ、ニンジンのオーブン焼き、アイオリソース添え。
ニンジンよ、しっかり大地に突き刺さり、土の養分を吸収してたんだなあ君は!と褒めたくなるほどの力強さに、ほどよい味付けが絡み、そのすべてを丸くおさめるのがクリーミーなアイオリソース。
もはや芸術です。
メインの魚料理はこちら。
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ソーセージ、バジルとジェノベーゼソースのピザ。チーズも2種類入っている感じ。
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すべての具が個性的なのに、チームワークでさらに力を発揮するタイプのピザ。
猫も杓子もインスタ映えな昨今、あえてこの姿で提供してくるところに相当な自信を感じます。
真っ黒は焦げているのではなく、どうやらフルーツを使ったソース(推測)。
甘酸っぱくて、ほろほろと崩れるほどに柔らかい豚肉とよく合います。
このソースをピザの耳につけて食べると美味しいですよ、というわけでピザを食べ終わるか食べ終わらないかのタイミングで出してくださったのでした。
さらに、緑色が美しい野菜のパスタ。
芽キャベツの葉っぱの一枚一枚にまで、ほどよい味がついていて……。
素材を大切にすると言って、ほぼ味のついてない野菜を食べさせるような店もありますが、『カトリカ』は素材のポテンシャルを引き出す匙加減がとにかく素晴らしいのです。
そして最後は、デザートでありながら真の主役、甘いピザ!
しっかり火が通っているのにシャキシャキのリンゴ、エキゾチックなシナモン、さわやかなベリー(?)のソース、雪のような粉砂糖。
まるでおとぎ話がそのままデザートになったみたい。
しかもピザ生地が甘くないから、しつこくなく食べられます。
美味しいという言葉で片付けたくないけど、でも美味しいしか出ない……。
次はぜひ春に行きたいなあ。
ランチメニューの設定はなく、昼も夜も同じ料理が同じ値段で食べられるそうです。
ちなみにわたしが今回いただいたおまかせコース+ドリンク2杯で一人当たり約5300円。
え、だいじょぶですか?と心配になるくらいのコスパの良さです。
お店は8席、貸切でも最大10人という小ささなので、行かれる前にはぜひ電話予約をどうぞ。