写真技術がまだまだ発展途上であった時代に、ソフトフォーカスを多用したり、ネガに傷をつけて作品にしたり、かなり”攻めた”作風が多いのですが、印象的だったのは、柔らかなサイド光を受けながら前を見つめる女性達の肖像です。まっすぐにレンズを見つめる若い女性の美しさは、前途洋々の未来を感じさせます。
三菱一号館美術館は、明治時代に建てられた美術館のレプリカということですが、キャメロンが切り取った時代もまさに同時期。「こんな建築物にこんな服装の人物がいて、こんな風に暮らしていたのか」と脳内でいろいろつなげるのって楽しいですよね。9月19日まで開催中です。(副編SGUR)